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現在、ロシア連邦海軍太平洋艦隊が保有する主な戦闘艦艇は以下の通りです。


【カムチャツカ方面】

<潜水艦>
戦略原子力潜水艦プロジェクト667BDR(デルタIII級)×3隻(1979-1982年就役)
多用途原子力潜水艦プロジェクト949A(オスカーII級)×5隻(1988-1996年就役)
多用途原子力潜水艦プロジェクト971(アクラ級)×6隻(1987-1995年就役)
非核動力潜水艦プロジェクト877(キロ級)×2隻(1988年就役)

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<水上戦闘艦>
小型対潜艦プロジェクト1124M(グリシャ級)×2隻(1990-1991年就役)
小型ロケット艦プロジェクト12341(ナヌチュカ級)×4隻(1985-1991年就役)


【沿海地方】

<潜水艦>
非核動力潜水艦プロジェクト877(キロ級)×6隻(1981-1994年就役)

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<水上戦闘艦>
原子力巡洋艦プロジェクト11442(キーロフ型)×1隻(非稼働)(1984年就役)
ロケット巡洋艦プロジェクト1164(スラヴァ型)×1隻(1989年就役)
駆逐艦プロジェクト956(ソブレメンヌイ型)×4隻(3隻非稼働)(1986-1990年就役)
大型対潜艦プロジェクト1155(ウダロイ型)×4隻(1986-1991年就役)

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小型対潜艦プロジェクト1124/1124M(グリシャ級)×6隻(1985-1991年就役)
ロケット艇プロジェクト1241T/12411/12411M(タランタル級)×11隻(1984-1994,2003年就役)

<揚陸艦>
大型揚陸艦プロジェクト1174(イワン・ロゴフ型)×1隻(非稼働)(1982年就役)
大型揚陸艦プロジェクト775/775M(ロプーチャ級)×3隻(1981-1991年就役)
大型揚陸艦プロジェクト1174(アリゲーター級)×1隻(1974年就役)

イメージ 4



上記の内、ソヴィエト連邦解体後に就役した艦は、これだけです。
オスカーII級×3隻(1992-1996年就役)
アクラ級×2隻(1992-1995年就役)
キロ級×2隻(1992-1994年就役)
タランタル級×5隻(1992-1994,2003年就役)

この内、2000年代に就役したのは、タランタル級1隻だけです。

大型ロケット艇R-29(2003年就役)
イメージ 5

それ以外の大半の艦艇は、ソヴィエト連邦時代(1991年以前)に就役しております。
ですから、あと10年以内で大半の艦艇は寿命に達します。

このままでは太平洋艦隊どころかロシア連邦海軍が無くなるので、これらの艦艇を更新する為の大規模な新規建造計画が立案されています。

しかし、この計画で建造される艦艇が全て太平洋艦隊に配備されるわけではありません。

一方、現用艦艇の一部は近代化改装が計画されています。
具体的には、オスカーII級原潜アクラ級原潜キロ級潜水艦キーロフ型原子力巡洋艦です。
しかし、これも現有艦全てが近代化される可能性はゼロに近いでしょう。

キーロフ型は、4隻全てを近代化するという情報もありますが、上記の新規建造プログラムとの兼ね合いも有り、予算は無限に有るわけではないので、近代化が実施されたとしても2隻程度に留まるのではないでしょうか。

オスカーII級アクラ級にしても、現在の太平洋艦隊在籍艦の内、実際に近代化が行われるのは、最大でも各級3隻程度でしょう。

スラヴァ型ソブレメンヌイ型ウダロイ型の近代化計画は有りません。
というか、近代化は無理でしょうし、これ以上寿命延長工事を行なっても、まともな戦力になりません。
その他のタイプも同様です。
これらの艦は、今後10年間で徐々に現役を去っていく事になります。

それと入れ替えに、上記の「2011-2020年の国家兵器調達プログラム」による艦艇が就役していくでしょうが、1対1での更新は望むべくもないでしょう。


これらの状況を鑑みて、10数年後の2020年代初頭のロシア太平洋艦隊は、おそらくこうなっているでしょう。
(むろん「2011-2020年の国家兵器調達プログラム」が計画通りに実施されるという前提においてですが)


