青赤の如き君なり日記

次は9月15日 清水戦(@AWAY)。

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追悼。コリー・ハイム

先日ネットのニュースを読んでいて、残念な記事が目に入った。
アメリカの俳優で、特に80年代後半にティーンアイドルとして活躍したコリー・ハイムが亡くなったという。死因がお決まり(?)の薬物がらみというところに、リバー・フェニックスにも通じる切なさ、儚さを思わずにはいられない。

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代表作(?)『ルーカスの初恋メモリー』

80年代後半は、90年代後半と並んで私が映画三昧を送っていた頃で、この時期の作品はコメディからアクション、ラブロマンスまで実に沢山の作品を見ていた気がする(小学校高学年〜中学校なんだけどね)。
で、その頃のスターの1人が、このコリー・ハイムだった。
上記『ルーカスの初恋メモリー』は私の大好きな作品で、チャーリー・シーン、ウィノナ・ライダーなど、豪華な顔ぶれの学園ドラマなのだが、コリー・ハイムは、甘く切ない思春期の恋をさわやかに、そしてちょっぴりもの悲しく演じていて、なんとも切ない思いにさせられた。

そして、なんと言ってもこれ、『ロスト・ボーイ』である。
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今は何やらスーパーな警察官(?)役で名を馳せているキーファー・サザーランドとコリー・フェルドマン、コリー・ハイムが出演しているこの作品は、『スタンド・バイ・ミー』と並んで、この時期の最も好きな作品の一つ。
コミカルで、冒険心に溢れていて、ちょっとハラハラドキドキさせてくれて、きちんと正義が勝つというか、ハッピーエンドで終わる。
子どもにとってはなんとも分かりやすく夢を見られる作品だったと思う。


それらの作品で主役をはり、大活躍していたコリー・ハイムの死。
子役スターはマコーレ・カルキンとかもそうだったけど、やはり大人になった時に現実に合わせられないというか、ギャップが出来てしまうというか、中々活躍できないことが多いが、彼もまた、大人になってからは作品に恵まれたとは言えない。
幼少期についてしまったイメージを覆すのは並大抵ではないのだろう。



『ルーカスの初恋メモリー』の中で、純粋無垢な瞳でガールフレンドを見つめる彼を見ていると、自分にもかつてあったはずの、“初恋”の甘酸っぱい想いが思い起こされて、思わずニヤッとしてしまったものだ・・・。
今はただ、ご冥福をお祈りしたい。

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先日通りがかった早稲田通り沿いの早稲田松竹の看板で、溝口健二という名前を見たので、気になって調べてみたらなんと、溝口健二特集が組まれており、8月15日〜21日までの間で、『浪華悲歌』『西鶴一代女』の二本立てだという。

銀幕で田中絹代が観られる〜!ということで、検査演習の本番および練習をぶっちぎり、学校帰りに早稲田へ。あぁ〜来月からの臨床実習が不安だ…。


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溝口健二は私の大好きな映画監督。そしてその作品を彩った数多の女優の中でも私は田中絹代がことのほかお気に入りである。したがって、今回の上映2作品の最大のお目当ては田中絹代の代表作の一つでもある『西鶴一代女』をスクリーンで観ることであったのだが、『浪華悲歌』もまた、なんとも溝口らしい作品で、初見であったが来て良かったと思える作品だった。
西鶴一代女については過去の記事で書いたが、今回観てもやっぱり素晴らしい作品だと感じた。
王朝絵巻のような、幽玄の世界などと、溝口作品については評せられるが、『西鶴一代女』はまさに王朝絵巻のような世界観が拡がっているように思う。そして、田中絹代を見つめる暖かい眼差しをいたるところで感じる作品でもある。娘時代から50に迫る老婆まで、絹代はその才能を余すことなく発揮し、それは素晴らしい演技を披露している。もう、それだけでお金を払う価値があるというものだろう。

『浪華悲歌』は昭和11年(1936年)の作品。溝口4作品目のトーキーで、戦前の大阪の街並が見られるという点でも価値ある作品と言えそう。後の黄金コンビとなる脚本家の依田義賢と初めて組んだのも、この作品から。リアリズムを確立させ、溝口の名声を広げた作品とも言われている。
物語は、電話交換手のアヤ子が金に困った父親のために、ある会社社長の妾となることになるが、社長とは正妻にばれてあっさり破局。ついで社長の友人にも取り入って金を盗み出し、その見返りを求められると昔の恋人を美人局に使って追い返すが、そのことが元でお縄に。アヤ子はすっかり“不良娘”としてみられる事になるというもの。
家族からも相手にされなくなったアヤ子が夜の街を歩いていく場面は、当時の邦画では考えられないような、なんともアメリカ的というか、ヨーロッパ的な雰囲気を表出している。

