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りゃんひさ キネマの記
『がんばれ!ベアーズ』を観て以来の映画好き。「キネマの記」は映画の記憶をたどり、記録するという意味です。昔話多々多し、かも。

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【追憶の森】

ガス・ヴァン・サント監督最新作『追憶の森』、ロードショウで鑑賞しました。
ガス・ヴァン・サント監督といえば、古くは『マイ・プライベート・アイダホ』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』が印象深いです。
ショーン・コネリーが主演した『小説家を見つけたら』というのも監督していましたね。
その後、『エレファント』『ラストデイズ』とちょっと肌に合わなさそうな作品あたりは未鑑賞なのですが、お葬式を題材にした『永遠の僕たち』でその瑞々しさに感激したものです。
少々長い前置きですが、『永遠の僕たち』にも登場した「日本的なるもの」はこの作品ではかなり前面に押し出されていました。
さて、映画。

富士の樹海に死に場所を求めて米国からやってきたアーサー・ブレナン(マシュー・マコノヒー)。
米国で彼は、妻ジョーン(ナオミ・ワッツ)とふたり暮らしていたが、夫婦間に溝が大きくなっていた・・・

樹海の奥へ進むうちアーサーは、ボロボロに衰弱したタクミ(渡辺謙)と名乗る男性と出遭う。
誤って樹海に迷い込んだタクミは2日間も彷徨っているという。
タクミのために、いっしょになって樹海の出口を探すアーサーは・・・

というハナシ。

まぁ、勘が良ければピンとくるはず。
チラシをもらったときから、「ははん、渡辺謙は幽霊なのね」と気づきました。
幽霊に導かれて、人生をやり直そうとする男のハナシ・・・と思いました。

当たらずとも遠からじ。

タクミが何のために現われて、誰の霊なのかがミソ(ここは書かない)。

マシュー・マコノヒーと渡辺謙の二人芝居は少々クサくて、ともすれば辟易するのだけれど、米国での夫婦の描写はリアリティがあっていい。
特に、ナオミ・ワッツが上手く、彼女がいないと多分この映画うまくいっていないんじゃないかしらん。

ちょっとした台詞や道具立ても効いた脚本だけれど、少々長いなぁ。
ロッド・サーリングがホストを務めたかのテレビシリーズの一編だとしてもおかしくないハナシなので、もう少しコンパクトにまとめてほしかったところ。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

<追記>
原題は「THE SEA OF TREES」ですが、主人公がウェブで探す際に用いる「A PERFECT PLACE」のほうがしっくりきますね。

なお、yahoo!映画biglobe「キネマのマ」にも掲載しています。

  • これは観たいのですがなかなか時間が作れなくて・・「永遠の僕たち」中年版という感じかな?と思っていたのですが。

    じゃむとまるこ

    2016/5/8(日) 午後 0:04

    返信する
  • これ、観に行くリストです。
    りゃんさんの勘を、読んじゃった(^^;
    けど、面白そうなのでまた、読みに来まーす。

    [ サンタムール ]

    2016/5/8(日) 午後 2:04

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    > じゃむとまるこさん
    コメントありがとうございました。
    残念ながら、「永遠の僕たち」中年版とは違いました。
    小説でいうと、奇妙な味の短編、といったところです。

    [ りゃんひさ ]

    2016/5/8(日) 午後 5:00

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    > サンタムールさん
    コメントありがとうございます。

    ちょっと余計に勘を働かせすぎたかも・・・
    とはいえ、結構面白かったですよ。

    [ りゃんひさ ]

    2016/5/8(日) 午後 5:02

    返信する
  • 見てきましたよー。
    タクミの妻と娘の名前がキイロとフユって何か変だな〜っとおもったてら、そういうことなのねん。って、妻のお葬式の時のマシューマコノヒーのシーンでやっと私も勘が働きました。😄

    [ サンタムール ]

    2016/5/9(月) 午後 4:37

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    > サンタムールさん
    ご覧になりましたか!
    キイロとフユという名前は、日本人としては違和感がありますよね。
    看護婦が怪訝そうな顔をしますもの。
    ということで、ネタバレはここまでにしておきましょう。

    [ りゃんひさ ]

    2016/5/9(月) 午後 11:43

    返信する
  • キイロとフユ、最後のシーンは、アーサーがタクミの正体を理解したということなんですね。
    私の理解不足で残念

    じゃむとまるこ

    2016/5/16(月) 午前 0:46

    返信する
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    > じゃむとまるこさん
    コメントありがとうございました。
    タクミは、ジョーンの霊の憑代と理解して観ていました。
    アーサーの公開が強いがために、この世とあの世の間(劇中では煉獄と表現されている)で彷徨うジョーンの魂が成仏するハナシ。
    成仏できる/できないは遺された者の心の決着による、というように興味深く観ました。

    [ りゃんひさ ]

    2016/5/16(月) 午後 1:40

    返信する

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