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[写真の解説]
1枚目:Su-27KUB三面図
2、3枚目:1999年にウクライナのサキ飛行場でテスト中のSu-27KUB
4、5枚目:1999年10月頃に空母クズネツォフ艦上でテスト中のSu-27KUB
6枚目:ロシア海軍の飛行場で撮影されたSu-27KUB(21)
(エンジンノズルが推力偏向型である事が分かる)
7枚目:Su-27KUBの機首レーダー「ジュークMS」
8枚目:Su-27KUBの機首
9、10枚目:Su-27KUB(21)



ロシア海軍の「新世代艦載機」などとも呼ばれるSu-27KUB/Su-33UB。

Su-33の改良型ですが、たいていのサイトでは、Su-33を並列複座にした「発着艦練習機」と記述されております。

例えば、http://weapons-free.masdf.com/air/russia/su33.html
「Su-25UTGフローグフット艦載練習機の後継機、並列複座コックピット・強化型主降着装置以外Su-33と能力は変わらない。」


ちなみに、Su-33UBの"UB(УБ、ウーベー)"は、ロシア語の"Uchebno Boevoy(練習/戦闘用)"の略です。
(Su-27KUBは、"Korabelny Uchebno Boevoy(艦載の練習/戦闘用)"の略)
このコトからも、本機は、タダの「練習用機」ではないと知れるというものなのですが・・・
(F-15、F-16、F/A-18の複座型だって、戦闘任務に使用可能なのに)

Su-33UBは、Su-33を並列複座にしただけではなく、主翼や水平尾翼を延長するなどの大規模な改修が行われています。
特に主翼は改設計され、前縁フラップと後縁フラップが作動して飛行状態に最適な翼面を形成する「適合翼」になっております。
エンジンも、推力偏向ノズル(TVC)付きのサチュルン・リューリカAL-31FPに換装されました。
(上の写真参照)
機首レーダーは、今のところN010「ジュークMS」を搭載しています。
(Su-33はN001パルスドップラーレーダー)

というわけで、「並列複座コックピット・強化型主降着装置以外」にも随分と「変わっている」んですが(笑)


「発着艦練習」に使うだけなら、ここまでの改修をする必要など無いのでは?
「練習用」だけなら、元の操縦席の後ろにシートを追加すればいいだけのコトだからね。
(「練習機」に、推力偏向ノズル付きエンジンなんか要るか?)


Su-33UBの試作機Su-27KUBは、1999年4月28日に初飛行を行いましたが、この当時のロシア海軍の構想では
現用のSu-33単座戦闘機24機に、Su-33UBを48機加え、合計72機で3個飛行部隊を編成する、という雄大なものでした。
クズネツォフの搭載能力を越えているという疑問はさておき、タダの「発着艦練習機」を、「戦闘機」の2倍も生産するんですかね?

しかもロシア海軍には、このSu-33UBの他にも、Su-33をベースにした偵察機型とか電子戦用機などを開発する構想も有るそうです。
(現在では中止されたが、Su-33ベースの早期警戒機型の構想も有ったようです)
「空母」が1隻しか無い割には、随分と「夢」は大きいですね。
実現できるかどうかはさておき・・・
(この構想を全て実現するためには、原子力潜水艦の建造を全て中止するくらいの思い切った措置が必要でしょう)


Su-33UBの最大兵器搭載量は、単座型Su-33の6,500kgからわずかに増加して7,000kgになりました。
それでも、大型の双発復座戦闘機としては、随分と控え目なスペックですが。
(日本航空自衛隊の単発単座支援戦闘機F-2よりも少ない・・・・)
タダの「練習機」に、7,000kgものペイロードが必要なのかな?(笑)


