ぶろぐ版@活字中毒倶楽部

個人ブログは移転しました。やす猫、ねりま猫、みなさまのおかげで終結できそうです。ありがとうございました。

チビ猫里親募集中!!(連載終了)

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2006年8月20日、突然庭に姿を現したちっぽけな仔猫。まるでソウジの生まれ変わりのようなその子は、ほんの二週間、我が家で暮らし、あっという間に、来たときと同じく突然、病に倒れて天に帰ってしまいました。里子に出す予定でしたが、最初からうちの子にしてあげていればよかったと後悔しきりです。ひたすら可愛かったチビ猫を忘れないために。君は、短くてもこの世に生を受けたよ、と。
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チビ猫、旅立ちました

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チビ猫の、貰い手が決まりました。
そう、天国のカミサマのもとへ、もらわれていきました。

地上で暮らしたのは、たった2ヶ月弱。
ウチで暮らしたのは、たった2週間。
だけど、みんなに愛されて、たくさんご飯をたべて、クウカイと遊んで、
先生や看護師さんにもかわいがられて。

今朝6時過ぎに、私が確かに聞いたチビ猫の声。
だけど、昨日の夜、緊急手術をしてくださっているうちに、旅立ったのだそうです。
膿でぺしゃんこになった肺は、どうしても膨らまなかったのだそうです。
チビは、きれいにきれいにしてもらって、可愛い寝顔で、帰ってきました。

今、クウカイがチビ猫の体のそばにいます。
クウカイは、ちゃんとチビの死を理解しているようです。たくさんたくさん、ニオイをかいだあと、
ずっとクゥクゥと鼻を鳴らし続けて、チビのそばを離れようとしません。

カミサマが、連れて行ってくれます。もう、心配しなくていいんです。

午後から、小さい体を天国に送ってきます。

生かしてやりたい

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チビ猫の里親募集は、一時中止します。

チビ猫を預けて帰宅した私は、ネット上でFIPの情報をたくさん集め、ざっとしたことを勉強しておいた。白血病のほうは、ソウジがそうだったのだから、白血病と胸水・腹水の関係についておさらいする程度だったが、FIPについては、知らない事だらけだった、

FIPの確定診断は、意外に難しい。
FIPv(猫伝染性腹膜炎を引き起こすコロナウィルス)の抗体の検査は、外部検査機関に出さなければならないだけでなく、猫がいわば「常在ウィルス」として持っているコロナウィルスに反応してしまうことが多いのだという。

なので、いくつかの症状を総合して診断することが多い。

血液検査で、免疫グロブリンというタンパク質の一種の価が上昇していること
溜まった胸水・腹水が、「麦わら色」の粘性のある液体であること

この二つが、特に重要になるようだ。

午後3時少し前、クウカイをハウスさせ、私は家を出た。
途中、やりきれない思いが交錯する。これから行って、処置をしてやる間に、チビはもしかしたら死んでしまうかもしれない。もし、処置を耐え抜いても、出てきた結果がFIPであれば、チビは長くて数週間、短ければ数日の命だ。しかも、衰弱していく一方になる。場合によっては、早い目にカミサマのモトに帰してやることを、考えてやらなければならない。

ソウジを亡くしたばかりだというのに。

国道六号に出る交差点で、対向してきた車が、強引に右折を始める。私は左折だ。
馬鹿野郎! 左折優先だろうが!!

セカンドのまま、アクセル全開にして、対向車の前に車を押し込んだ。
自分でも、何やってんだと思ったが、そのまま三速に入れて目一杯アクセルをまた踏み込んだ。
そんな走り方をしていたら、3時少し過ぎに、病院へ着いてしまった。
午後の診療は3時半からだ。私は、病院の庭に通じるフェンスのところで、ノンノとしばらく戯れた。ノンノは、やっぱりとてもかわいい女の子だ。クカのママをめいっぱい歓迎してくれる。
落ち着かなきゃ。

