ロシア黒海艦隊

[ リスト | 詳細 ]

ロシア(ソ連)海軍の黒海艦隊Черноморский Флот(チェルノモルスキー・フロート) について。
記事検索
検索

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

駆逐艦「ブラヴィー」
Эскадренный миноносец "Бравый"


西側では「コトリン」(Kotlin)型のコード名で知られる
プロジェクト56(проект 56)駆逐艦の1隻です。

1952年9月3日、海軍籍登録
1953年7月25日、ウクライナの第445造船所(61コムーナ・ザヴォート)で起工(建造番号1203)

しかし起工後に設計変更され、当時開発中の高射ロケット複合体「ヴォルナM」ЗРК "Волна-М"(SA-N-1「ゴア」)の洋上テスト艦・プロジェクト56K(проект 56-К)として建造される事になりました。
1955年2月28日、進水
1956年1月9日、就役
同月28日、海軍旗を受領

本艦は、ソ連・ロシア海軍において、艦対空ミサイル(SAM)を搭載した初めての艦艇になります。

就役後は黒海艦隊に編入され、高射ロケット複合体「ヴォルナM」の洋上テストに従事しました。

本艦でテストされた「ヴォルナM」は、その後、58型巡洋艦、61型駆逐艦、57A型駆逐艦、1134型巡洋艦に搭載されました。

1962年6月5日から8月24日に掛けては、セヴァストーポリを出発し、北方艦隊基地セヴェロモルスク、バルト艦隊基地バルチースクへ寄港し、またセヴァストーポリに戻るという長距離航海を実施しました。

その後、1960年代後期には、何隻かのプロジェクト56駆逐艦が、本艦と同様に高射ロケット複合体「ヴォルナM」を搭載する改装を受け、プロジェクト56Aとなりました。

西側では、本艦(プロジェクト56K)とプロジェクト56Aを合わせ、「SAMコトリン」(SAM-Kotlin)型と呼ばれました。

1976年8月24〜28日、ビサウ港(ギニア・ビサウ)訪問
1976年11月9〜12日、ルアンダ港(アンゴラ)訪問
1976年11月22〜27日、ラゴス港(ナイジェリア)訪問
1977年8月5〜9日、コンスタンツァ港(ルーマニア)訪問

1979年3月2日から1985年5月6日まで、セヴァストーポリのセヴモルザヴォートでオーバーホール。

1987年7月30日、兵装撤去作業開始

1987年8月6日、除籍。

[写真の解説]
1枚目:1962年8月撮影
2、3枚目:1974年撮影
4枚目:1975年4月撮影
5〜7枚目:駆逐艦「ブラヴィー」


なお、かの有名な「ユナイテッド・ディフェンス(UNITED DEFENCE)」では、
本艦について、
http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/kotlin.htm

>1960年代前期に本型の1隻(ブラヴィ) が、後部魚雷発射管と後部砲を撤去して
>SA−N−1SAMの連装発射機を設けて対空ミサイル艦となり

と書かれていますが、当然、これは間違いです。

開く コメント(4)

試験船OS-24

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

旧ソ連海軍黒海艦隊所属の試験船OS-24
(Опытовое Судно "ОС-24")

前身は、プロジェクト26巡洋艦「ヴォロシーロフ」です。
(1枚目の写真)

本艦は、プロジェクト26の2番艦としてA.マルチ名称記念第198ニコラーエフ工廠で建造されました。

1935年10月15日起工
1937年6月28日進水
1940年6月20日就役

本艦は黒海艦隊へ配属され、大祖国戦争に参加しました。

戦後も黒海艦隊に在籍していましたが、
1956年2月17日、艦隊編制から外され、兵装撤去作業を開始しました。
ただし、これは除籍する為では無く、新開発ミサイル兵器のテスト用プラットフォームに改造する為でした。

1959年8月7日、試験船OS-24と改名
1961年12月31日、プロジェクト33試験船への改造工事終了

2〜5枚目の写真が、OS-24です。

本船は、まず、艦橋前に、新開発の高射ロケット複合体M-11「シュトルム」ЗРК М-11 "Шторм"(SA-N-3「ゴブレット」)を搭載し、洋上テストを開始しました。
「シュトルム」は、ソ連・ロシア海軍の第2世代の艦対空ミサイルであり、艦載専用として開発された唯一の対空ミサイルです。

