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映画館で鑑賞。
ジブリ作品だし映画館で。
ただ、極力、内容や情報をシャットアウトして鑑賞するのですが、予告で見た旗はどこの国?など疑問に思うこといっぱい。しまいには別の世界を描いたファンタジーと勝手に想像。そして、吾朗「監督」は若干不安でした。そこは「応援」の気持ちを込めて鑑賞。
【あらすじ・解説】16歳の少女と17歳の少年の愛と友情のドラマと、由緒ある建物をめぐる紛争を軸に、真っすぐに生きる高校生たちの青春をさわやかに描いていく。主人公となる少年少女の声を担当するのは、長澤まさみと岡田准一。企画・脚本は宮崎駿。さまざまな価値観が交錯する戦後の高度成長期を背景に、現代を生きることの意味を見つめていくストーリーが感動を呼ぶ。ファンタジックな要素を排したスタジオジブリ作品。[Yahoo 映画]
鑑賞後の感想は「なかなか良かった」 偉そうにすいません<(_ _)>
もし鑑賞予定の方、この作品はお子さん、10代、20代向けではありません。
お子さんと一緒に見に行くと退屈しちゃいそう。
30代でもギリ、それ以上の年齢の方向けの内容です。
では突っ込みから。
まず、旗。
あれ国旗とかではなく信号旗の意味だったんですね。
これが説明不足で皆キョトンとしてしまう。途中や最後に旗の意味はセリフであるんですけどそれまで説明は皆無。白上げて、赤下げて〜♪な、旗信号は見たことありますが信号旗の知識は観客はほとんどの方が持ってませんからハードル高いです。あと、主人公の海ですが呼び名がウミだったり、メルになってたりして混乱を起こしてます。フランス語で海がラ・メールでメルと呼ばれてるそうです。学校のあだ名と家での呼び名が違うのは実際よくありますがドラマだと解りづらくなるだけでした。この辺に観客と吾朗さんの距離感が生まれ映画の評価を落としてると思います。
次にストーリー。
これが中々いいんです。少しまぶしい学生の日常が描かれてます。
まずはラブストーリー面。今も昔も恋愛の機微は変わりませんが純なんです。
目線が合う合わないでも恋心って伝わります。この辺りの演出は嫌いではありません。好きなくらいです。
そして予想外の展開。ただ当時の社会としてはなきこともあらず、ジブリにしては思い切ったことを。「もののけ姫」でそういった挿話もありましがメインの二人の関係ではこういう展開はホントに驚きでした。
もう一つ進行するストーリーが文科系部室・カルチェラタンの存続運動。
劇中ではカルチェラタンとしか呼ばれておらず最初は何のことかさっぱり。記事にしながら何と呼べば伝わるか考えると文化系部室がぴったり。歴史ある建物であり、部活の先代達の思い出や色んなものが積もった建物。その存続運動の話。これも中々いいお話。
ただ。
山場も谷場もありません。ちょっと主人公が凹むシーンはありますが谷とは言えず。
淡々と進むわけではなく、色々な展開を見せるのですが、「うわ〜絶対絶命のピンチ!」だったり「劇的な告白シーン!」はありません。私のエンタメ基準のハラハラドキドキ感がまったくなく。鑑賞直後はいい話だった、なんですが時間が経つとボンヤリしてしまう。カルチェラタンの存続の話にしても、校長がもっとズル賢い悪人で、切羽詰ったり、大掃除にしても妨害があったりしてピンチになるわけでもなく。二人のラブストーリーにももっとハードルがあったほうが盛り上がったと思います。恋敵も出てこず。作品全体がゆったりしたテンポに合う作品なので悪くないんですが物足りない。これはジブリの看板背負った宿命なんでしょうね。
オープニングの演出を見てて思いましたが、私は観たことないんですけどNHKの朝ドラに雰囲気が似てます。作品全体も参考にされたのかな。
演出で馴染めなかった点。
コクリコ坂を下るシーンが2度ありますが、まず最初は自転車を二人乗りで降りるシーン。
スピード感があっていんですが心情としてはもっとゆったりした絵でもよかったのでは。スピード感がりすぎて事故らないかハラハラするくらい。
そして、ラストシーンの前で降るんですがコレがすぐ終わってしまう。
3輪自動車で降りるシーンなんですがここでこそ、車が横から飛び出してきて避けたりしてハラハラする演出あれば盛り上がったのにそういった盛り上げ0でした。