チビ猫は、いくぶん落ち着きを取り戻しているようだったが、やはり大きな呼吸をしている。お腹が大きく膨らんだり凹んだりする。まだ、苦しいんだね。がんばろうね、楽になる。

血液検査の結果、白血病は擬陽性だった。キットではっきりわかるのは、猫エイズが陰性だという白い空白。検査終了の丸印が流れ、白血病の印のあたりまでぼんやりぼやけている。先生は、白血病を疑うという口ぶりだった。白血球数が、上限15000のところ、22300ある。免疫グロブリンは測定していないようだ。

チビ猫の右の胸からわき腹にかけての毛をそり、部分麻酔薬を吹きかける。看護師二人がかりでチビを保定して、私が酸素マスクをかざす。チビが暴れたら、処置を中断して楽な姿勢にさせるのだという。今のチビにとっては、横になるだけで、呼吸が苦しいのだ。

両手両足を伸ばされ、首筋を軽くつかまれて横倒しになったチビは、不安そうな目つきだ。注射器にチューブがつながれ、その先に点滴の太い針がついている。チビの小さな体には、すごく太く見える。だけど、これでなければ、粘液のようなものは抜けないだろう。

針が刺さると同時に、みぎゃぎゃぎゃぎゃ〜っ!
どこにそんな力があるのかと思うような暴れ方で、チビが体をくねらせる。やたら小さいはずの声が、せいいっぱい大きく響く。すぐにチビを起こし、酸素をたっぷりと吸わせる。

それが、4〜5回、繰り返されただろうか。
ようやく、針が入り、先生がかなり力いっぱいといった感じで注射筒を引く。抜けにくい。かなり粘度の高い胸水のようだ。チビは、ひー、とも、ぐー、とも聞こえる声で、小さくうめいている。

「がまんだよ、がんばるんだよ、チビよ、強い子だね」
私は酸素をすわせてやりながら、声をかけてやることしかできない。

注射器に、クリーム色のねばっこい液体がたまりはじめる。
これは、「麦わら色」って言うだろうか。麦わら色って、もっと茶色いイメージだし、本当はどんなものなのか、私にはよくわからない。だけど、先生はだまって注射筒を引き続けている。
「がんばれ、もうちょっと、もうちょっとだからね」

注射器の目盛りを見つめる。およそ8cc抜けたところで、インターフェロンと抗生物質、ステロイドを逆に入れる。すむやいなや、チビを酸素室に戻す。チビは、大きな呼吸はしているものの、解放されたとたんに、きょとんとしたいつもの顔つきに戻っている。

猫は、病気をとことん隠そうとする動物だ。こんな、小さくてさえも。

だが、やった! 処置は耐え抜いたのだ。

「腹膜炎では、なさそうですね」
え? よかった! でもどうして?
「抜けてきた胸水、ホントは10CC抜きたかったんだけど、ネバネバした膿のようなもので、これだけがやっとだったんですが、伝染性腹膜炎の胸水は、透明でもっと黄色味が強くて、フィブリン(血液中にあって、血球をからめて凝固させる糸)がたくさんある、ちょっと粒々したものなんです。もちろん、完璧に除外されたわけじゃないですよ。でもこの中に、おかしなリンパ球がたくさんあれば、白血病が確定するんです」(おかしなリンパ球とは、未成熟な、形の整わないリンパ球のこと。脊髄の中の血球を作る機能が壊れるために、こんなリンパ球がたくさん増える)

ちょっとホッとする。一番怖いFIPであれば、チビのみならず、レイの命の危険さえある。だけど、白血病であれば、レイにはうつり難いことがわかっている。

抜けた胸水をスライドに塗りつけ、染色して顕微鏡にかける。しばらく顕微鏡を見つめ続けて、そのあとかなり長いこと、先生はだまったまま頭をかかえたように、考え込んでいた。なんだろう??

