龍馬 ひねもす よもすがら

七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞかなしき

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 龍馬の妻、お龍の証言では、長次郎の訃報に接し「己がおったら殺しはせぬのぢやった」といったそうです。また「坂本龍馬手帖摘要」には「術数有余而至誠不足、上杉氏之身ヲ亡ス所以ナリ。(じゅつすう ありあまりて しせい たらず うえすぎしの みをほろぼす ゆえんなり)」と記していました。
 
 お龍の証言から、長次郎の死に対する龍馬の嘆きが伝わってくるのに、「術数有余而至誠不足、上杉氏之身ヲ亡ス所以ナリ」からは「痛烈な長次郎批判」しか伝わってきません。龍馬の手帖から「自業自得」という言葉が自然に脳裏に浮かびます。
 
 はたして龍馬は長次郎の切腹を指示していなかったのでしょうか。あるいは龍馬の指示なく長次郎を切腹させたのは、社中の中で饅頭屋がひとり浮いた存在だったのか。孤立していたのか。龍馬が戻ってくるまで座敷牢に監禁し処分を待つ時間的余裕のない事態にまで外的環境が悪化していたのでしょうか。今となっては新しい資料が出るまで謎のままですが、亀山社中・海援隊を通じての唯一の粛清の悲劇でした。
 
 得意のあさっての方向に話は変わります
 
 つい先日、第6管区海上保安本部広島航空基地のヘリが墜落し5人が死亡した事故で組織的な隠蔽が行われました。おそらくデモ飛行を批判されるのを恐れたものでしょう。肝心なのは事故原因の究明であるにもかかわらずです。亡くなった方たちは浮かばれません。
上司を煩わせない為に部下が隠蔽を進言したか、あるいはトップがシナリオを書いたのか。いずれにしても個人の責任を問われないが為の行動、あるいは褒められたいが為の行動だったのは間違いないでしょう。死人に口なしは好都合でした。
 
 組織というのはおかしなもので、トラブルが起きると、一丸となって対処するどころか、身内に犯人を作り、肝心なことは追求せずに重箱の隅をつつくような動きをします。ふだん事なかれ主義で何もしない奴にかぎってアラを探しアサッテの方向に騒ぎ出すのです。殆どの組織には部下を正等に評価できる人はいませんから、減点主義を採っています。すると人は何かすると失敗の可能性があるから余計なことはしなくなり、あとはトラブルが起きたときに騒ぎ立てることによって比較の上で評価されようとします。優位に立とうとするのです。これこそ「優越的地位の濫用」です。
こんな上司の下では日々地獄なわけで、うつ病にならないように気をつけなければなりません。これ以上は無理と判断した時は辞めるにかぎります。
 
 先日「シンドラーの真実」だったと思いますが、TV番組を観ました。
シンドラーの工場で生き延びたユダヤ人は解放後、故郷のポーランドに戻っても虐殺されたそうです。またイスラエルの地でも親ナチと疑われる虞から、シンドラーを英雄に祭り上げることを思いつき実行します。シンドラー自身もユダヤ人解放後、親ナチのドイツ人工場労働者から暴行を受ける始末で、「あの時1200人のユダヤ人を死なしておけば、こんなことにならなかった」と語ったそうです。
 
 シベリアの抑留者も飢えと極寒のほかに、日本人同士の「つるしあげ」で自殺した人も多くいたそうです。可哀相だったが次に自分がつるし上げられない為に一緒になって殴ったりつねったりした。早く帰りたかったから、との証言が放送されていました。彼等自身も帰国後は「アカ」と呼ばれ職に就くことに大変な苦労をしました。つるし上げられた人たちはもっと悲惨です。シベリア時代の「つるしあげを」語ろうにも右からも左からも虐められる可能性があったのです。かれらはずっと沈黙を守り続けてきました。
 
 「ゲゲゲの女房」でも一人生き残った水木しげるさんが本隊に戻ったときに、労わられるどころか殴られ、次回の戦闘には真っ先に死ねと言われていました。
 
 京都から大阪に転校したばかりの小学生、3年生だったでしょうか。自殺しました。彼女のお道具箱には「死ね」と書いてありました。心配したお母さんが学校に相談していたそうです。学校側の発表は「虐めの事実は確認できませんでした」。それだけです。
 
