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蛙の漂流ーいんとろー

何から記せばいいだろうか。

先の見えないトンネルに一筋の光が差し始めたのは、

冬を感じさせる身を切るような冷たい風が吹き始めた、

11月も終わろうかというころだった。

夏に逃げるようにして、4年務めた会社を辞め、

今という現実の厳しさも何も考えないまま,

転職市場に飛び込んだ。

昔から自分の未来にはたいして関心をもっていなかった。

だから、会社を辞めたのも表向き先見の明を働かせて、

当時の会社を見切ったのだと周囲に吹聴していたが、

実際のところは、単に仕事に飽きただけだった。

蓄えは少々あったため、数年は生きられるだろうぐらいのことは

思っていたが、それから先のことはいっさい考えていなかった。

見えないもの、わからないもののことでいちいち頭も煩わせられることのほうが、

何倍も苦痛だったのだ。

現代的? アメリカ的資本主義に侵された者の典型? 

いや、そんなたいそうなもんじゃない。

単に勇気がないだけだ。

『社会人ならば、10年先のイメージを持て』なんて、

そんなもの糞喰らえってな感じで、表向き偉ぶっていながら、

自分の幸せなんてものをつかみに行く自信がなかっただけなのだ。

それでも、空っぽのプライドを維持するために、転職活動には取り組んだ。

気が向いたときだけだけど・・・。

・・・もともと自分のことを語るなんて好きじゃないし、性に合わない。

だから、どこから語ればいいのか、

つまりはこの小説の構成をどうつくればいいのか、

皆目見当がつかないのだ。

過去から時系列的になんて、途中で飽きちゃうだろうし、

ミステリーっぽく、肝心なことに触れないよう計算して語る頭もない。

だいたい人の脳なんてそんな論理的にできてるもんじゃないし、

日本語なんか特にそうだ。

学生時代に、村上龍のトパーズを読んで、その支離滅裂な心理描写に一瞬真理を感じたことがあったが、

たぶんあれは正しいのだろう。

転職活動で、東京中をかけずりまわって得た真理も似たようなものだった。

ありていにいえば、ロジカルシンキングなんてもてはやされながら、

事実社会はロジカルにできてはいなかったってことだ。

まさに井戸の中のなんとやら・・・。

そうそう、タイトルだけは結構意味あるんだよね。

昔の人はえらいよなあ。

おれも大沢たかおみたいに、昔に行ければいいのに・・・。

タイムスリップか。    時間・・・。  うーん。

小説の構成、時間をできるだけ無視してみようか。

時間軸をしっちゃかめっちゃかにして。

そのほうが人間らしいかも。

・・・というわけで今回はここまで。


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