主演の山田五十鈴の妖艶な美しさ、台詞回しの艶やかさが時代を越えて新鮮に映る作品だと感じた。
やっていることは犯罪ギリギリ及び犯罪そのもので、“女”を武器に男を手玉にとって行く様は、後の溝口作品の女性観とは異なるようにも感じられるが、女性の強さ、美しさ、そして儚さ、悲しさを描くと言う点では、『雨月物語』『山椒大夫』などにも繋がる溝口ワールドの萌芽と言えるのかもしれない。

今回、改めて溝口の作品を観ていて感じたのは、文豪谷崎潤一郎の世界観と、なんとなく近いのかな…ということ。
単純に私が卒論で取り扱ったのが谷崎作品だったので、そう感じるだけなのかもしれないが、女性を主題にして物語を描いていき、その映像美も女性があってこそというのも、谷崎作品、特に後期の関西時代に近い気がしてきた。



いやしかし、久々に気晴らしというか、映画を観たが、観ている間は現実を忘れられるし(笑)、やっぱり映画はいいな〜と思った。

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アメリカの情報誌『NewsWeek』の日本版で、AFI(アメリカン・フィルム・インスティテュート)が選出した偉大なアメリカ映画ベスト100という特集があった。
過去1998年に最初の選出があり、今回はその2回目の選出についての記事で、実際の発表は2007年にあったとか。
98年度の記事もなんとなく立ち見をした記憶があるのだが、今回は珍しく購入してみた。

アメリカ映画というのは、興行至上主義の作品をあれだけ制作するくせに、アカデミー会員たちは妙に政治的にも思想的にもバランス感覚に長けていて、アカデミー賞だけは、それなりの作品を選出しているように私は思っている。
このAFI(アメリカ映画協会)も、そこらへんの感覚は有しているようで、今回選出されたベスト100も、それなりのバランスの良さで、なるほど〜と思える作品が多いような印象を受ける。
だがしかし、個人的には何でこんな駄作が?と思えるものもあるし、その逆の何であの名作が入ってないの?も当然ながら存在している。

ベスト100について、ここで全部触れるわけにはいかないので、主観のみをフル稼働して、この記事について書いてみたいw。


まず、ベスト10なのだが、詳細は本誌を読んで頂いたほうが良い(笑)とも思うが、アメリカ映画のベスト1といえば、ほぼ毎度この作品『市民ケーン』である。
もう、日本映画でNo1と言えば、黒澤明の『七人の侍』と答える人が大多数(勿論異論もあるだろうが)というのと似ていて、アメリカのアカデミックな方々が選出するアメリカ映画のNo1は、何十年経とうが『市民ケーン』なのである。おそるべし、オーソン・ウェルズ。

2位は『ゴッドファーザー』。3位は『カサブランカ』
もはや説明不要の名作だし、個人的にも大好きな作品のため、この選出に異論はない。
で、4位は意外なとこで『レイジング・ブル』が入っている。

・・・・・・
スコセッシ作品の中で、なぜにこの作品が最上位なのかは個人的に大いに疑問があるところで、『タクシードライバー』の方が全然良いように思うのだが…。
スコセッシ監督は、大作を撮るとどうもまとまり過ぎちゃうと言うか、こじんまりとし過ぎてしまうように思えて、あまり好きではない。
小作品(『ケープ・フィアー』なんて最高のB級映画である!)を撮らせると、けっこう良いのだが…。
まぁ、相棒とも言えるデ・ニーロが良すぎるのかもしれないが…。

さて、ベスト10はそれ以外は誰しもが納得しそうな作品が並んでいる。8位の『シンドラーのリスト』はどうなの?とも思えるが、アメリカ社会におけるユダヤ人の比率などを考慮すれば、まぁあの順位も納得なのかもしれない。個人的にも好きな作品ではあるし、批判をするような作品でもないのだが、スピルバーグの社会派作品は一方通行の視点がどうにも気になる性質で…。


