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「河内長野までだったら近いから、車で送りますよ」と現場所長が進言してくれた。この言葉がのちに非常に大きな意味を持つことになるとは想像だにしなかった・・・
橋本から河内長野まで車で約30分の道のりである。道すがら、和歌山の景色を楽しみながら河内長野まで送ってもらった。駅に着いたのち、電車の発車時間まで多少時間を取り周辺を散策することにした。散策と言っても、駅前のスーパー西友(5F)を覗く程度であるが。時刻はすでに昼を過ぎており、ちょうど腹も減っていたので地下の食料品売り場で弁当やお茶を仕入れた。その後、店の案内板を眺めたら5Fに本屋があったので「電車の中で読む本でも探すか」程度の気持ちで本屋に向かった。その本屋では特に読みたくなるような本も見当たらなかったので店を出た。が、そのすぐ脇の一角に小さな古本屋があったのである。それは何処にでもある古本と中古トレカやフィギュアを取り扱う店だった。店に入り一通り棚を見回していたところ、は行の棚(作家があいうえお順にならんでいる)に目をやった時、一瞬我が目を疑った。そこには永年探していた広瀬正全集の欠けていた2冊(ツィス,エロス)が並んでいたのである。本当に手が震えた。本を手にしてしばらくの間、幻を見ているような錯覚まで覚えた。本の値段については各巻定価380円が600円になってはいたが、僕にとってすでに値段の問題ではなかった。価格が高くなっていたのは、この本が稀少本であることを店の人が知ってか知らずかは定かではない。
まさに宝捜しだった。今までにどんなに数多くの古本屋を回ったことだろう。この文庫版の発刊が昭和57年(1982年)であるから、24年の歳月を経て我が手中に収まったことになる。欠けていた2冊については先だってのブログ(時間機械〜The Time Machine項参照)で書いていたが、こうもあっけなく見つかってしまうとは思わなかった。冒頭にも書いたように、現場所長が事務所に近い橋本ではなく、河内長野まで送ってくれなかったら、これから先もずっと探し続けなければいけなかった。本を探し当てたこと自体も本当に嬉しいことだが、所長の親切な一言がこれほど嬉しく感じたのは初めてである。
ちなみに「エロス」のストーリーは“もしも〜あのとき〜したら・・・”をベースにしたパラレルヒストリーであり、題名から連想される“エロ描写”は一切ない。星新一氏が他の作品で解説している一文に「広瀬さんは小説の題の付け方で損をしている」とあり、この「エロス」はそんな作品である。加えて、この本が見つかった経緯も「もしも〜あのとき」であるから、今回起きた内容が小説と見事にダブり、僕自身もびっくりしてしまった。
この店では他にもお宝を見つけた。4年ほど前に発行されたバンダイのガシャポンを紹介する雑誌だが、通販でしか手に入らない特別製品が売りに出ていたのである。割と人目に付き易い所に置いてあったのだが、こういったヴィンテージ物は売れずに残っている事自体極めて希な事である。ついでに雑誌も欲しかったのだが、残念ながら見つからなかった。内容は、仮面ライダー1号(ライダーキックバージョン)初期リペイント版と、ウルトラマン(第7話バラージの青い石)に出るノアの神像のセットである。この店ではフィギュア系はあまり売れないらしく、ガシャ関係は全て半額セール品となっていた。値段は1000円売りのところが500円であった。これもお宝である。
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地方に出張に行くとこんな発見がある。今回の例は単なる偶然が重なって起きた事だが、いずれにせよ探していた品が手に入れられた事は本当に嬉しい。エロスは2日で読み終えた。ツィスも既に読み始めた。内容もさることながら、広瀬氏の作品が無事に全て揃い、満足感もひとしおのなか今回の出張を終えた。
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上の写真は遂に全巻揃った広瀬正全集です。全てに帯があったのでしょうが、そこまで望むのは贅沢でしょう。下の写真が特製のフィギュアです。特にノアの像(ウルトラマン)は市販はされていません。ついでに通常版1・2号のライダーキックヴァージョンにも登場してもらいました。本来は1・2号の位置が逆ですが、下の特別版と比較しやすいように置き変えてあります。特別版1号は手袋やブーツ、複眼なんかの色が違っています。
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お宝ゲットですね!おめでとうございます!!! 俺はお宝を見失いそうです…。なにやってたんだかってな感じです 自分を見失いかけてますNG自分の顔みながら自分を洗脳するのも そろそろ限界です。なーんちゃって(笑)
2006/3/20(月) 午後 10:22 [ meti ]
K−Sniperさん、おはようございます!ず〜と、探していたものを初めての場所で偶然に発見できたこの驚きと喜びは、ほんとうに良くわかります!!これもひとえにK−Sniperさんのお人柄と日頃の行いの賜物でしょう。おめでとうございます。ただ、日頃の行いが出張先での仕事をしたことかどうかは、定かではありません。
2006/3/22(水) 午前 7:45 [ MR・H ]