全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

「ロシア海軍」の「新型艦」では有りませんが、ロシアが21世紀初頭に建造した
インド海軍のフリゲート「タルワー」級
ロシア側の呼称はプロジェクト1135.6です。
ロシアが21世紀に入ってから初めて竣工させた航洋水上戦闘艦になります。


本級は、インド海軍に引き渡される前、仮にロシアの軍艦として洋上テストが行われていました。
3隻には、以下のように仮のロシア軍艦名が付けられていました。
(上の写真は、1〜5枚目が「仮のロシア軍艦」としてテスト中のタルワー級)


1番艦:Дозорный(ドゾルヌイ)
2番艦:Ударный(ウダールヌイ)
3番艦:СКР-23(SKR-23号)


本級は、設計に当たって旧ソ連邦国境警備隊の警備艦1135.1(クリヴァクIII)型をベースにしておりますが、外見は全く別の艦に変容しました。

【「タルワー」級の主要目(カッコ内は1135.1型の数値)】

基準排水量:3,620t
満載排水量:4,035t(3,670t)
全長:124.8m(123.5m)
幅:15.2m(14.2m)
喫水:4.5m(4.6m)
機関:巡航用ガスタービンDS-71×2基、18,000馬力(M62×2基、12,000馬力)
    ブースト用ガスタービンDT-59×2基、39,000馬力(M8K×2基、36,000馬力)
航続距離:4,850海里/14ノット、1,600海里/30ノット(4,600海里/20ノット)
乗員:180名、内士官18名(198名)


プロジェクト1135.6は、3隻が建造されております。
(全艦サンクトペテルブルク市のバルチースキィ・ザヴォートで建造)

・F-40「タルワー」:1999年3月10日起工/2000年3月12日進水/2003年6月18日就役
・F-43「トリシュル」:1999年9月24日起工/2000年11月24日進水/2003年6月25日就役
・F-44「ターバル」:2000年5月26日起工/2001年5月25日進水/2004年4月19日就役

いずれも、起工から進水までは順調に進んでおりますが、その後の艤装に時間が掛かっている事が伺えるでしょう。
事実、本級は、インドへの引渡しが、当初の予定より1年以上遅れております。


本級の兵装は、以下の通りです。

・クラブN対艦巡航ミサイル垂直発射機1基(ミサイル8発)
・シチーリ-1艦対空ミサイル単装発射機1基(ミサイル24発)
・A-190E 100mm単装砲1基
・カシターン近接防御システム2基
・RBU-6000対潜ロケット爆雷12連装発射機1基
・533mm連装魚雷発射管2基
・ヘリコプター1機

クラブNは、本家ロシアでさえ装備していない最新鋭の対艦ミサイルで、射程は300km。
誘導にはロシア版GPSのGLONASSが使われます。

「シチーリ-1」は、ロシア海軍のソヴレメンヌイ級駆逐艦にも搭載されているエリアディフェンス用対空ミサイルです。
管制用レーダー「オリェーフ」は4基有るので、同時に4目標対処可能という事になります。

A-190Eは、新開発の100ミリ砲であり、前作AK-100(35t)よりも
大幅に軽量化(15t)されているなどの特徴を持ち、こちらも、本家ロシア海軍に先駆けて搭載されました。

「カシターン」は、近接防空ミサイルと30mm機銃を組み合わせたCIWSであり、
旧ソ連海軍は1980年代末期から使用しておりましたが、インド海軍の艦艇では
本級に初めて搭載されました。


船体や上部構造物はステルスデザインとなっておりますが、前部甲板上に有る
「シチーリ-1」艦対空ミサイル単装発射機は、明らかにステルス性を損なっているものと思われます。
これらのミサイルもVLS(垂直発射機)に収めれば、ステルス性は向上した事でしょう。
とは言っても、シチーリ-1のVLSヴァージョンなど、本級の建造時には存在していませんでしたが、
少なくとも対空ミサイルは、VLS方式の「クリノーク」短距離対空ミサイル(SA-N-9)という選択肢も有ったはずです。
というか、当初は、「クリノーク」が搭載されると言われておりましたが、インド側の要求が有ったためか「シチーリ-1」に変更されたようです。
ステルス性を多少損なっても、防空能力の強化を優先したのでしょう。


本級は、ロシア海軍の新型艦艇の為の各種技術の実証艦、という見方も出来ます。
というか、ロシアとしても、そのつもりで造ったのでしょう。


なお、上記の3隻に加え、改良型3隻がロシアで追加建造されます。
ただ、改良型3隻は、バルチースキィ・ザヴォートではなく、カリーニングラードのヤンターリ造船所に発注されました。
1〜3番艦の引渡しが予定よりも遅れた為に不興を買ったのでしょうか。


[写真の解説]
1枚目:インドに引き渡される前の1番艦「ドゾルヌイ」(2002年5月24日撮影)
2枚目:インドに引き渡される前の1番艦「ドゾルヌイ」(2002年7月23日撮影)
3枚目:インドに引き渡される前の2番艦「ウダールヌイ」(2003年1月5日撮影)
4枚目:インドに引き渡される前の2番艦「ウダールヌイ」(2003年1月6日撮影)
5枚目:インドに引き渡される前の3番艦「SKR-23」(2004年4月5日撮影)
6枚目:インドに引き渡された3番艦「ターバル」(2004年4月19日撮影)
7枚目:プロジェクト11356初期案
8枚目:プロジェクト11356最終案

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事