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著者:クリストファー・H・ブラウン
発行:日経BP社
昨今の資源高・食糧高の煽りで、
避難が集中している、
”投機”マネー。
私自身は、どちらかというと
その投機が専門ですが、
今回のお話は、それとは真逆の
本物の”投資”についてです。
紹介する本は、かのウォーレン・バフェットでも有名な
バリュー投資に関する指南書。
バリュー投資自体は、非常に古くからある投資手法ですが、
この本は、内容からも割と最近書かれたもののようです。
例として挙げられている市場環境の時代も
21世紀に入ってからの状況も書かれていますし、
(エンロン破たんの話など・・・・)
401Kなどで、自分の年金の運用を余儀なくされている若い人には、
うってつけの本じゃないかと思います。
何より、バリュー投資ってのは
最近はやりの短期売買とは違って、
5年、10年、しいては30年かかるような投資ですからね。
投資の期間が長いほど、より大きな相場のサイクルの中で
戦えるため、昨年のサブプライムショックなどのような
市場環境の悪化にも耐えられる可能性があります。
もちろん、この本の作者クリストファー・H・ブラウンに言わせれば、
サブプライムショックなどは、最高の買い場であると云うかもしれませんが。
冒頭に、”本物の投資”という書き方をしましたが、
バリュー投資の基本は、潜在的に高い成長力がある企業なのに、
人気がない、市場自体に力がないなどの理由で、
本来的な企業価値より割安となっている企業の株に投資することです。
ある意味、株式会社制度の本来的なあり方に即したものと言えますが、
単なるバブルやテクニカル的手法からの買いではなく、
今後何十年と経済を引っ張って行ってくれる企業の価値を高めることにもなり、
投資家本来の役割を果たした上で、
自己の資産価値向上に努められる手法であるといえます。
昨年から続く、サブプライム問題は、過剰jに過大評価された担保証券が、
価値を失ったことにより発したものでした。
アイドルなんかと同様、本来さほど高い価値を持っていないものに
メイクや衣装、プロモーションで着飾って魅力的にしたのが、
不動産担保証券でした。
ですが、バリュー投資はいわば、
将来の本物のスターの原石を世界中から発掘しようというもので、
経済全体の向上にもつながる本物の投資といえます。
ここ数日、米国商品市場の下落が激しく、
コモディティバブルの崩壊が予感されます。
それと同時に、株式市場に資金が移動してきており、
もしかしたら、いまが参入のラストチャンスなんてことも
あるかもしれません。
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