散々、ケチつけてますがここからはいいところも。
「ゲド戦記」でもそうでしたが吾朗監督のいいところは暗いところ。
駿さんは前向き、高畑さんは和と技術、近藤さんは心情も動きもリアルな描写など監督によって見せ方が違います。この人の根本は暗さ。今回は主人公うみの孤独が実に解りやすく描かれてます。ただ、ジブリアニメだとこの暗さが足を引っ張ってまして評価悪いんでしょうね。私は好きなんですけどね。次回作はこの暗さを乗り越えた先にある明るさが見たいです。人ってそうそう変わらないから無理かな。なら、もうジブリからではなく、子会社でも作ってジブリの色からはなれてトコトン暗い映画を作ったら評価が変わりそうなーんて。
次いで背景、美術なんですが、まずは大掃除前のカルチェラタン。
いい感じに妖しい造りです。陽の当たらない暗さを持ちつつ、色彩豊かな内装が実にいい感じ。掃除しちゃうのが勿体無いくらいいい雰囲気でした。
そして、コクリコ坂から見える景色、地元商店街、都内の背景。これが実にいい。
特に商店街は1シーンだけでなく、ここでの物語をもっと描いてほしいくらい賑やかな懐かしい絵。肉屋や魚屋なんて最近はほとんど見ません。スーパーなら一箇所で買い物が終わるから便利なんですがこんな賑わいのある商店街がやっぱりいいな、なんて。昭和30年代のいいところがギュッと詰まった絵でした。
あだ名や信号旗のことを上で書きましたが、説明セリフなくてもちゃんと最後まで見ていれば解ります。
説明セリフに頼らない姿勢は好きです。ただもう少し解りやすく、盛り上がる演出にして欲しいですね。
総評:★★★☆☆+
「ゲド戦記」と同じ3ですが大分開きのある総評です。
4をつけるまでには至らず。いつもの+以上に4寄りの+です。
映像 (4) 構成力・展開 (3) 脚本(4) 役者 (3)
演出力 (3) キャラクター (3) オリジナリティ(3)
五段階評価です
〜余談〜
今回のゴハン。
オープニングの朝食は目玉焼き、納豆などなど。
ほかにアジのフライだったりビーフジャーキーなどなど。
前にも書いたジブリの教科書とおり食事のシーンがあるんですが・・・
美味しそうな絵がない!
この作品に限ってはご飯をもっと美味しそうに描いてほしかった。
炊飯ジャーも美味しいご飯が炊けますがカマドでで炊いた炊き立てのご飯。
蓋を開けると湯気が立ち上り、独特ににおいが部屋に広がり、釜の中には白い輝きが満ちている。
これをジブリが本気を出して描いたら・・・想像するだけで美味しそう。
釜からおひつに移すシーンがあるんですがおひつの前にそんなカットを入れてほしかったです。
鑑賞後に食べたくなったのはセリフでしか出てこなかったカレー。
夏だし、ふと食べたくなって外食カレーしてきました。
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ほとんど忘れてるけど,この原作を昔,私読んでるんですよ^^ゞ
当時すごいいい話って話題だったけど,大人向けなの?\(◎o◎)/
少女マンガ「なかよし」に連載されたコテコテの少女漫画だったけど。。。
脚本を大人向けにしたのかな?
見たいですw><
2011/7/25(月) 午後 3:04
ラブストーリー面は少女漫画でした^^
舞台の昭和30年代の風景、社会などが今の子供や若い子だと伝わりづらいかもと。「オールウェイズ3丁目の夕日」に近くノスタルジー押しでしたので大人向けと思いました。
2011/7/26(火) 午後 0:55
とても淡々としたお話でしたが
真っ直ぐ生きる事と懐かしい風景に感銘しました。
おことばどおりゲドの数倍良いと思います。
信号旗は・・・
ポニョの時のモールスとも通じるものがありますね!
2011/8/7(日) 午後 8:55
ゲドと比べると数段、いい作品になってますよね^^
全体として見るとまとまってるのですがもう少し山場!みたいなシーンがあってくれてもよかったかな、と思います^^;
2011/8/8(月) 午前 11:32
千と千尋の神隠し、ハウルの動く城、崖の上のポニョの監督がゲド戦記みたいに宮崎吾朗だとしたらどのようなストーリーになっていたのでしょうか?
2017/12/22(金) 午後 9:19 [ 毛利 ]