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15代目になったクラウンにメガウェブで先日試乗してきました。

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では、早速見ていきましょう。
今回は2LターボのSというグレードに乗りました。
外観は先代と変わらずフロントとリアで統一感が無い感じでイマイチです。
新型はこれまでの3ボックスの正統派セダンの形状から4ドアクーペのような形状に変更になりましたが、何というか中途半端に欧州車を意識しすぎていて迷走している印象を受けました。

同社には、センチュリーという伝統と時代の変化に合わせつつ、独自の世界観を守る秀逸なデザインを持つクルマがあるのに、何故同じような事がクラウンでも行われないのか甚だ疑問です。

近年、過去のモデルのデザインを取り込んでモデルチェンジする手法が国内外で流行していますから、初代や歴代モデルで最も売り上げた8代目130系を参考に現代風に解釈したモデルがあっても良いんじゃないかと思います。

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内装も今一歩。室内幅と造形のせいかBMW・3シリーズの内装を想起させ、
車格の割にショボく見えました。
また、上下で構成される2面のディスプレイが理解出来ません。
折角ディスプレイを上の方に配置したのに操作は下のパネルで見て触らないといけないという無駄な造り。
更にはエアコンすらも下に配置されたタッチディスプレイで操作しないといけない面倒な設計。
エアコンなんて運転中でも風量の調節や温度の調節する機会が多いのですから、何故物理のスイッチを残さないのでしょうか。
これでは使い勝手を無視したただの技術者の自己満足でしょう。

そんな複雑な構造にするよりもレクサスやメルセデス、BMWのようにコマンドコントローラーで操作するようにして、エアコン等は物理のスイッチをすぐ手に触れられる位置に配置して操作出来るようにした方が遥かに使いやすいと思うのですが。

外観と内装は散々な言い方になってしまいましたが、実際に走って見てみましょう。
今回走行するのは会場に用意された直線や狭路のカーブがある約1kmのテストコースです。
ただコースは2周しか出来ないし、最高速度も40km/hしか出せないから高速域の感覚は体感できませんが、街乗りの感覚なら多少は掴めるかと思います。

そんなコースを走ってみてまず気が付いたのはボディーが良くなっているという事です。
スラロームを通過しても撚れる感覚なく、自然に通過してしまいます。
このように走ってくれる国産車は非常に少ないので、感心しました。
他にも低速域の角の無い柔らかい乗り心地やキャビンに伝わるエンジン音とロードノイズの少なさは特筆ものです。

しかし、残念な所もあります。まずエンジンのレスポンスが良くない。
アクセルを踏んで一拍遅れて反応する印象なんです。
245psもあるエンジンなのでパワーは不足を感じませんが、車両価格の割に安っぽい印象を受けました。
ただこれは2Lターボで感じた事ですから、3.5Lのハイブリッドや2.5Lのハイブリッドは別の印象を抱くかもしれませんが…
次にステアリングフィール。重さはアウディのように軽めですが、路面の情報がステアリングへ殆ど伝わってこないため、何というかクルマと運転手の意思が遠いように感じました。

それではまとめに入ります。
今回試乗した仕様で総額470万、他にもオプションを加えると500万を越えてしまいますが、正直そんな金額を払って欲しいとは思わなかったですし、メーカーがターゲットにしている40〜50代が敢えてこのクラウンを選ぶとは思えませんでした。
この年代は子育て中で家庭の事情によりミニバンやSUVを選ばざるを得ないという方も多いと思われます。仮にセダンを選べたとしても同価格帯にはメルセデスやBMWといった外車もあり、選択肢がとても幅広いです。このような厳しい条件下で法人ではなく個人で選ぶとなると個性がより重視される傾向にあると考えられ、そうなると同価格帯の競合車種と比べ高い金額を出して絶対にこれを選ぶという部分に欠けるクラウンの立ち位置はとても微妙です。

私なら同じ金額を支払うならメルセデスのCクラスを選びますね。
何故かと言えば簡単で、見て乗ってとても自然でしっくりくるからです。


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