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ロシア太平洋艦隊所属のミサイル給兵艦「ダウガヴァ」Даугава

ロシア海軍における正式艦種はМорской Транспорт Вооружений
(海洋兵器輸送船)です。

海洋兵器輸送船「ダウガヴァ」
イメージ 1


「ダウガヴァ」は、アムガ型ミサイル給兵艦(プロジェクト1791)の3番艦です。
ただ、アムガ型は3隻ともサイズなどが異なり、全く同じ艦ではありません。

「ダウガヴァ」プロジェクト1791Rと呼ばれるサブタイプです。
(1番艦アムガプロジェクト1791、2番艦ヴェトルガプロジェクト1791M)


[プロジェクト1791R「ダウガヴァ」]
基準排水量:4800t
満載排水量:5500t
全長:112m
幅:17.56m
吃水:3.59m
主機:ディーゼル2基、2軸
出力:3750馬力×2基
速力:14.8ノット
航続距離:13.5ノットで3500海里
自立行動日数:20日
兵装:25mm2連装機銃2基
貨物積載量:R-29R弾道ミサイル×16基
乗員:64名


「ダウガヴァ」は、ロシア内陸部のゴーリキー(現ニジニ・ノヴゴロド)市のクラースノエ・ソルモヴォ造船工場で建造され、1980年12月30日に就役し、太平洋艦隊に配備されました。

本艦を含むアムガ型の任務は、沿海地方からカムチャツカ半島の戦略原潜基地まで潜水艦発射弾道ミサイルを輸送する事にありました。

弾道ミサイルの生産工場(クラスヤルスク)から陸の孤島であるカムチャツカ半島までミサイルを輸送する為には、沿海地方まで陸路輸送し、そこから船でカムチャツカ半島まで運ぶしかなかったのです。

イメージ 5


本艦(と2番艦ヴェトルガ)は、デルタIII級戦略原潜(プロジェクト667BDR「カリマル」)が装備するR-29R系列弾道ミサイル(SS-N-18)を運搬する為に設計されています。
(1番艦アムガデルタI級戦略原潜R-29弾道ミサイル輸送用)

プロジェクト667BDRR-29R系列ミサイルは、改良を続けながら現在まで使われています。

R-29R:1977年正式採用
R-29RL:1979年正式採用
R-29RK:1982年正式採用
P-29RKU:1987年正式採用
R-29RKU-1:1990年正式採用
R-29RKU-2:2006年正式採用

21世紀に入ってからも改良が続けられ、2006年には最新改良型R-29RKU-2の生産が開始されました。


2000年6月16日、「ダウガヴァ」沿海地方コニュシコワ湾Konyushkovo Bay(シコトヴォ16)でR-29R弾道ミサイルを陸揚げしている最中、1基のミサイルが落下、液体燃料が飛散し、20名が負傷しました。

コニュシコワ湾(シコトヴォ16)
イメージ 2


アムガ型3隻の内、今もロシア海軍に在籍しているのは「ダウガヴァ」のみです。


ペトロパブロフスク・カムチャツキー「ダウガヴァ」(2009年6月13日)
イメージ 3


ペトロパブロフスク・カムチャツキー「ダウガヴァ」(2011年3月24日)
イメージ 4

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地味ですが、不可欠の艦種ですね。しかし、R-29系とブラヴァーではサイズやら何やらが違うし、かなり手を加えないと、ブラヴァー(とボレイ型の支援)には使えなさそうな。
以前にR-39用のアレクサンドル・ブリキンも紹介されていましたが、( http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/39426312.html )あちらはあちらで、タイフーン型を復帰させるとなると必要だろうし。

艦齢も三十年を超しているし、新造となったら、就役まで数年はかかるだろうし。
この給兵艦の手配一つとっても、産○新聞が危惧(あるいは期待?)するようなボレイ型の早期配備は、難しいような気がしますが。

2012/2/29(水) 午前 0:17 [ bygzam_ma08s ] 返信する

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以前のロシア海軍総司令官ヴィソツキー提督の発言通りだと、デルタIII級の為のR-29RMU2.1ライネルをカムチャツカまで運ぶ事になりそうですが・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/43782627.html


ちなみに、ブラヴァーとR-29RKU-2、R-29RMU2.1ライネルのサイズ。

R-30ブラヴァー
全長:12.1m
直径:2.0m
発射重量:36.8t

R-29RKU-2
全長:14.1m
直径:1.8m
発射重量:35.3t

R-29RMU2.1ライネル
全長:15m
直径:1.9m
発射重量:40t

ブラヴァーは背が低くて(直径が)太いという事になります。

2012/2/29(水) 午後 7:16 [ 高町紫亜 ] 返信する

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レスありがとうございました。
数字だけ見ると、ブラヴァーどころか、ライネルを積むのもギリギリっぽいですね。長さはともかく、太さが違うと、最悪、収容スペースは全部作り直しになるだろうし。
ダウガヴァの船倉に、どれだけ余裕があるかは、外からは窺い知れませんが。

ところで、最近キロ型がウラジオストクに「河岸変え」しているようですが、やっぱり、ボレイ型のために桟橋を空けようとしているんでしょうか?
キロ型が去ったあとに桟橋や地上設備を整備するとなると、やっぱり、ボレイ型の配備はもうちょっと先になるでしょうね。

2012/2/29(水) 午後 10:45 [ hei**boke*oke ] 返信する

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将来を見据えて非核動力潜水艦を沿海地方に集約するという事じゃないでしょうか。

今でこそ太平洋艦隊には8隻の非核動力潜水艦が在籍していますが、将来に渡ってこの隻数を維持する事は期待できないでしょう。
「2011-2020年の国家兵器調達プログラム」では20隻の非核動力潜水艦を調達する計画ですが、この大半は黒海艦隊とバルト艦隊に回される事が予想され、太平洋艦隊には4隻も回してもらえば御の字じゃないでしょうか。
それを沿海地方とカムチャツカに分割すれば、それぞれの海域には2隻程度になってしまいます。
原潜部隊が居るカムチャツカはともかく、沿海地方が潜水艦2隻程度では心許ないでしょう。

2012/3/1(木) 午後 6:57 [ 高町紫亜 ] 返信する

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