いまやiPod などの普及で、音楽は配信されたmp3 等という型式で聴く人が趨勢を占めています。そのためCD などが売れなくなって、その業界の人は大変な様子です。
ただ、問題があります。
mp3等は本来の音声を(不可逆)圧縮した音声型式であることです。iPodなどの少ない容量を圧迫しないように原音から音を間引いて圧縮したものですから、当然のことながら音の品質は低下します。それしか聴かない人や、ステレオ環境を持たない人にはそれでも良いのかも知れません。
でも、日頃CD などをそれなりのステレオ装置で聴いている耳には「スカスカ」な音に聞こえてしまうんです。平板で頼りなく感じてしまいます。
我が家も、娘から「iPod 買って!」攻撃を受けています。
mp3聴くんなら、インナーイア型のヘッドフォンで十分だろうに、僕の使っているような正統派の密閉型ヘッドフォン(ちなみにAudio-Technica Art-monitorヘッドホン)が欲しいんだと言うところが、少なくともいい音を聴かせて育てた賜かとは思いますが。ですから、まぁiPodぐらいは買ってやろうと思いますが...。
本当なら、32Gぐらいの容量を持つMP3プレーヤーでCD音質(44kHz 16bit)の物を録音して聴いて欲しいところですが...。
かたやCDと言えども万能ではなく、デジタル化する過程で原音は損なわれるようです。ちゃんとした装置でLP を再生したアナログ音質には劣ると言われ続けてきました。しかし、今やレコード針やターンテーブル(レコード・プレーヤー)、ましてやLPそのものを手に入れることはそう簡単ではありません。ですから、よほどの収集家かマニアックな人でないとLP を楽しむということは叶わない時代になっています。
ですから、愛好家向けにはLP以外の媒体でCD以上の高音質を求めた様々な規格が開発されてきています。SACDやDVD-Audioが有名どころです。ただ、いずれも余り普及が進んではいませんし、DVD-Audioに到ってはその存命は風前の灯とも言えるような状況ですが...。それというのも、SACDやDVD-Audioなどを聴くためには、それぞれ専用のプレーヤーが必要だからです。
一方、余り声高に宣伝はされていませんが、普及が進んでいるDVDやBlue-Rayに最高音質で音楽を収録することが可能で、アーティストに拠っては96kHz 24bit PCMというほぼ原音に近い音声型式で作品を発表しています。
ニール・ヤングや椎名林檎の作品にはHi-Fiを意識して丁寧な造りをされている物が見受けられます。しかし、アーティスト(音楽会社?)に拠っては、Dolby Digital 2.0(or 5.1)やDolby Dts 2.0(or 5.1)という圧縮音声で収録している場合が多いのも事実です。せっかくの大容量媒体であるDVDやBlue-Rayなのに、収録されている音声が圧縮されていたりするので、ガッカリしてしまいます。
このような状況の中で、CDも音質向上の効果を謳って様々な付加価値盤が発売されています。HDCD,BlueSpecCD,SHM-CD,24kCD等ですが、効果の方は驚くほどではないかも知れません。
さすがに、96kHz24bit音声やSACDは、音の輪郭ときめ細かさ、パンチ力が桁違いですし、音場の透明感も増して、各楽器の定位もしっかりしています。これは、自分で96kHz24bit録音したソースを44kHz16bitにダウンサンプリングした音声と聴き比べてみると、よりハッキリします。
ここ最近で、かなりのCDやDVD等を収集してきました。その中には結構な枚数のSACDが含まれています。これは、プレーヤーも購入してのことでしたから、再生する上では何の問題もありません。ただ、プレーヤーのない部屋では聴けません。
DVD-Audioという規格は、普通のDVDと同じように再生できるものとばかり思って、間違えて購入してしまったソフトが数枚ありました。Led Zeppelin "How The West Was Won" , The Beatles "LOVE" , Steely Dan "Gaucho" , QUEEN "Bohemian Rapsody" ぐらいかな?ちゃんとしたプレーヤーなら96kHz24bit(Zeppは48kHz24bit)で再生できる物なのですが、一般的なプレーヤーだと48kHz16bitでしか再生されないため、半ば諦めていました。
また、自分で録音した96kHz24bitのソースも、当初はステレオで再生するためのスマートな手段が分からずに、宝の持ち腐れをしていました。ただ、これは真っ先に解決しました。PCにサウンドボードを付けて、そこからオーディオ・アンプにライン出力すれば良かったからです。ONKYOのSE-U55SX(W)USBデジタルオーディオプロセッサーというものを使っています。
HiFi音源は少しずつ、市場に出回るようです。ただし、数量限定ですぐに市場から姿を消し、オークションサイトで異様な高値を付けていたり、スーパーデラックスバージョンとか銘打ちファン心理の足許を見て最初から高かったりします。
そんなセールにまんまと乗っかって購入したのが、Paul McCartney & Wings "Band On The Run" スーパー・デラックス・エディションでした。音源がリマスターされただけでなく、未発表音源とDVDのみならず96kHz24bit音源の無料ダウンロード権が付いてくるということで誘惑に負けてしまいました。それをダウンロードしてPC経由で再生すると、まさにバンドが目の前にいるかのような臨場感!