「実は、おかしなリンパ球が見えないんです。そのかわり、好中球(白血球の一種で、細菌などを好んで餌食にする、貪食細胞といわれるもののひとつ)がたくさん見える。ということは、これは白血病ではなくて、膿胸の可能性が出てきたんです」

「膿胸?」

「細菌感染です。それにしては、細菌の姿も見えないので、実は白血病も捨てきれるわけじゃない。だけど、なんらかの細菌感染であれば、この子は処置によっては助かる可能性があるということです」

そう言って、先生は膿様の胸水を一滴手につけて、そのニオイを念入りに確かめ、ひとつうなずくと、手をきれいに洗った。

「やはり、これは膿です。膿特有のにおいもある。外傷なんかが原因の膿胸は、たとえばソウちゃんがそうだったみたいな、外で喧嘩ばっかりしているような猫ではよくある病気です。その場合、胸にチューブを通して固定して、膿を吸い出してやり、生理食塩水や、それに抗生物質を入れたもので胸腔内を何度も洗ってやることによって、完治する場合も多いんです。ただ、こんなに小さな子で膿胸というのは珍しいし、チューブの固定も難しいことは難しい。はっきり言ってイチかバチかになります。だけど、賭けてみる可能性はあると思う」

そう、このままでは、やっぱり100パーセント、この子は死ぬ。
膿を抜き続けるのも、何度も同じ危険性を冒さなければならない。
軽い麻酔が必要で、それもリスクにはなるのだが、針を刺す処置は一度で済む。
だけど。。。
それでも、この子の体が耐え切って完治する確率は?

「20パーセント…」

今度は、私が頭を抱え込む番だった。
助けてやりたい。なんとか、治るほうに賭けてやりたい。
だけど、苦痛もあれば危険もある。そのまま死ぬ可能性も高い。

そして、費用がたくさんかかる。私は自営業だ。しかも収入は非常に不安定で、その上、レイとソウジの闘病とクウカイの教育費と養育費で、はっきり言って使い果たしているのが本当のところ。

もし、これが確実に治る、というのであれば、即答で「やってください」というだろう。
だけど…。でも…。

先生は、保護猫だから、と、実費でいい、とまで言ってくださっている。今でもいろんな費用を抜いてくれているようなのだ。苦しまないのなら。生きられるのなら。どうにかしてやりたい。

どうしてやったらいいの? チビよ、あなたはどうしてほしいの?

チビ猫は、酸素室のなかで、私がかざす手を無心に目で追っている。
少し楽になったのだろう、片手を伸ばして、私の手に触ろうとする。まだ、呼吸は大きいけれど。

ともあれ、今日はこのまま、酸素室だ。
私は、帰ってから夫に相談することにした。

チビ猫は、楽になったのか、看護師さんの手から、a/d缶をもらって、食べている!
この子は、生きたがっている。死にたい動物など、どこにもいるわけがない。

「もし、この子が完治したとしたら、里子には出せなくなりますよ」
「ええ、そのときはもちろん、うちの子にします」
「だけど、これ(里子のポスター)は、ウチで預かっておきますね、お守りにしようね」
看護師のMさんが、笑ってポスターをはがし、折りたたんで奥へ持っていく。
この人の、こういう心遣いにこれまで何度助けられていることか。

気持ちのほうは、生きるほうに賭けることに、傾いている。費用は、なんとか工面できるだろうから。
だけど、現実問題、助かる見込みの薄さは…。先生は20%と言ったが、ぎりぎり上を見て、という話ではなかろうか。苦しませたくない。長引かせたくない。人間の子供なら、まだ2つか3つの赤ん坊なのだ。

夫が、早く帰ってきてくれる。経緯を説明して、しばらく話し合う。
気持ちは同じ。私より彼のほうが、ずっとこの子に情が移っているし(最初から里子には出したくなさそうだった)財布も私よりずっと、「なんとかなる」。だけど私は、彼に「どんなにかかっても出してくれるの?」とは聞けない。私が前と同じように働けないせいで、彼にはとことん迷惑をかけ続けなのだから。

結局、明日、一緒に病院へ行き、チビの顔を見て最終的に決めよう、ということになった。
前提として、先生に「お願いします」と言うことにして。

チビ猫、急病

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こんなことってあるだろうか。
チビ猫は今、病院の酸素室に入っている。