最も気に入らなかったのは、『アメリカン・ビューティー』が選出されていなかったこと。
個人的にここ数十年の中で最も完成度の高い映画だと感じていた作品だけに、選出されないことに少々驚いている。監督のサム・メンデスがイギリス人だからか?そもそもアメリカ中流の現実をリアルに描きすぎたからかは不明だが、あの名作を外すとは…。
同じく『ローマの休日』が入っていないことにも疑問が残る。女性誌などが取り上げる映画特集では必ず上位に顔を出す人気作品だが、どうして入らないのか…。エンターテイメントだけでなく、映画史からみても偉大な作品のように思うのだが…。

奇才デービット・リンチ監督の『エレファント・マン』なども選外。まぁ『ツイン・ピークス』をはじめとする大多数のリンチ作品はちょっと毛嫌いする人もいるだろうし、評価もしづらいのだろうが、『エレファント・マン』とかは、忘れてはいけない作品のような…。

『グラディエーター』も選外だったが、『プライベート・ライアン』(71位)よりは、良い作品ではないだろうか…。リドリー・スコットのNo1は『エイリアン』『ブレードランナー』という評価が一般的なようだが、私は『グラディエーター』も大好きなのだが…。

あとは、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『ドライビング・ミスデイジー』などの問題作品も選外。どちらもアメリカという国(の歴史)をしっかりと見つめる傑作だと思うのだが、『タイタニック』(83位)より下という評価なのか…。

変わりどころとしては、スパイク・ジョーンズ監督の『マルコビッチの穴』なども(当然ながらw)選外。『スモーク』などのハリウッド臭のまったくしない良作も選外。


と、あれこれ書いてはみたが、なるほど〜とうならせる選出もあるにはある。
11位『街の灯』はチャップリンの名作中の名作。前回発表時は76位だったというので、まぁ健全な批評が行われた証なのだろう。43位『真夜中のカウボーイ』はアメリカンニューシネマの傑作だが、こういうところで日の目を当てないと案外忘れられてしまう作品のように感じるのでナイス!である。キューブリック作品では『博士の異常な愛情』をちゃんと選ぶあたり、センスの良さを窺わせるし、『ジョーズ』『ロッキー』といった小作品にもしっかりとスポットを当てている。

と、AFI選出100を眺めていると、やはりアメリカ映画もそれなりの質を保っているな…と感じる。
日本映画でベスト100を作ってみたいものだが、かなり時代が偏ってしまうのではないか…。
人気、興行面だけではなく、アカデミックな視線でしっかりと批評を加えていくという、映画文化のようなものが案外しっかりとしている分、アメリカ映画はバランスが保たれるのだろう。
68位からの並び、『許されざる者』『トッツィー』『時計仕掛けのオレンジ』『プライベート・ライアン』って…(笑)。
どれもこれもジャンルは異なるのに、確かに世に残る作品だし、いかにもアメリカって感じの作品から、まぁキューブリックなだけにちょっと違うという突っ込みもあろうが、こんな作品もあるんだ?というような作品まで、実に幅広く、選出されている。

映画は、楽しみで観るという人もいれば、かなり本気で薀蓄たれるために観るという人もいるだろうし、私のように子どもの頃から映画ばっかり見ていたという者もいれば、めったに観ないという人もいるだろう。どんな人が見ても良いと思うという価値基準が、ハリウッドの価値基準だと一見思えるのだが、実はそうでもない基準がかなりあって、M・スコセッシもD・リンチもどちらかと言えば作家性の強い監督も存在している。
それらが玉石混交状態で名作と駄作を世に送り続けるのが、ハリウッドスタイルなのだろう。


そんなところで、日本映画でもマイベスト100を今度考えてみようと思った。
1位はやっぱり溝口かな〜。いや黒澤かな〜…。

きみに読む物語

もう随分と前の話になるが、私の友人に“ハードボイルド”をこよなく愛する男がいて、その男から映画に誘われたことがあった。
ちなみにこの友人、日常読む小説は北方謙三(のみ)。飲み会の席では葉巻をくゆらせ「くだらん」を連呼し、22歳にして「女は金だ」と意味不明な理論で玄人さん(風俗ですな)に金を使い、25歳の時ほとんどやくざ家業な仕事に入って今もそこにいる男なのだが、意外と映画が好きで、学生時代からよく映画の話で盛り上がることのできる友人ではあった。そんな縁でなのだろうが、たまに一緒に映画にも行っていて、このときも数年ぶりとはいえ、あまり違和感なくその誘いに乗った。