 「三人寄れば文殊の智恵」と言う言葉がありますが、社会では三人集まると一人が仲間はずれになります。
 
 「新しい上司」が赴任すると「古株は」最初は重用されても間もなく「追い出し」がかかります。
 
 「追い出された」ものたちは誰かの別荘で「気合」をいれています。 
 
 半世紀以上も生きてくると「敵は外にあらず、内にあり」「人生、運が八割、能力は二割」だと気づきます。
 
 誰も自分を守ってはくれません。 だから皆で仲良く・・・も幻想です。
 
 そんなことをいう人は長崎のお元に「おめでたい方」と言われてしまいます。
 
 比較のしようがありませんが、私が長次郎なら出航が取りやめになった船倉にでも隠れ英国への密航を果たしたでしょう。あるいは長州に助けを求めたでしょう。
 
 「敵は内にあり」を甘く見ていたのでしょう。若すぎました。
 
慶応三年姉乙女あての龍馬の手紙に
「さてさて世の中と云うものハかきがら計(ばかり)である。人間と云うものハ世の中のかきがらの中ニすんでおるものであるわい、おかし おかし。めで度くかしこ。」とあります。
 
 世の中だけじゃなく自分のことも言っていたのでしょうね。
 
 龍馬も長次郎も私もあなたも「おめでたい方」にちがいありません。
 
 したたかに生き抜いてください。
 
 ただ、したたかといっても程度があります。あまり迷惑はかけないよう・・・それぐらいは守りたい、守っていただきたいものと思う今日この頃。
 
今日も長次郎の死から飛んでイスタンブールの方向に行ってしまいました。
 
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付録「近藤長次郎秘話」

閉じる コメント(8)

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これまでの近藤長次郎の切腹は、社中の皆に強制されて切腹したよ うな事だったと思いますが、今日の「侍・近藤長次郎」では自ら

切腹したようになっていましたが、どちらが本当なのでしょうか?

2010/8/22(日) 午後 8:08 [ 三四郎 ]

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どちらにしても、「殺しはしなかったのに」といったのも「自業自得」と書いたのも事実です。やむを得ずとしても追認には違いありません。龍馬がとめられたかどうかは疑問です。龍馬とてスーパーマンではありませんでした。あまりに英雄視することには注意が必要です。所詮人間のやること。残酷です。ありがとうございました。

2010/8/22(日) 午後 8:16 衝動 行動 感動

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こんにちは^^
「海保よ、お前もか!」
北海道では警察の不祥事が続き懲戒になった人数も過去最高と…。
教師も警察も…特権意識を持つのかどうか分かりませんが、平民とは考え方、対処方法も変ってしまうのかな〜。
オヤジの頭も中も随分「おめでたい…」ですが、他人様には迷惑がかからないように、遠慮しながら生きています^^
☆☆☆!

2010/8/23(月) 午後 1:10 tokachijiman

よっぽどでないとクビにならないとタカをくくっているとしか思えませんね(;¬_¬)ジー
☆ありがとうございましたm(_ _)m

2010/8/23(月) 午後 1:43 衝動 行動 感動

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。・:*:・゚☆、。・:*:・゚なつです。・:*:・゚☆、。・:*:・゚
昨日見ました。。。長次郎・・・泣いちゃった^^
゛(*・・)σ【】ぽちっとな♪ =*^-^*=にこっ♪

2010/8/23(月) 午後 2:21 なつつばき

私も泣いていました。
大泉長次郎さん名演技でした。
☆ありがとうございました(^^ゞ

2010/8/23(月) 午後 4:19 衝動 行動 感動

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上の分から私なりに考えてみました。。。もちろん龍馬が指示したとは思えません。ものの考え方がその時代の一般的な方向と違うからです。

そして、自分が間に合っていればという自責の念と、死んでしまったものは仕方ないと自分に言い聞かせるために「あれは身からでたサビだったのだ。。。」と書いた。そんなところだったのではないかなあと頭の中で整理してみました。。。

大泉長次郎。素晴らしい演技でした。さすが主役を張れるだけのことはありますね☆彡

(*'-'*)ノポチ☆凸

2010/8/23(月) 午後 10:16 ★えっぴ★

なるほど (^-^) えっぴさん ありがとうございました。

2010/8/23(月) 午後 11:04 衝動 行動 感動


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