これは買って良かったとつくづく思いましたけれどね。
しかし、この方法も自室でないと再生できないのは同様です。なんだか、とても狭い世界に引き籠もっているような窮屈な想いに囚われるのも否めません。
さて、そんなこんなで不自由感を感じる毎日を送っていたのですが、何日かに分けてネットサーフィンする中で、色々と有用な情報をゲットできました。
まず、96kHz24bitの音声データをDVD-Videoの型式に焼くソフトを発見したことでした。この手のソフトは、以前Digi-OnAudioという優れものがあったらしいのですが、発売終了していました。仕方がないので、僕は海外のソフトで「これは!」と思えたソフトを購入してみたのですが、上手く動いてくれずに悶々としていたところでした。
そうこうする内に、ぼんやりと「DVD-AudioってPCでは再生できないかな」という疑問が湧いてきました。検索してみるとヒット。あるもんですね、ちょっとした思いつきから良い結果に到達することができました。
foobar2000 v1.1.2 というFree Softです。
手持ちのDVD-Audioが見事再生されました。見事なまでの音で大感激しきり!
さぁ、こうなると思いつくことがあります。
PCMレコーダーを使えば、SACDの音源もDVD-Audioの音源も2Chですが、96kHz24bitのままでライン録音が可能になりますし、それをDVDに焼けばリビングでも聴くことが可能になります。
これで、レアな音源でも友だちに渡すことができますね。
ブートが臨場感たっぷりに聴けるようになりますよ!
つまり、一挙にリスニング環境の自由度が高まることになります。
録音作業とDVDに焼く作業に結構時間は掛かりますが、趣味の範囲のことですからボチボチ、コツコツと取り組んでいこうと思います。
ちなみに僕のオーディオ環境をご紹介。ステレオ装置は3台+α。
リビングには、AVアンプとDVDプレーヤーを中心とした5.1Ch環境
寝室のCDミニ・コンポ
6畳自室のAV 7.1Ch環境
番外は6連奏CDチェンジャー付きカーコンポ(愛車Pajeroに搭載)
メインはもちろんの自室環境で、以下のようになっています。
実効出力200W+200W を誇り、パワーアンプとして使用
7.1Ch対応。前面の2chは上のパワーアンプに繋ぎ、他はサラウンドスピーカーに出力
SACDプレーヤー:SONY SCD-X501
Blue-Ray Recorder:Panasonic BW950(1TB)
DVD-Recorder:TOSHIBA RD-X5
Cassette Recorder : SONY TC-K555ESR
PCM Recorder : OLYMPUS LS-10(96kHz 24bit録音可能)
Speaker
Front L+R : Pioneer S-55T(年代物)
Side+Center+SubWoofer : YAMAHA NS-225F,C,SW
Back L+R : Kenwood LS-K701
TV-Monitor : Panasonic プラズマ TH-P42V1
まったく、オタクな内容に終始しました。