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ウクライナ海軍

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旧ソ連海軍黒海艦隊は、ソ連邦解体後、ロシアとウクライナで分割されました。
そして、ウクライナが取得した旧ソ連黒海艦隊所属艦で
新たに「ウクライナ海軍(ВМС)」が創られる事になりました。

「ウクライナ海軍」自体は、1992年に創設されましたが、
旧ソ連黒海艦隊帰属問題が解決を見たのは1997年5月の事であり
この時、ウクライナに対し、黒海艦隊所属艦艇が正式に引き渡されました。


そして現在、ウクライナ海軍の主要艦艇は、以下の通りです。

【警備艦(フリゲート)】
U130「ヘトマン・サハイダチヌィ」(1993年就役)
U132「セヴァストポリ」(旧ラジテルヌイ、1974年就役)
U133「ミコライフ」(旧ベズコリズネンヌイ、1977年就役)
U134「ドニプロペトロヴスク」(旧ベズザヴェトニィ、1973年就役)

【コルベット】
U200「ルツスク」(1993年就役)
U206「ヴィニツィヤ」
U208「メリィニィチェキィ」
U209「テルノーピリ」

【潜水艦】
U01「ザポリージュジャ」(旧B-435、1970年就役)

【ミサイル艇】
U153「プリィリウキィ」
U154「カホーヴカ」
U155「プリドネプロヴィイェ」
U156「クレメンチュク」

【揚陸艦艇】
大型揚陸艦U400「ロヴノ」(旧イリヤ・アザロフ、1971就役)
大型揚陸艦U402「コンスタンチン・オルシャンスキィ」(1985年就役)
中型揚陸艦U401「キロヴォグラード」(旧SDK-137、1971就役)
エアクッション揚陸艦U420「ドネツク」(旧MDK-57、1988年就役)
エアクッション揚陸艦U422「クラマトルスィク」(旧MDK-7)
エアクッション揚陸艦U423「ゴルリヴカ」(旧MDK-93、1991年就役)
エアクッション揚陸艦U424「アルテミヴスィク」(旧MDK-123、1990年就役)

【その他の艦艇】
指揮艦U510「スラヴートィチ」(1992年就役)
巡洋艦「ウクライナ」(未完成)



警備艦(フリゲート)は、旧ソ連からの取得艦で構成されておりますが
U130は1993年に新造状態で入手、残り3隻は、1997年の黒海艦隊分割協定によって
ウクライナに引き渡された中古艦です。
全て旧ソ連海軍の1135(クリヴァク型)シリーズですが、U133、U134は1135原型(クリヴァクI型)
U132は1135M(クリヴァクII型)、U130は1135.1(クリヴァクIII型)となっており、兵装は一部異なります。

上の写真を見る限り、稼動状態に有ると思われるのはU130のみです。
U134に至っては、長期間放置されているらしく、船体が赤錆びています。

なお、U134は、ソ連海軍時代(ベズザヴェトニィ)の1988年、黒海に侵入したアメリカ海軍のイージス巡洋艦に「体当たり」するという武勇伝を残しております。
「体当たり」と言っても、舷側を擦り付けたものであり、米海軍への「抗議」の意味合いが強かったようです。
むろん一歩間違えば衝突・沈没に繋がる危険な行為なので、よほど熟練した操艦技量が無ければ出来ない事であるのは言うまでも有りません。

唯一の潜水艦「ザポリージュジャ」は、旧ソ連海軍の641(フォックストロット)型潜水艦B-435として
1970年6月に就役し、1995年には活動を停止しました。
その後、1997年にウクライナに引渡されましたが、艦の状態は悪く、
長期にわたって修理が行われているものの、未だに行動可能状態に復していません。

コルベットは、U200がソ連邦解体後の新規建造艦ですが、他は旧ソ連海軍の中古艦です。
ミサイル艇も、全て旧ソ連の中古です。

揚陸艦は、全て旧ソ連海軍の艦艇を取得したものですが、
注目されるのは、4隻のエアクッション揚陸艦を保有している点でしょう。
U401は、上記の写真を見る限り、稼動状態には無いようです。

指揮艦U510「スラヴートィチ」は、ソ連海軍向けの偵察艦として建造が進められていたものを
ソ連邦解体後にウクライナが接収して工事を続行、竣工させた艦で、ウクライナ海軍の旗艦となっております。


ウクライナ海軍の悩みは、旧ソ連黒海艦隊から引き継いだ艦艇の老朽化が進んでいる事ですが
他の旧ワルシャワ条約機構加盟国、例えばポーランドやルーマニアなどのように、西側の艦艇を
導入するわけにも行かず、ロシアから導入する具体的な動きも有りません。

ウクライナには、ニコラーエフ市のチェルノモルスキー造船所、61コムーナ造船所、ケルチ市のカミシュ・ブルン造船所の3ヶ所の有力な造船所が有り、ソヴィエト連邦時代には、ソ連海軍の各種大型艦艇を建造しておりました。
しかし、艦艇の設計は、ロシアのレニングラード市にある艦艇設計局が行っており、
ウクライナの造船所は、艦艇設計局の指示に従って艦を造るだけの役割しか与えられていませんでした。

ソ連邦時代、ウクライナの各造船所には、レニングラードの艦艇設計局の技術者が派遣され、
彼らの指示に従って艦艇を造るというやり方が定着していましたが、ソ連邦解体後、
設計局の職員はロシア本国に引き揚げてしまいました。

従って、いくら充実した造船設備が有っても、新規に艦艇を設計する者がウクライナには存在しないし
当然ながらノウハウも無いので、自力で新型艦艇を設計して建造する能力がウクライナには無い。
旧ソ連時代に建造が始まっている艦ならば、残された図面を元にして、どうにか完成させる事は出来ますが。


現在、ニコラエフの61コムーナ造船所には、旧ソ連時代に建造が開始されたが、資金難の為、完成度95パーセントで工事がストップしているミサイル巡洋艦「ウクライナ」が有りますが、無い袖を振ってこの艦を完成させるくらいしか、ウクライナ海軍の当面の戦力強化策は無さそうです。


[写真の解説]
1枚目:U130「ヘトマン・サハイダチヌィ」
2枚目:U132「セヴァストポリ」
3枚目:U133「ミコライフ」
4枚目:U134「ドニプロペトロヴスク」
5枚目:U200「ルツスク」
6枚目:U401「キロヴォグラード」
7枚目:U402「コンスタンチン・オルシャンスキィ」
8枚目:U420「ドネツク」
9枚目:U510「スラヴートィチ」
10枚目:潜水艦「ザポリジュジャ」

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