1964年からは、艦尾に、これまた新開発の高射ロケット複合体「オーサM」Оса-М(SA-N-4「ゲッコー」)を搭載し、洋上テストを開始。
こちらも第2世代の艦対空ミサイルですが、エリア防空用の「シュトルム」に対し、「オーサM」は、個艦防空用の短距離対空ミサイルです。

この他、対潜水艦複合体「メテーリ」Противолодочного Комплекса "Метель"(SS-N-14「サイレックス」)のテストも計画されましたが、実現には至りませんでした。

本船でテストされた「シュトルム」と「オーサM」は、ソ連海軍に正式採用され、数多くの艦艇に搭載されました。

1972年10月6日、浮上兵舎PKZ-19(плавучая казарма "ПКЗ-19")に種別変更
(6枚目の写真)

1973年3月2日、海軍から除籍されました。

「ヴォロシーロフ」改めOS-24改めPKZ-19は、1975〜1976年にセヴァストーポリで解体されました。

開く コメント(4)

イメージ 1

イメージ 2

6月14日、ロシア連邦政府副首相セルゲイ・イワノフが、ロシア海軍黒海艦隊について発言しました。


【ロシア黒海艦隊は、ウクライナの主権を脅かさない】
セヴァストーポリ、6月14日(RIAノーボスチ)

セヴァストーポリのロシア黒海艦隊の存在は、ウクライナの主権に対する脅威ではない。
土曜日、同市の225周年記念を祝う式典の最中に、ロシア副首相は、こう発言した。

「黒海艦隊の存在は、ウクライナの独立に重大な損害をもたらすものではありません」
セルゲイ・イワノフは、セヴァストーポリで生活する退役軍人およびロシア人に対して言い、
艦隊は「ロシアの国益だけでは無く、ウクライナおよびその南部国境も防衛します」と付け加えた。

クリミア半島のセヴァストーポリは、モスクワ・キエフ間の進行中の論争の焦点である。

ウクライナは、クリミア半島におけるロシア海軍への設備のリースに対し、2017年の期限を定める事を求めている。
その一方、何人かのロシア政府高官は、ウクライナの港への正当な権利についての疑問を論争している。

イワノフは、「あなた方の都市と私達の艦隊」の基地の将来に関するどんな議論も「文明人の」やり方でキエフ・モスクワ間で行われるべきであると付け加えて言った。

更に彼は、ロシアは、ロシア国外で生活している3000万人以上のロシア人に対して責任を負うべきである事を、人々に思い出させた。
「私たちは、彼らの運命に対して、私達が責任を負うべきである事を、受け流さないでしょう」

副首相によれば、ロシアは、ロシア語を話す人々の権利を保護し、かつ祖国へ戻りたいロシア人を支援する為、出来る限りの事をする。

セヴァストーポリの基地のリースに関するロシア・ウクライナ間の論争は、NATOに加盟するキエフの計画と同様に、たびたび起こっている。
モスクワは、それに断固として反対している。

5月に、モスクワ市長ユーリー・ルシコフは、その地域は、正当なロシア領であると公言した為、ウクライナへの入国を拒否された。

市長によると、ソ連の指導者ニキータ・フルシチョフは「兄弟愛の証」として、1954年、ウクライナへクリミア半島を譲渡した。
しかし、1948年の法令の下で、セヴァストーポリは「中央政府の管理下の」特別都市の地位を与えられており、ウクライナへ移行されるべきでは無い。

現在、ウクライナ国内の自治区であるクリミア半島は、ロシア語を話す人々が主に住む地域である。

1991年のソ連解体以降、クリミア半島は、ウクライナからの独立を求め、不成功に終わった。
(2008年6月14日17時55分)

http://en.rian.ru/russia/20080614/110499410.html


セルゲイ・イワノフ氏は、以前は「"第1"副首相」でしたが、
メドベージェフ政権発足後、その肩書きは「副首相」になりました。

開く コメント(2)