私「いいよ。で、何観るの?」
友人「キミヨムって知ってるか?」
私「は?キミヨム?なにそれ、知らないよ」
友人「純愛映画だ。いいらしいぞ」
私「・・・お前と二人で?」

と、その時に誘われたのが『きみに読む物語』。「キミヨム」よいう通り名がこの時点で有名だったのかどうかは不明だが、確かに彼はそう言っていたっけ。
しかし、純愛映画と言われて、外見ヤ●ザにしか見えないこの友人と二人で映画館に入るのだけはどうしても避けたかった私は、何とか理由をつけて他の映画にしてもらった。まぁこの時代わりに観たのは『エターナル・サンシャイン』と、これまた完璧な恋愛映画だったのだが(ジム・キャリー主演だったからてっきりコメディかと思ってたw)、まぁそれはまたの話で。



前置きが長くなったが、その時からずっと頭の片隅にあった映画『きみに読む物語』をようやっと見ることができた。

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物語は第2次世界大戦前のアメリカ南部。
余暇を過ごすために都市部から来ていた17歳の少女アリー(レイチェル・マクアダムス)は、土地の男ノア(ライアン・ゴズリング)と出会い、激しい恋に落ちる。ノアは材木置き場で働く、気は良いが貧乏な青年。実業家の娘であるアリーとはつりあうはずもなく、当然両親はノアとの付き合いを認めない。結局二人は破局。ひと夏の想い出として終わるはずだった恋だが、二人の胸の底に眠り続けることになる。
戦争をはさんで7年後、再び巡り合った二人はお互いの心の底にまだ冷めやらぬ暑い恋の炎がくすぶっていることを知る。すでに別人と婚約していたアリーは、初恋の男性と今の婚約者の二者択一をせまられることに…。
という物語を、認知症の老婆に話して聞かせている老人の物語。


正直、その後の噂話などから、かなり感動の純愛作品だと聞いていたので、ちょっと期待もしていたのだが、個人的にはそれほどでも…という作品だった。
悪くないし、主演陣の演技も良いし、丁寧に撮影された映像も素晴らしいのだが、わざわざ理を入れるほどの純愛映画という訳でも無いし、ごくごく掌的な小作品として楽しむべきものだと感じた。

とは言え、二人の若手俳優が良かった。
好きで好きでたまらない感情が溢れているようで、見ていて好感が持てるし、ノアの方はその朴訥ぶりがたまらなく切なく感じられて良い。
アリーの方も、初めての二人の夜の場面で、緊張と高揚感たっぷりの素晴らしい表情をしていて、あぁ〜こういう感覚…あったよな〜と思わせてくれるのだが、後半、金持ちお嬢様っぷり全開の馬鹿笑いが続くのが少々…。

特に奇を衒う訳でもなく、べたべた路線でひたすら二人の姿を追っていく展開も良い。
妙に時代やら戦争やらを含有させていないので(ちょっとは入っているけど)、ある意味清々しいくらい二人の恋愛だけを見続けることができる。それが、ある程度は感情移入できる理由だろう。
でも、そういった時代性やら、社会性(そもそもお互いの生計とかは?)などをほとんど排しているので、認知症になった最愛の人という後半部のテーマが終始ぼやけている。これだったら、『アイリス』の方がずっしりと胸に迫るものがあるし…『日陰のふたり』の方がはるかに鬼気迫る恋を追体験できる。


『マディソン郡の橋』を越える純愛作品という触れ込みだったようだが、どうなんだろう…。アリーの方は一度は諦めて他に婚約者作ったんだし、それって純愛って言っていいのかな〜と思えてしまう。アメリカの場合、これでもアリなのかもしれないが、日本では純愛ってこういうんじゃないような…。心の無い結婚をせざるを得なかった場合は許容範囲だけど、自分で恋に落ちてる時点でアウトじゃね?と思えてしまう。純粋一途な想いという点では、ブロークバック・マウンテンを見習いたまえ!と思えた(笑)。


でも、なんとなく懐古の心情が湧いてくる映画ではあった。
自分の10代、20代を懐かしみ、自分の恋愛もあんなんだったかな…と思わせてくれるなんとも言えないモヤモヤ感は味わえる。
そのモヤモヤが少なくなっていくのが、大人になっていくってことなんだろうな〜などと、妙に年喰った自分を思い返してみたり。


