海外で仕事するとは

閉塞感が充満している今日この頃。突破力を各自が発揮したいものですね。

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日本の製造業の終焉

 トヨタが苦境に立たされている。プリウスのブレーキの問題も、レクサスのフロアーマットにアクセルが引っ掛かる問題、カローラやカムリなどでのアクセルについているプラスチック部品の問題も、本当にリコールに相当するかはわからない。しかし問題は、トヨタに苦情がきていて問題があることが分かっていたにもかかわらず、対応が遅れたことだ。
 トヨタも世界一となり、プリウスもヒットし、慢心があったのかもしれない。技術的に優れていれば、製品は売れる、という自己満足に陥ってしまっていたのかもしれない。
 これは、すでに日本の家電でもみられたことだ。ソニーが、アップルのiPodを開発できなかったのは、やはりソニーが技術偏重で、顧客のニーズをしかめなかったことにある。
 家電に始まり、今や自動車までもが、コモディティー化し、誰が作ってもほぼ同じようなものが作れるようになってしまっている。その中で、モノを売るには、やはり消費者のニーズをつかみ、それを満たすものを、タイミング良く消費者に提供できるかだ。
 しかし、まさにそれは日本の製造業が非常に苦手にしている点である。その点ではサムソンやLGなど韓国企業に一日の長がある。
 これからの日本企業は、良いものさえ作れば売れる、という発想自体の転換が迫られ、その転換ができない企業は、新興国との厳しいコスト競争に巻き込まれ、過酷な体力勝負に追い込まれる。今まさに日本企業は転換期に立たされているのだ。

役に立つより役で立て

 日経アソシエ10月6日号に華道家の前野博紀さんのインタビューが掲載されていた。その中で、彼が非常に興味深いことを言っているので紹介したい。「よく営業の人が「お客様のお役に立たせてください」って言いますが、これって本音でしょうか。顧客様のためより先に自分の業績をあげたいのが本音ではないでしょうか」と言っている。
 そのような偽善者的な意識ではなく、まずは自分が営業であれば、営業と言う役で自立する、つまりプロになることが役立ちのスタートではないか、と言っている。
 彼が言っているとおりだと思う。自分の仕事に誇りが持てず、やりがいを感じていなければ、どうやって他の人の心を動かしたり、購入してもらうという行動をとってもらえる事ができるだろうか。
 「役に立つより役で立つ」。実に良いことを言います。
 

 以前出向していた会社の部長が、最近自分の会社に誇りを持てるようなことをしましょう、といういわゆる一日一善みたいなことをメールで自分の部下たちに送っている。その活動自体は良いことだと思うし、尊い活動だと思う。しかしながら、残念ながら私には砂漠に水を撒くような活動に思えて仕方がない。というのは、水をあげるにも、根元が枯れた花にいくら水をやっても、草が生えてこないのといっしょで、私の認識では、従業員の人たちがもう自分の会社に誇りを持とう、なんてことは考えなくなってしまっているからだ。水を撒くタイミングが遅かった、と言うしかない。
 何においても、適切なタイミングで適切な策を打つ、というのが鉄則だ。時を逸すれば、下手をすれば破滅に導かれるし、良くても必要以上に労力がかかったりする。

日本サッカー協会の川淵キャプテンが日経ビジネス2009年7月6日号の中で、日本サッカー代表岡田監督が、世界でベスト4に入ると言い続け、選手に語り続けていることに触れている。また、現在多くの会社で、不況によりコスト削減の一貫で「鉛筆は短くなっても最後まで使え」とか、役員たちはポーズのためか、グリーン車やビジネス・クラスには乗らない、と言い始めて経費削減に躍起になる。しかし、そんな姿しか見せない経営者は、従業員に甘く見られる、と指摘している。また、川淵氏は、社員や部下に犠牲を強いるだけではだめだ。将来の展望が必要で、誰もが仰ぎ見る目標と、そこへの道しるべが必要だ、としている。
 まさにその通りだ。私がいた会社は、マネージメントが将来の展望も示さないし、行き当たりばかりのことばかりをするために、従業員たちの協力もほとんど得られていなかった。ぜひ岡田ジャパンの活躍を期待すると同時に、それを見て、マネージメントが、岡田ジャパンから何かを学び取ってもらいたいものだ。

響くことば

 昨日、日テレの人生が変わる1分間の深イイ話をちらっと見たところ、日本サッカーの川淵三郎さんが、時期尚早という言う人は、100年たっても時期尚早という。前例がないという人は200年たっても前例がない、という言葉が紹介されていた。
 それを聞いて、私が昔世話になったベテランの経営者の方が、新しく採用された管理職あるいは経営者が半年経っても自分の色あるいは変革ができなければ、その人は一生できない、と言っていた言葉を思い出す。
 まさにうちにいる部長たちも1年以上が経ったが、結局何もできていない。ということは、今後も変化は期待できない、ということになるだろう。

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