今朝、いつものように起きてきたチビ。明かりをつけてやって、窓を開けてやって、ちょっとあやしてから、クウカイの散歩にでかけた。

思えば、そのクウカイの散歩も、おかしなことになった。
どこからともなく現れた、ジャーマンシェパードのミックスらしき、大型で真っ黒の「迷い犬」。クウカイにじゃれついて、どこまでもどこまでも追いかけてくるのだ。足の悪いクウカイをかばい、「悪意はないんだけど、大きすぎて困りもの」のその子を一生懸命追い払おうとするのだが、クウカイが喜んでしまっていて離れたがらず、その子も、どこまでも追いかけてくる。

しまいには、クウカイを抱き上げて逃げ出した。
こんな日に限って、誰も通りかからない。公園へつけば誰かいるだろう、そう思ったけれど誰もいない。途中で、やっとのことで通りかかった女性に助けを求めるが、どうにもならない。近くのクリニック(ここの先生も犬飼いさん)に飛び込んだが、ドアは開いているのに誰もいない。

汗だくになり、ふらふらになり、自宅へ帰りついた。迷い犬はウレシそうについてきている。玄関で夫に大声で助けを求め、リードを持ってくるように叫んだけれども、なぜか夫はバケツを持って飛び出してきた。バケツじゃない!! そういおうとしたら、迷い犬は、夫を見るなり、突然飛んで逃げた。そのまま、姿が見えなくなってしまった。

ホッとしたが、こっちはふらふら、クウカイはオシッコもろくにしていない。(と、ここで突然気がついてクカに庭でシッコさせた)
また出かけるわけにいかないので、クカを家に入れ、「子供たち」と私たちの食事の準備に取り掛かる。11キロ半のクカを抱いて走ったせいで、腕に力が入らない。

ようやくの思いでクカとレイとチビのご飯を準備し、クカに食べさせているあいだにチビにやりにいく。チビは、いつもならば顔から先に飛んできてお皿に鼻を突っ込むのに、今朝はどうしたことか、口をつけようともしない。ただ、私のそばで、私の顔を見上げているだけだ。

おかしい。食い盛りの仔猫が、食欲が無いなんてはずはない。レイちんとはわけがちがう。あわてて熱を測ってみる。39、2度。多少熱があるようだ。呼吸も速い。

思えば、昨日の夜のご飯を半分残したっけ。下痢はしていないけれども、どうもオシッコの回数が多いわりにたくさん出ていない気がする。そういえば、昨日ぐらいから、あまり活発に遊んでいない気がする。部屋の外へ出してやっても、走りたがらないような。。。

少し、嫌な予感がする。この子は、ソウジと同じ白血病かエイズウィルスに感染しているのではないか。
初期感染で熱が出るのはよくあること。

朝いちでH先生の病院へ。
経緯を聞き、少し難しい顔をして、チビ猫の聴診をし、「努力呼吸していますね。…レントゲンを撮りましょう」といって準備を始めた。
最初に血液検査かと思っていた私は、あれ、と思った。

レントゲンは数秒しかかからない。
チビ猫といっしょに戻ってきた先生は、こう説明した。

「今、レントゲンがあがってきて画像を見ればわかると思いますが、胸水がたまってると思います。だけど、咳もないしくしゃみも目の症状も鼻の症状もない。猫風邪のような細菌性の感染による肺炎ではなく、猫伝染性腹膜炎、または白血病の感染の可能性が大きいです」

猫伝染性腹膜炎。私が一番怖いと思っている病気。これが発症すると、致死率はほぼ100パーセントだ。白血病の感染であれば、それより、少しだけ致死率は低いかもしれない。

どちらにしろ、チビ猫はいま、命の危機に瀕している。

「先生、猫伝染性腹膜炎(FIP)の潜伏期間って、どれぐらいなんですか?」
尋ねてみる。この子は下痢をしたことがない。また、もし(FIP)であれば、直接接触していないとはいえ、レイちんへの感染を心配しなければならない。