イメージ 1

【ロシアの軍艦は、地中海および黒海の演習に参加する】
モスクワ、6月10日(RIAノーボスチ)

ロシア黒海艦隊の軍艦は今年後半、地中海と黒海でいくつかの国際演習に参加する、と海軍報道官は火曜日に言った。

イーゴリィ・ディガロ1等海佐は、ロシア軍艦が「黒海および地中海の」安定を強化する目的で、一連の国際演習に参加すると述べた。

彼は、8月に、ミサイル・フリゲート「ラードヌイ」が、地中海でのNATO主導の反テロ作戦「アクティブ・エンデバー」Active Endeavorに参加すると付け加えた。

ロシア海軍は、2007年12月以来、黒海におけるトルコ主導で実行される対テロリスト作戦「オペレーション"ブラック・シー・ハーモニー"」Black Sea Harmonyに、定期的に参加している。

作戦では、不審船に対する武力使用を認めてはいないが、艦長または参加国の承認を得た後であれば、不審船を包囲し臨検する事は認められる。

2007年、ロシア海軍艦艇は、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ロシアおよびグルジアを含む「ブラックシーフォー」BLACKSEAFOR、ドイツ、英国、デンマーク、オランダ、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ベルギー、フランス、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンおよびエストニアを含む「オープン・スピリット2007」Open Spirit 2007を含む外国海軍との9回の合同演習に参加した。
(2008年6月10日17時45分)

http://en.rian.ru/russia/20080610/109872318.html


フリゲート「ラードヌイ」Ладный(上の写真)は、昨年(2007年)も、
「オペレーション"アクティブ・エンデバー"」に参加しております。
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/26654642.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/24241721.html

開く コメント(0)

ロシア黒海艦隊編制

イメージ 1

イメージ 2

『コメルサント』2008年2月25日
http://www.kommersant.ru/doc.aspx?DocsID=856204より。

ロシア海軍黒海艦隊の編制(2008年2月現在)


黒海艦隊Черноморский флот
 司令官:アレクサンドル・クレツェコフ中将
 参謀長:アレクサンドル・トロヤン中将

<第30水上艦師団>(セヴァストーポリ)オレグ・ガラモフ少将
[第11対潜艦旅団](セヴァストーポリ)オレグ・クリヴォログ1等海佐
(スラヴァ級1隻)
親衛ロケット巡洋艦モスクワ:イーゴリィ・スモリャク親衛1等海佐
(カーラ型2隻)
大型対潜艦ケルチ:オレグ・ペシクロフ1等海佐
大型対潜艦オチャコフ(修理中):エフゲニー・シェフチェンコ1等海佐
(カシン型1隻)
警備艦スメトリーヴイ:コンスタンチン・アレクセーエフ2等海佐
(クリヴァク型2隻)
警備艦ラードヌイ:アレクサンドル・シュヴァルツ2等海佐
警備艦プイトリーヴイ:ヴィターリー・ワシレンコ2等海佐
[第197揚陸艦旅団](セヴァストーポリ)エウゲニー・クリロフ1等海佐
(アリゲーター型3隻)
大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフ:エフゲニー・ミャソレドフ3等海佐
大型揚陸艦サラトフ:オレグ・ポチュイノフ2等海佐
大型揚陸艦オルスク(修理中):ワジーム・ボリスィン2等海佐
(ロプーチャ型4隻)
大型揚陸艦ノヴォチェルカススク:セルゲイ・ズヴィヤーギン2等海佐
大型揚陸艦アゾフ:ドミトリー・フードバ2等海佐
大型揚陸艦ツェザーリ・クニコフ:セルゲイ・ラプチューク2等海佐
大型揚陸艦ヤーマル:アレクサンドル・コノネンコ2等海佐

