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ロシア海軍の新型航洋フリゲート・プロジェクト22350(Проект-22350)

2006年2月1日、サンクト・ペテルブルク市のセーヴェルナヤ・ヴェルフィで1番艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフАдмирал Флота Советского Союза Горшковが起工されました。
(上の写真は、2月1日の起工式典の模様です)

4,500トン級の航洋ステルス艦です。


設計は、ロシア・ソ連の大型水上戦闘艦を手掛けてきた北方計画設計局です。
ロシア海軍が、この手の航洋水上戦闘艦を新規建造するのは、15年ぶりくらいになります。

ロシア海軍は、2004年頃から、まずソヴレメンヌイ級駆逐艦(プロジェクト956)を代替する次期航洋水上戦闘艦の構想を練り始め、少なくとも2005年初頭の時点では8,000トン級の大型フリゲートの建造を考えていたようです。
2005年1月22日付けで、こんなニュースがありました。

【新フリゲート】
2005年、ロシアの造船所において、ロシア海軍用の新しい大洋フリゲートが起工される。
新フリゲートは、今日ロシア艦隊に就役しているプロジェクト956と交代する。
艦は完全化され、潜水艦に対しても行動でき、打撃戦闘単位としても行動できるだろう。
その上、このフリゲートは、今の駆逐艦の排水量が9,500tであるのに対して、約8,000tと小さくなるだろう。


しかし、おそらくは経済的な理由により、規模を縮小した4,500トン級のプロジェクト22350が実際に建造に着手される事になりました。


本型1番艦の受注を巡っては、「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」「バルト工場」「ヤンターリ」の3社が競合しましたが、最終的に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」に発注されました。
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」には、中国向けのソヴレメンヌイ級駆逐艦の建造やロシア海軍向けの新世代コルベット「ステレグーシチー」型の建造という実績が有った為でしょう。

1番艦の艦名は、旧ソ連時代の改キエフ級重航空巡洋艦の名前を襲名し、起工式には、名前の由来となった故セルゲイ・ゴルシコフ連邦海軍元帥の血縁者が出席しました。
(ちなみに、上から2枚目の画像で、右側の金色のプレートを両手で持っている制服姿の人物が、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・マソリン大将です)

本型は、どうやらロシアでも「フリゲート」фрегат(フレガート)と呼ばれているらしく、
従来「駆逐艦」や「大型対潜艦」などと言った具合に用途別に分かれていた水上艦を統合する艦種となるようです。

完成予想図を見ると、艦橋に4面のフェイズド・アレイ・レーダーが貼り付けられています。
「ロシア版ミニ・イージス艦」とでも言うべきか。

現時点で判明している要目は、以下の通りです。

[22350型フリゲート]
満載排水量:4,500トン
全長:132m
幅:16m
航続距離:巡航速度(18ノット?)で4,000海里
主兵装:
・「ヨーシュ(ウーラガン)改」中距離艦隊防空ミサイル用垂直発射機(36セル)
・「オーニクス」対艦ミサイル(SSM)用垂直発射機×8基
・「メドヴェドカ」対潜ミサイル4連装発射機×2基
・「パラシ」近接防御システム(CIWS)×2基
・130mm単装砲×1基
・対潜ヘリコプター×1機

艦対空ミサイル(SAM)は、1980年代に建造されたソヴレメンヌイ級駆逐艦に装備された「ウーラガン」(SA-N-7)系列「ヨーシュ」(SA-N-12)の発展型になるようです。
このミサイルは、もともとは単装発射機を使うようになっていましたが、それを垂直発射機(VLS)用に改修したタイプが採用されるという事でしょう。
「ヨーシュ改」用VLSは、従来のロシアのSAM用VLSのような回転式リボルバー型ではなく、西側のVLSと同様のセル方式になるようです。
「ウーラガン」系列SAMは、管制用レーダー(イルミネータ)として「オリェーフ」(フロントドーム)を装備しておりますが、22350型は、完成予想図を見る限り、「オリェーフ」らしき物は見当たりません。
艦橋の4面フェイズド・アレイ・レーダーがSAM管制も受け持つようです。


「ヤーホント」の輸出名で知られる「オーニクス」(SS-N-26)は、発射重量3,000kg、最大射程300kmの超音速対艦ミサイルで、こちらも垂直発射機から撃ち出されます。おそらくは、8基搭載するものと思われます。
(つまり、ソヴレメンヌイ級の半分強のサイズで、同級に匹敵する水上打撃力を備えるという事になる)
艦橋の前面にあるドーム状の物体が、オーニクス管制用レーダーと思われます。


「メドヴェードカ」(SS-N-29)は、4連装発射機を使う対潜ミサイルで、ロシア版アスロックなどとも呼ばれております。発射機はコンパクトであり、小型艇にも搭載できるのがセールスポイントです。

「パラシ」は、近距離対空ミサイルと30mmガトリング砲を組み合わせた新開発のCIWSです。

130mm単装砲は、新開発のA-192と呼ばれるタイプで、砲塔がステルスデザインになっているのが最大の特徴です。

この他に、従来のロシア海軍艦艇標準装備である533mm魚雷発射管を搭載する可能性も有ります。
この場合、おそらくは艦内収納の固定式発射管となり、「ヴォドパート」や91RE1などの533mm発射管用の対潜ミサイルも搭載されるでしょう。

艦橋の上には、新開発の4面フェイズド・アレイ・レーダーが搭載されるようです。

外見も、先に起工されたプロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベットや
インド向けに建造された「タルワー」級(改クリヴァクIII型)を大きくしたような感じだし
どちらかと言えば、手堅い設計の艦と言えるでしょう。

1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は2009年就役予定です。

ロシア海軍は、本型を20隻揃えるつもりのようです。

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