先生は、ため息を小さくつくようにして、話してくれた。
「猫伝染性腹膜炎は、コロナウィルスが原因ですが、とても不思議な発症の仕方をするんです。ある人が母猫と仔猫4匹を保護して、母猫を避妊手術させたんです。そこの先生はかなりベテランの先生ですが、なぜか母猫は術後に熱がさがらず、通常1日の入院でいいところが、4日もかかってしまった。まぁその先生も発熱でなにかピンときてたんでしょうね。ただ、ご飯も食べるし、ということで、帰したんだそうです。そのあと、4匹の仔猫のうち、2匹は元気で大きくなり、2匹は成長が遅くて小さい。小さい2匹のうち1匹は下痢が止まらず、ほどなくFIPで死んだ。もう一匹も、やはり同じようにして死んだ。母猫も、やはりしばらくして死んでしまったんです。ところが、残された大きい仔猫2匹は、その後も無事成長して、今でも元気なんです。元気な子たちも、もちろんコロナウィルスに感染はしているはずなんだけれども、こんなふうに、発症する場合としない場合がある。だから、潜伏期間というのも、よくはわからないんですよ」

なんらかのスイッチが入らないと、発症にいたらないのか。
それとも、その個体がもつ何かが発症・未発症をわけるのか…。

H先生が続ける。
「猫伝染性腹膜炎とは、コロナウィルスがひきおこす、一種の自己免疫反応のようなものと考えられています。腸の血管壁が腫れて、水分が外へもれてしまう。それが胸水になったり腹水になったりするんです」

自己免疫疾患。やっかいな病気だ。免疫ぐらい、どう勉強してもわけがわかんないシステムはない。おおざっぱに言えば、体内に入った異物であるコロナウィルスに向けられるべき免疫反応が、コロナウィルスの「悪さ」によって、自分自身の体を攻撃するようになってしまう。そういうことだ。

レントゲンがあがってきた。チビ猫の肺からお腹にかけての画像は、真っ白いもやがかかっていて、心臓がはっきり映っていない。かなりの量の胸水がたまっているのだ。

H先生の声が小さくなってくる。この先生の声が小さいときほど、病状が重い。
「やはり、たくさんたまっていますね。肺も少し縮んで見えるのがわかるかと思います。かなり呼吸が苦しいはずです。もしかしたら、しばらく前からかも」
「考えたら、小さなサインはあったかもしれません。なんだか熱いとか、呼吸が速いとか。仔猫ってそんなもんかと思ってあまり気にしませんでした。だけど、この子のお腹がどうもたぷたぷしていて、そっちのほうばかり気になっていて。胸水がお腹のほうに来ていたのかしら」
「胸水と腹水は、横隔膜できちんと分けられてますから、下がったりすることはないんです。ただ、お腹にもたまっている可能性はあります」

こうなるまで、なんで気づいてやれなかったろうか。

「ともかく、今は呼吸を楽にしてやりましょう。酸素室で2時間ぐらい酸素を十分吸わせてから、胸水を抜き、それを見てから血液検査します。胸水は、たぶん10ccぐらい、この子なら抜けるでしょう。抜けばかなり楽になることは確かです。ただ、これだけ呼吸が切迫していて、余裕がありませんから、針を刺すときに押さえなければならないので、ショックというか、呼吸が止まる、もしかしたらそこで死ぬという可能性があることをご了承くださいね」

そこまでになってたのか。
肺に針を刺さなければならない。水を抜かなければ、この子の呼吸は楽にならない。
だけど、その処置のせいで、死ぬかもしれない。
私には、どうしてやることもできないのか……。どうして気づいてやれなかったのだろうか……。