<第41ロケット艦旅団>(セヴァストーポリ)ユーリー・ゼムソコイ1等海佐
[第166小型ロケット艦大隊](ノヴォロシースク)アレクセイ・リセンコフ2等海佐
(エアクッションロケット艦2隻)
ボラ:ニコライ・ゴンチャロフ1等海佐
サムム(修理中):ドミトリー・ディソキン3等海佐
(小型ロケット艦2隻)
ミラージュ:イワン・ドゥビーク3等海佐
シチーリ:ワレーリー・トパンコフスキー3等海佐
[第295ロケット艇大隊](セヴァストーポリ)ドミトーリー・クジメンコ2等海佐
(ロケット艇6隻)
R-44:ゲンナジー・クラスノペロフ3等海佐
R-60:ワジーム・ロパツコ3等海佐
R-71:ユーリー・クラヴェッツ3等海佐
R-109:イーゴリィ・ヴォロビエフ3等海佐
R-239(修理中):セルゲイ・シェフチェンコ大尉
R-334イワノヴェッツ:セルゲイ・キーポル:3等海佐

<第247独立潜水艦大隊>(セヴァストーポリ)アナトーリー・ワローチェキン1等海佐
(キロ型1隻)
潜水艦B-871アルローサ:ドミトリー・パラモノフ2等海佐
(タンゴ型1隻)
潜水艦B-380(修理中):コンスタンチン・タバチュニィ2等海佐

<第68水域警備旅団>(セヴァストーポリ)ワレーリー・ズーブコフ1等海佐
[第400対潜艦大隊](セヴァストーポリ)ロマン・メイーパリアニン2等海佐
(小型対潜艦4隻)
アレクサンドロヴェッツ:アレクセイ・メレンテーエフ大尉
スーズダレッツ:ワジーム・デジャニンツェ3等海佐
ムロメッツ:アンドレイ・ミーヘエフ3等海佐
ウラジミーレッツ(修理中):デニス・ベルゲス3等海佐
[第418掃海艦大隊](セヴァストーポリ)アレクセイ・カシュラク2等海佐
(海洋掃海艦4隻)
イワン・ゴルヴェッツ:アレクセイ・ペトラチュコフ3等海佐
ヴィツェ・アドミラル・ズーコフ:イーゴリィ・エヴォドチェンコ3等海佐
トゥルビニスト:ドミトーリー・チェジーク3等海佐
コヴロヴェッツ:アレクサンドル・アリホヴィーク3等海佐


<第184水域警備旅団>(ノヴォロシースク)アンドレイ・ザボローダ1等海佐
[第181対潜艦大隊](ノヴォロシースク)
(小型対潜艦3隻)
カシモフ:ドミトーリー・カルペンコ3等海佐
ポヴォリモ(修理中):アレクサンドル・クレパンチュク3等海佐
エイスク(修理中):マクシム・リトヴェッツ3等海佐
[第170掃海艦大隊](ノヴォロシースク)2等海佐
(基地掃海艦2隻)
レイテナント・イリン(修理中):ワジーム・スミルノフ大尉
ミネラルニィ・ヴォージ
(海洋掃海艦2隻)
ゼレズニャコフ(修理中):ウセヴォロド・ヴォブリコフ3等海佐
ワレンチン・ピクル:アレクサンドル・ボイコ3等海佐


ここでは、海洋掃海艦ゼレズニャコフは「修理中」と記載されていますが、
現在は修理を終え、トルコ海軍との合同演習に参加しております。
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/32064481.html

以前から駐留している第184水域警備旅団の他、
第166小型ロケット艦大隊もホームベースをノヴォロシースク基地に移しており、
黒海艦隊のノヴォロシースク基地移転は、着々と進行しております。



ところで、ただ今発売中の『世界の艦船』2008年7月号の
http://www.ships-net.co.jp/detl/200807/indexj.html
「海外艦艇ニュース」で黒海艦隊について触れられていますが、
ここでは、潜水艦6隻を含む大小合わせて54隻の戦闘用艦艇が
セヴァストーポリに駐留していると書かれています・・・・・

潜水艦2隻と掃海艇を含めても、「戦闘用艦艇」は29隻しか居ませんが・・・・

『世界の艦船』は、何時の情報を基にして書いているんだろうか・・・・

開く コメント(3)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事