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【カムチャツカ方面】

<潜水艦>
多用途原子力潜水艦オスカーII級(近代化)×3隻
多用途原子力潜水艦アクラ級(近代化)×3隻

<水上戦闘艦>


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【沿海地方】

<潜水艦>
新型非核動力潜水艦×4隻
プロジェクト877(キロ級)非核動力潜水艦(近代化)×2隻

<水上戦闘艦>
原子力巡洋艦キーロフ型(近代化)×1隻



フランスから導入するミストラル型は元々はヘリコプター揚陸艦ですが、ロシア海軍は同型を純粋な揚陸艦としてではなく「ヘリコプター搭載全通甲板ミサイル巡洋艦」として運用する構想のようです。

ロシア国内で建造される揚陸艦イワン・グレン型黒海艦隊バルト艦隊に回されるので、太平洋艦隊(と北方艦隊)へは配備されないでしょう。


従って、ミストラル型1隻、ゴルシコフ型フリゲート2隻程度で構成される艦艇打撃グループ2個が、2020年頃のロシア太平洋艦隊の水上艦部隊の中核(というか事実上全て)となるでしょう。

「軍拡」どころか現有戦力よりも減少する事になりますが、現有艦艇の寿命と今後の建造ペースを合わせて考慮すれば、これでも「最大に見積もった」数字です。
(現有艦艇の近代化が実施されなければ、もっと減少する事になるし・・・)

ミストラル型は合計4隻、ゴルシコフ型は2020年までに8隻を調達する計画ですが、太平洋艦隊へ回されるのは半分程度でしょう。
コルベット非核動力潜水艦は、バルト艦隊黒海艦隊へ優先的に配備されるでしょうし。

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こうして見ると、艦種が多いような気がします。
萌えますけどね。

強いロシア海軍を復活させるとすると、アメリカの様に
同一艦種を大量生産するのが良いと思います。

私の個人的な願望を思いっきり混ぜて、原子力駆動である
キーロフ「改」を、40隻の大量建造を見たいです! 是非!

これだと、太平洋側に15隻位は配備出来るかと。 削除

2012/3/7(水) 午前 1:05 [ PON ] 返信する

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そんな事をしたら予算が…

維持費が…

そして乗員の育成が…

そもそもキーロフ級を作れる造船所が全部フル稼働しても何年かかるやら…


…しかし、22350型が当初の「20〜30隻」から「20隻」に、そして「8隻」へと減らされたのは、思ったよりも建造に手間がかかってコストが増大したためだと言われていますが、辛い所ですね。

新型駆逐艦も一時は14〜16隻作ると言われていましたが、実際どうなるやら…

2012/3/7(水) 午後 1:35 [ yak ] 返信する

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2020年代は完全な沿岸海軍ですね。ゴルシコフ元帥が見たら泣きそうですね。
マスコミだとミストラル配備でロシア軍は極東地域で戦力を増強と言っているようですが…
ところでこれだけ水上艦艇が少ないのにミストラルはどんな用兵として使う予定なんでしょう?

2012/3/11(日) 午後 11:46 [ mat*s*ou_0* ] 返信する

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興味深い記事です。大変参考になります。

この記事は、ロシア海軍太平洋艦隊の運用、いやロシア海軍の運用が極めて健全な動きをしているということでしょう。

SLBN、SSNなどの隻数はともかく、主要水上艦は現在稼働中は
次のようです。

スラバ級巡洋艦1隻
ソブレメンヌイ級DDG1隻
ウダロイ級大型対潜艦4隻

ですから高町紫亜さんがご指摘される

キーロフ級原子力巡洋艦1隻
22350型フリゲート4隻
ステレグーシチー型4隻
さらにミストラル級2隻

となると、きわめてバランスの良い太平洋艦隊となるのではないでしょうか。 削除

2012/3/12(月) 午前 8:44 [ カワウソ ] 返信する

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沿岸海軍で思い出したのですが、近海用のミサイル艇はタランタルやナヌチュカのままなんでしょうか…

スコーピオンは計画倒れのようですし、国境警備用の船は新造されていますがミサイル艇が新造されている/されるという話は聞きません。

タランタルやナヌチュカの任務はステレグシュチイが引き継ぐ、と言う事でしょうか。

2012/3/12(月) 午後 3:38 [ yak ] 返信する

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高町紫亜様は再び長期休暇に入られたのでしょうか。 削除

2012/3/17(土) 午後 3:14 [ ビクター ] 返信する

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FC2に移転したと上に書かれていますよ。
ttp://rybachii.blog84.fc2.com/ 削除

2012/3/17(土) 午後 6:02 [ 667BDR ] 返信する

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667BDR様

有難うございます。見落としておりました。 削除

2012/3/17(土) 午後 7:37 [ ビクター ] 返信する

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