「先生、白血病の感染であれば、インターフェロンが効くことがありますよね?」
「これもね」
といって先生は苦笑気味になる。
「効くといわれていますが、実はエビデンス(効くという科学的な証拠)はないんです。仔猫が猫白血病のウィルスに感染しても、25%は自然に陰性になるんです。インターフェロンも、発症を見ていない場合に限って効く、つまり、なんらかの理由で血液検査しました、発症はしてないけれど陽性だった、大変だっていうので使ったら、陰性になった、というパターンなんです。ということは、インターフェロンで陰性になったのか、何もしなくても陰性になったはずだったのか、そこのところはハッキリしないというのが本当なのですよ。でも、可能性がある以上、打ってみるという手はありますけれどね。熱は下がると思います」

人の医療がこれほど発達しても、やっぱり仔猫一匹、救えないのか。
いや、人のウィルスでさえも、まだまだ未解明なものだらけ。
インフルエンザ騒ぎで、いったい何十万羽のニワトリが殺されたことか。そうするほか、伝染を防ぐ確実な手立てがないからだ。

チビ猫を酸素室(といっても、医療用の酸素ボンベに衣装ケースをつないだ工夫品だけれども)に入れ、私はしばらく見守るしかない。衣装ケースの中で、チビ猫は不安そうに私を見上げている。

そういえばこの子は、やたらに声が小さい。
よくもまぁ、鳴き声に気づいたものだ、最初の夜に。
もしかしたら、そのときから徐々に徐々に、胸が苦しかったのではないだろうか。

そういえばタクは、自分の肺の水で溺れ死んだわけだが、死ぬ8時間前には、いつもどおり夕ご飯を食べた。本当に苦しくなるまで、食欲には関係しない可能性だってある。

そういえば、いつもは丸くなって寝るのに、昨日、おととい? もっと前? そのぐらいから、この子は腹ばいで眠りたがった。昨日は、たしか、ぬいぐるみに上半身をもたせかけるようにして。

そういえば、そういえば、そういえば……

ちいさなサインがいくつも出てきて胸が痛い。
私は保護主失格なんじゃないだろうか。

先生にうながされるようにして、いったん病院をあとにする。
車を運転しながら、どこにもやりばのない思いをぐるぐるぐるぐる回している。

午後3時半から、この子の処置を始める。

それまでに少しでも呼吸が楽になりますように。
どうか、無事に胸水が抜けますように。
どうか、この子の命が、強いものでありますように。

今は、祈ることしかできない。

注意=医療情報は、私が先生に聞いて理解している事柄です。けっこう動転しているままに書いているので、間違いがある可能性があります。参考などにされる場合は、獣医師の確認を取ってください

チビ猫からの手紙

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チビ猫は順調に体重を増やしております(^^)
来たときはかなり痩せた印象で、背筋や腰骨がごつごつと手にあたり、大きな目が顔からこぼれ落ちそうだったけれども、わずかに肉がついて、やわらかい感じになってきました。やっぱ、仔猫は毛糸球のようにぷわぷわでないとね(^0^)

今朝は起き抜けにクウカイに鼻をすりつけてみたり、ワン慣れも順調といったところ。
もっとも、クウカイがぱっくりくわえちゃったりしたら大変なので、クウカイには室内用の短いリードをつけ、がっちり全身で押さえ込んでのご対面ですけれどね。

だけど、レイちんはチビの出現が誠にお気に召さないご様子(滝汗)
私が階下にいる間は、頑として下に下りてこず、私が二階にあがって眠ってしまうと、こっそり降りてきて、金網ごしにチビをにらみつけ、えらく長い間、「フ〜〜〜〜〜っ!!!」と怒っているのだそうです(ツレアイ談)。

そりゃ、チビにしてみりゃめちゃくちゃ怖いオッチャンだって・・・

チビのお腹には、もうほとんど治っていますが、すりむいたような傷跡が、左右対称に2カ所ついています。ノミに食われてかきむしったというならまぁいいですが、まさか大きな猫などにがっぷりやられたとか、ないだろうなぁ〜〜とそれが心配>エイズの危険性もあるからね

