|
タイトル 詩集『父の散歩道』
星 ひかる
< 六 >
お父さん あなたが愛した私の母は
ここにいます
あなたと母の間には
紛れもない 純愛がありました
私もあなたの子
あなたの姿をみて育った子です
私もまた 純愛に徹した人間でした
ただ 夫婦の間に純愛は成立しても
無償の愛は存在しないことも知り
私は 十二年の結婚生活を破綻させました
その十二年は
正に 純愛の日々でした
私の中の 純愛の同義語である
無償の愛は
あなたと母が 私にくれる愛の形です
それは 夫婦の間にも 形こそ違え
確かに存在するのです
夫婦の間にある 無償の愛は
互いに 求め続けることはできても
与え続けることは できないものなのです
少なくとも そのときの私には
難しすぎました
2010年7月21日作
|
全体表示
[ リスト ]



