DVDで鑑賞。
前々から気になってた1本。
インド映画再ブームで話題になった作品でいつか見よう見ようろ思いながら手が出ず。この間ようやく見ました。
特に前情報なし。
あらすじもチェックせず。
知人から良かったとだけ聞いてたくらいです。
【あらすじ・解説】家庭の事情で小学校にお弁当を持参できない少年をめぐるハートフル・ドラマ。歌や踊り、派手なアクション満載の娯楽大作映画が人気のインド映画界で、スターが出演せずミュージカルテイストな演出もないながらも予想外の大ヒットを記録。シナリオを用意せず、演技経験のない子どもたちだけを集めて約1年半にわたり撮影された。元気いっぱいな子どもたちの無邪気な笑顔に癒やされ、ドラマを鮮やかに彩るおいしそうなお弁当の数々に目を奪われる。[Yahoo 映画]
イラン映画の名作と言われる「友だちのうちはどこ」を思い出しました。
テイストはそっちに近いかも。
娯楽要素は皆無。どっちかっていうと悲しいお話。
もちろん、ミュージカルシーンも無し。踊りはありますけど、いつもの華やかなシーンではございません。
最初のアニメーションは楽しそうな映画と思ったんですけどね。
お弁当の蓋を開けてみたらびっくり。
なんと、スパイダーマンのキャラ弁でした。
はい、言いたかっただけです・・・
真面目に。
お弁当箱ないんですよ〜
これはめっちゃ辛い。
私は生まれてこの方幸せなことに、その日のご飯に困るという生活をしたことないので。
空腹の苦しみよりも・・・みんながお弁当を食べてるときに、お弁当が無いから外で時間をつぶす・・・高校でクラスになじめずに休憩時間中に外で時間を潰してたトラウマが・・・辛い、辛いよ。しかも空腹。もっと辛い・・・
前半はこんな感じのシーンばかり。
プラス。
先生の一人に最低な男が。
なんと、生徒の弁当を食べることに執念を燃やす男。
ま、これだけならまだいいんですけど。なんと、スタンリーが友だちから分けてもらうことを批判するんです。自分のことを棚にあげて。なんて最低なヤツ!もう、見てて辛いだけ。
救いはスタンリーのクラスメイトがいい奴ばかりなとこ。
裕福なところの子らしい、アマンなんて、下手するとスネ夫的になってもおかしくないのに。スタンリーのために怒るシーンもあり、この子たちいなかったらこの映画はほんと辛いだけになってました。
もう一つ。
インド映画にしては珍しく96分と2時間も超えてない作品。
インド映画は派手、踊る、二部構成、そして120分超えが普通、なイメージですけど、そんなことはなく。
インドはもうカースト制は一応禁止になってるんですね。
けど、やっぱり根深く。階級社会の格差みたいのがあるんですかね。
スタンリーは一応、夢を見つけるんですけど、叶えた!までは至らず。逆にその道が閉ざされる?な雰囲気を残したままラストを迎えます。けど、表情が明るいし、人に好かれる子なので道を開きそうですけどね。
お弁当箱が埋まっていく感じに彼の人生に色々なものが詰まっていくことを。スタンリーは架空のキャラなんですけど、リアリティがありすぎて。ほとんど素人の子を集めて、学校も本物を借りて撮影されたそうです。実際にスタンリーみたいな子がいるのでは?という思いもわきますよ・・・
ジャケットに写る明るい表情は少ない映画です。
楽しくもないですけど、見とくべき映画だと思います。
総評:★★★★☆−
映像 (3) 構成力・展開 (4) 脚本(4) 役者 (4)
演出力 (5) キャラクター (4) オリジナリティ(5)
五段階評価です
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華やかなだけではないインド映画、結構こういう人間ドラマ作品も味わいがあります。
少年たちの世界に大人がいろいろ介入してきますが、当たり外れがあるんですよね。
私もあの教師には一人憤慨しながら見ていました。
TBお願いします。
2015/8/4(火) 午前 8:33
> atts1964さん
最近は一辺倒な作品ではなく、こういうドラマ系の作品も増えてますよね、
あの教師はほんとうに憎くて腹立たしかったです。最後は改心?してたっぽいけども。
TBありがとうございます<(_ _)>
2015/8/4(火) 午後 3:12