だから、レイがいくら根性ナシで、金網がなけりゃきっと威嚇もできんのだろう、と思っても、やっぱり注意するにこしたことはなさそうです。

さて、以前紹介した爆笑サイト

「あの人からの手紙」(http://u-maker.com/o/letter/

これがお遊びなのに、意外に当たっている!!と評判なのです。
以前、クウカイのお友達のラプルちゃんのママが試してみたところ、ラプルちゃん本人としか思えないお返事が返って来てびっくり〜〜!! ラプルちゃんは尻尾を握られると、力が抜けたように座り込むという癖(?)があるのですが、それを「私の秘密は・・・」のところで書いてきているのだそうです。

で、ひさびさに遊びに行って、チビ猫の仮の名前チビ太でやってみたところ。。。。


亮子へ

こんちゃ。今日は、私が亮子のことをどう思っているかを書きます。正直いって、私の小指の先の赤い糸は、亮子の小指に繋がっていると信じています。次に、私の秘密を亮子に教えようと思います。実は私は、年齢をサバ読んでいました。といっても8つほどですけどね。ではお元気で。さよーなら。

チビ太より



ももも、もしかしてあんたホントにソウジの生まれ変わりじゃないの???
ソウジは、8歳で死んだのよ〜〜〜!!!

あ〜〜焦った。
もっとも、サバの読みようがないよねぇ。。その小ささじゃ。。。
読者諸氏は、きっと私がチビを手放せなくなる展開を期待しているのではないかと((爆))
昨日、里親募集のポスターを貼ってきました。
来月には、地元ボランティアによる里親募集会があります。それまでに近場のご家庭に行ってくれればなぁと思っています。

写真は、昨日採れた庭のゴーヤ(チビと同じぐらいの長さ)を枕にして、ツレアイの膝で居眠りするチビです。

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仔犬とくらべて、仔猫とは、なんと成熟した、自立した生き物だろう、と思った。
さすがにこの小ささ、幼さでは、自分で餌を捕って暮らしていくのは、かなり大変だろう。
だが、その他のことは、ほとんど一人前になんでもこなすのが猫の子供だ。

犬の子は、オシッコでもウンチでも、もらし放題。
教えても教えても、やっぱりおもらし大爆裂。それが、生後4ヶ月ぐらいまでは続く。
仔猫は、砂を入れたトイレさえ用意してやれば、自分で「あ、ここでするのね」とたったか入っていくだけではなく、誰に教えられたわけでもなかろうに、排泄の後にはざっざっざといっちょまえに砂をかけて隠す。その手つき!

ご飯を食べ終えたら、さっそく顔を洗い始める。お手手の手入れにも余念がない。ついで、体をきれいに舐めて毛並みを自分で整える。8歳のレイちんと、6週間の仔猫に、その差はない!
ちょっとなれてきたら、柱や段ボール箱で爪を研ぎ始めるし、小さな虫やボールをおっかけて器用に走り回り、猫パンチを繰り出す。

チビ猫は、まったく物怖じしない性格らしく、クウカイに威嚇を繰り返していたのは昨日の話で、今日はクウカイがそばにきても、多少後ろに下がってみせる程度。明日には鼻面に猫パンチを繰り出すにちがいない。

クウカイはといえば、とにかくチビ猫と遊びたくてしかたがない。
チビのために買ってきてやった、チビチビボールを早速2個も奪い、これ見よがしにチビの前で転がしてみせる。チビがそっけなくほかへむくと、なんとかこっちを向かせようと必死。チビがにゃ〜ん、とでも鳴こうものなら、ケージのそばに一目散に走っていって、じっと見守っている。

チビは、人間の膝に乗って遊び、眠ることを覚えた。
そして、ちっちゃな体をせいいっぱいのばして、私の顔までよじのぼり、口元を舐めて餌を催促することも覚えた。ついでに、ブラウスのボタンを齧りとろうと四苦八苦する。

今日は、かわいい写真をたくさん撮り、それで里親募集のポスターを作成。
針みたいな爪も切ってやった。
1週間したら、私の手は傷だらけになりそうだ。

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