正式採用された場合、Su-33UBの生産は、極東方面のコムソモリスク・ナ・アムーレ市に有る航空機工場「KnAPPO」で行われます。


ただ付け加えると、「Su-27Kの並列複座型練習機」なる機体が全く存在しなかったというわけではありません。
1990年、タス通信が、当時、就役を前にして黒海で洋上テスト中のソ連新空母「トビリシ」(この頃はまだ改名されていなかった)の写真をリリースしましたが、その中に、トビリシに着艦する並列複座タイプのSu-27の写真が一枚有りました。
この機体は、現在のSu-33UBとは異なり、空軍の並列複座型Su-27IB(Su-34)とほぼ同じ外見でした。
おそらくは、発着艦試験・訓練用の試作機だったのではないかと推定されます。

この1990年当時の「並列複座型Su-27艦上機」と、その9年後の1999年に初飛行した「Su-27KUB」が混同されているのではないでしょうか?


ウクライナのサキ飛行場でテスト中のSu-27KUBの動画
http://www.patricksaviation.com/videos/Guest/60/
画面の中で、着陸時に「着艦フック」を使っておりますが、この滑走路が
旧ソ連海軍の空母発着シミュレート施設「ニートカ」です。

閉じる コメント(5)

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ご無沙汰しております。
「日本周辺国の軍事兵器」の執筆者の1人のrglc85tj8hです。
貴ブログの興味深いロシア海具関係の情報には、いつも大変参考にさせていただいております。先日の中国海軍補給艦「青海湖」の件につきましては、本当にお世話になりました。

今回は、「Su-27Kの並列複座型練習機」に関する情報を発見しましたので参考までにお伝えいたしたく、筆を執りました。

Su-33に関して調べていた所、中国語の雑誌『National Defence防務-専供疏姫整棒鐺機』(海陸空天慣性雑誌社/2005)の「蘇雲伊的M型戦闘機」というフランカーの派生型に関する記事に以下の様な記述がありました。 削除

2009/2/19(木) 午後 9:42 [ rglc85tj8h ] 返信する

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【内容要約】
1990年にTASS通信が伝えた並列複座型フランカーは、Su-27IBの試作機T10B-1そのもの。T10B-1は、1990年夏に急遽クリミア半島サキ近郊の海軍航空隊の基地に送られ、黒海で行われた海軍の演習で、空母トビリシへの模擬着艦動作を行ってみせた。これは、演習を視察するゴルバチョフ大統領に対する新型装備のデモンストレーションの一環であった。T10B-1は、原型のままで、着艦フックなど着艦に必要な装備は当然存在せず、降着装置自体着艦の衝撃に耐えうるものではなかったため、実際に着艦するのは不可能であった。

その後、TASS通信が、模擬着艦動作を行うT10B-1の写真に「重航空巡洋艦トビリシの甲板に着艦」とのキャプションを付けて配信したために、誤解が生じる事になった。 削除

2009/2/19(木) 午後 9:43 [ rglc85tj8h ] 返信する

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記事では「Su-27Kの並列複座型練習機」は存在しないと結論付けております。おそらくロシア語文献を参照した記述だと思われますが、出展が記載されていなかったので情報元を探る事はできませんでした。ネットの方でも検索してみましたが、ロシア語は不勉強な事もあって関連記事を見つける事はかないませんでした。

情報チェックが出来なかったの恥ずかしい次第ですが、ご笑覧していただけましたら幸いです。 削除

2009/2/19(木) 午後 9:44 [ rglc85tj8h ] 返信する

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>rglc85tj8h様、どうも。

ロシア語のサイトだと、例えば、このページで記述されていますね。
http://legion.wplus.net/guide/air/s/su34.shtml

だいたい同じ内容なので、ここを参照したのかもしれません。

このページの下の方にある写真の1番目
「Су-27ИБ (Т-10В-1, борт 42)」が、
空母トビリシへ「模擬着艦」するT10B-1ですね。

2009/2/19(木) 午後 10:19 [ 高町紫亜 ] 返信する

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早々のご返信、誠にありがとうございます。

参考になるサイトまで紹介していただき、深く感謝申し上げます。
紹介しました記事の内容が事実だった様で、安堵しております。 削除

2009/2/19(木) 午後 10:42 [ rglc85tj8h ] 返信する

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