現実感がかなり薄い二人の恋(老齢になったら一気に現実しか描かれていない)だけど、それは映画なんだし、淡く儚く、切ない青春の恋ってのに現実味とか、そういうのは無縁なのかな…。
そう考えたら、ちょっと胸につかえるこのモヤモヤ感を味わえただけでも良しとすべきかもしれない。
なによりあのアリーの屈託の無い笑顔を見ていたら、自分も17歳に戻りてぇ〜って思えたし(泣)。
何より、ものすごく久々にレンタルとはいえ映画を見れたので、ちょっと幸せな気分を味わった気がする。やっぱ映画はいいな〜w。

レッドクリフ

ジョン・ウー監督。トニー・レオン、金城武主演の歴史スペクタクル。『レッドクリフ』を観に行ってきた。
映画館に行くのも、映画自体を見るのも久々だったので、も〜ワクワクドキドキ(笑)で映画館入りした。

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ちなみに、私は三国志が大好きで、べたではるが、その中でも特に劉備玄徳のファンだったりする。正確には劉備が好きというよりは、彼とその周りに集まる猛将たちがたまらなく好きなのだ。
関羽、張飛、超雲、黄忠、馬超ら五虎将軍をはじめ、諸葛亮孔明、龐統ら多士多彩な面々が活躍するところが、劉備軍の最大の魅力だろう。
劉備の息子を単身救出する超雲の活躍や、新野城からの撤退で活躍する張飛等々…彼らの見せ場は三国志内でも実に多い。まぁ底本の主役が劉備なんだから当たり前なのだろうが、そういったところに、曹操の魏や孫権の呉とはなんとなく異なる魅力があるような気がする。


さて、この作品は2部作ということで、今回はパート1。“赤壁の戦い”の前半まで(劉備と孫権の同盟、初戦の蜀呉連合軍の勝利)が描かれている。
歴史物語ではあるが、難しいことはほとんど省かれており、最初に大枠の説明をしっかりと行って、後は関羽、張飛、超雲、らのまさに超人的な活躍がジョン・ウーお得意の豪快なアクションで描かれ、その手の作品及び映像が好きな人、もしくは単純に劉備軍のファンであれば、間違いなく楽しめる。
さらに周喩と諸葛亮の心理戦も盛り込まれているので、呉が好きって方もそれなりに楽しめるのではないだろうか。三国志にまったく興味がありませんという場合は、う〜ん…髭の金城武も魅力的ですよw。


ただ、史実に即した作品ではないので、歴史好きが従来の三国志ものを期待して観るとやや拍子抜けするかもしれない。あくまでアクション大作であり、メインは槍や剣が舞う戦場の壮絶な殺し合いであり、その中でそれぞれが命をぶつけ合うという、いかにもジョン・ウー的な男チックなものだと認識した方がいと思う。
そんななんで、赤壁の戦いの歴史的背景やそれぞれの思惑などを微妙に描いている割には、薄っぺらい印象を拭えない。観終わったあと残るのは、アクションのみであり、まぁそれが目的で観ているので不満は無いが、相変わらずだなジョン・ウーは…という感想に終始してしまった。

トニー・レオンも私は大好きなのだが、どうも今回ははっちゃけていないように思えてならない。元々深刻な役をやらせるとものすごく嵌ってしまう役者ではあるので、今回も一人深刻バージョンを担っているようになってしまい、かえって全体の中で浮いているような…。
金城武は、久々にスクリーンで見たけれど、どうも日本人臭が漂いすぎていて、ちょっとだけ違和感があった。中村獅童が現地人にしか見えなかったのとは対照的(笑)。


来年の4月にパート2が封切られるようで、それを観ないと全体の感想も言えないし評価も出来ないのだが、とりあえずパート1は、完全なる導入ではあったが、アクションは楽しめた。
ちょっとむかつくのは、パート2も観ないと気がすまなくなってしまったので、来年の4月にその暇を見つけなければならなくなったことだ。まぁ楽しみが増えたと考えよう。

あ、ジョン・ウーお約束の白い鳩は今回もしっかり登場しており、今回は今までに無くちょっと重要な役回りを担っているのかもしれない。


あと、どうでもいい感想だけど、ジョン・ウーのアクションって、深作欣二のアクションに似てるな〜って思った。『男たちの挽歌』などではまったくそんなこと思わなかったけど、時代劇だったからか、妙に日本の時代劇に繋がるようなカットが多く感じられ、なんかアジアってそういう意味では近いな〜って感じてしまった。
日本の時代劇では馬から人が飛んでいくってシーンは絶対無いけどね(笑)。

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