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安倍政権の大失策

安倍政権の大失策 \?\᡼\? 1 \?\᡼\? 1

後藤さんについての悲報に接し、深い悲しみと共に、哀悼の誠を捧げます。
後藤さんは、戦争やテロの脅威など理不尽な環境下において、悲惨な生活を余儀なくされる人々や子供たちとの交流を通じ、その実情を世界に発信し続けてきた稀有なジャーナリストであり、世界中の人々に尊敬される存在であった。その後藤さんに危害を加えたテロ行為に対し強い怒りを感じ、改めて非道なテロ行為を強く非難する。

 
 今回のISILによる「日本人人質事件」では、
 昨年の8月、11月と二人の日本人がISILに拘束され、家族に身代金の要求が出されていた。政府はそれらについて昨年から把握していたことを明言している。その最中、安倍首相は周囲の反対を押し切り中東訪問を強行した。

 117日にエジプトで開かれた「日エジプト経済合同委員会」におけるスピーチでISILと戦う周辺各国に総額2億ドル程度支援をお約束します。』と表明した。これは有志連合国側に付いたことを宣言したものと受け止められても弁解の余地はない。何故なら、昨年9月に日本を訪れた、マアスーム・イラク大統領との会談でも 「日本は,イラク政府も含む国際社会のISILに対する闘いを支持しており,ISILが弱体化され壊滅されることにつながることを期待する。」と言っているからだ。
 さらに、今回の中東訪問では、パレスチナ問題を抱え中東アラブ諸国と敵対し、アメリカのオバマ大統領さえも会おうとしないイスラエルのネタニヤフ首相とも会談し、エルサレムの嘆きの壁を訪れ、総仕上げに、イスラエルと日本の両国旗に挟まれた演壇で「卑劣なテロは許されない。」とのスピーチを行った。イスラエルでの行動はイスラム過激派への挑戦でもあり、イスラム諸国からも顰蹙を買う行為だ。
 このように、行動の意味や効果を履き違えた外交は、戦後平和主義を一貫して実施してきた日本の外交姿勢とは明らかに一線を画し、日本を貶めるものである。
日本人人質を盾に取ったISILの身代金要求は、これら安倍首相の一連の行動を見据え、それを巧く利用するかのようにメディアに露出された。安倍外交の大失策だ。国内からは当然に安倍首相退陣論も出たが、喫緊の課題は人質救出なので後日の検証に回された。
 
次は、人質奪還交渉の進め方だ。
 政府は、昨年11月にISILに二人の日本人が拘束されていることを把握、直後にヨルダンのアンマンに現地対策本部を立ち上げ情報収集をしていたという。問題は、「何故ヨルダンなのか?」だ。ヨルダンは有志連合に加わりISIL支配地域に爆撃などの直接攻撃を行っており、交渉のパイプがあるとは考えにくい状況だった。そして、昨年1224日には、空爆作戦中にISIL側に撃墜されたヨルダン軍パイロットが拘束された。ヨルダンにとっては日本人人質どころではない状況だったと言えよう。いくら日本の友好国とはいっても最後までヨルダン側に依存し過ぎたことが、かえってヨルダン政府やヨルダン国民の悲しみを深める結果となってしまった。
 近隣友好国には120年超の友好関係をもつトルコがある。トルコと連携したからと言って結果が変わったかどうかを問題にするわけではない。トルコとISILとの関係はヨルダン程複雑ではない。ISILによって拘束された自国民やフランスその他の人質解放でも実績がある。ISILとの関係では優柔不断ともいえるトルコに対し、米英が不快感を示しているとは言え、日本は人命優先、国益優先で対処すべきであった。安倍政権は有志連合国との連携にこだわり、大局を見誤ったと言えよう。
 ヨルダン政府およびヨルダン国民に深い感謝の念を示すと共に、日本政府がヨルダン政府を事件に巻き込んでしまったことを陳謝したい。
 
 後藤さんの悲報が伝えられた後、安倍首相の声明では、「テロリストたちを決して許さない。罪を償わせるために国際社会と連携していく。」といった。これで武力鎮圧を支持する立場をとれば、恨みの連鎖を生むばかりである。この声明を聞き、911後にイラク戦争に突き進んで行った米ブッシュ大統領の演説を思い出してしまった。大統領の演説は好戦的なアメリカ人の心に響く表現だ。
 しかし、安倍首相の表現はあまりにも直接的かつ傲慢で、司法手続きも踏まずに報いを受けさせることに近い。戦後平和主義を貫いてきた日本国民には、安倍政権は「日本を戦争のできる国に変えてしまうつもりか?」との疑念しか湧いてこない。

 自衛隊を人質救出に向かわせるための法整備に入るような話もあるが、自衛隊が作戦を遂行するためには、法整備だけでなく勝算がなければならない。人質の人命も救出チームの人命も変わりはない。孫氏の兵法に「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」とある。日本には情報機関もなく、世界中をカバーできる偵察衛星もない。素人が闇雲な判断でことを進めれば、戦前と同じ過ちを繰り返すことになる。後藤さんはそのようなことは決して望まなかったし、国民も絶対にそのようなことは許さない。

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    初めましてになります。
    なのでコメントももちろん初めて書きました(o^∇^o)
    もっというと書かずにはいられない状態でした(*´▽`*)

    tororoさんのブログって不思議な魅力がありますよね。
    狙ってるわけじゃなく、読み手を自然と引き付ける文体とか。

    私、個人的にはちょっとここのところ凹んでいたんです。
    でも、tororoさんのブログからパワーをたくさん貰ってすっごく感謝してます(σ^▽^)σ

    不思議なもので、魅力的なブログはブログだけでなく書き手さん自身にも興味を持つものなんですね。
    tororoさん自身に興味をとても持ちましたヾ(≧∇≦)ゞ

    koikaren@i.softbank.jp
    tororoさんじゃない人からもイタズラメールが来るかもしれないけど、それ以上に、tororoさんとメールしてみたいという想いが強いです。
    実は、tororoさんに聞いて欲しい悩みがあるんです。
    もし迷惑だったらコメント削除して下さい!
    お返事楽しみに待ってます(´w`*)

    [ nat*r*61t*0q ]

    2015/2/3(火) 午後 4:10

    返信する
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    正論です。世論の趨勢が、「他国への武力行使は断じて行わない」との、国としての姿勢を再確認する方向へ向かう事を願います。犠牲になられた後藤様も同じく希求していたことなのだと思います。

    [ 蠡鷏 代表清算人 ]

    2015/2/3(火) 午後 10:40

    返信する

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