私小説

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第7話-ひとまず終幕-

電話の相手は、部下からのものだった。

内容は、例の件とは関係なく、

来週月曜祝日の勤務シフトに関するもので、

私をあせらせるものではなかった。

翌週月曜日、

休日勤務で出勤した私は、

休み中のメールをチェックし、

ことの重大さに驚愕せざると得なかった。

これまで築き上げてきたキャリアに

重大な泥をつけかねない自体かもしれないと

再認識させられたのである。

複数の部下を持てるようになった私には、

言葉のひとつひとつ、

報告書の一字一句が、

もはや私だけのものではないこと、

個人の独りよがりな考えでは、

もはや仕事にならないことを

実感させられたのだ。

それは、その日会った

上司の言葉でも明らかだった。

いつまでもガキじゃいられない、

若さに任せて勢いだけでは

行動できないことを思い知らされた。

問題自体は、私のキャリアを揺るがすほどの

ものとはなりそうにないことだが、

課せられているハードルの高さは

思った以上に高いもののようだ。

今以上に広い視野を持ち、

自分だけでなく、

組織的な規模でのものの考えが

必要だということ、

一見両立不可能なこの問題を

果たして、私にやりこなせるのだろうか。

そして、この課題に取り込むことが、

私のこれからにどのような影響を

及ぼすのか。

プロフェッショナルを目指す私にとって

運命を変えかねない課題の出現に

今は苦悩するばかりである。

つづく・・・?

第6話

この日、運転免許の更新に出かけたことは、

結果、いい息抜きになった。

ほとんど時間も気にせずに、

自分のペースで動くことができたのもある。

金曜の夕方ということもあったのか、

三軒茶屋の駅周辺はそれなりに人通りがあったが、

そういったことも気を紛らわす材料になったのだろう。

少しずつ休暇を楽しめるようになった私は、

少し足を伸ばして、渋谷まで出て行った。

三軒茶屋では、探していたCDにめぐり逢わなかったこともあるが、

もう少し、この雰囲気を楽しみたいとい気に、私はなっていた。

明日土曜日は、半年振りに実家に帰る予定もあり、

いつものように渋谷の東急の地下でお土産を買わなければ、

(別にそうしなければいけないということはないが)などと

いいわけじみた理由もある。

先にセンター街のCDショップに行き、小一時間店内を

見て回ったあと、気に入ったCDを購入した。残念ながら

探していたものは見つからなかったが、購入したものも

それなりに悪くないもののようだったので、それなりに

満足できた。その足で、駅地下の食品売り場へ向かった私は

ワインと和菓子を購入した。

そうして、家路に着こうと、食品売り場を出ようとした矢先、

バイブ機能にしていた携帯電話が、ぶるぶる震えだした。

携帯の画面に表示された番号は、職場のデスクの直通番号だった。

”まさか、やっぱりまずいことになってるのか?”

心の奥で、冷や汗をぬぐえないながらも、

私は、おそるおそる携帯の通話ボタンを押した。

つづく

第5話

前回起きたことをおさらいすると、

仕事でミスを冒し、

背水の陣で一発逆転を狙った私は、

結果、反撃に失敗し、

上司に、

泣いて馬謖として切られるかもしれない

いわれ、唖然とした私は、

願わくば、小沢ってくれないか

祈るばかりとなってしまったのである。

とまあ、こんな感じである。

結論は、休暇明けの来週に持ち越されることになったが、

生殺し状態のまま、まともに休めるはずもなく、

今に至っているわけである。

だからといって、家にこもっているばかりも

いられないので、私は外に出ることにした。

丁度、運転免許の更新も控えていたので、

警察署に行くがてら、気分転換にショッピングでも

楽しもうと考えたのだ。

更新はがきに記載してある所定の警察署は、

東急田園都市線の三軒茶屋駅徒歩15分のところにある、

世田谷署だった。

行くのは初めてだったが、

ネットで場所を確認したところ、

さほど分かりづらいというものでもない。

さっそく私は出かけることにした。

免許の更新といっても今現在私は車を所有しておらず、

目的地までは電車を使うことになりそうだ。

私の家の近くの路線である

同じ東急の目黒線は、

数年前からホームが地下に埋まってしまった為に、、

かっての情緒は失われつつあったが、

三軒茶屋まで行く乗換えの路線は、

確か地上を走っていたはずだ。

私は少し胸が踊るのを覚えた。

平日の昼間から、のどかな住宅地を走る

電車に乗るのはさぞかし

気分がいいに違いないと思ったからだ。

さほど乗客の少ない車両に差し込む日の光、

朝や夜のあわただしさと違い、

ゆっくりと流れる時間、

これぞ休暇の醍醐味じゃないか。

別に急いで警察署に行くこともない、

三軒茶屋あたりでランチを取って、

ゆっくり散歩しながら行けばいい。

そう思ったときには、

私は既に、昨日までの絶望的状況など、

ほとんど忘れ去ってしまっていたのだった。

つづく

第4話

ひとまず、美容院に行ってきた。

本来なら、今回その話を書こうと

思っていたのだが、

事情が変わったので、後日に回す

ことにする。

前回書いたとおり、休暇直前に

ミスを起こし、その処理を今日まで

やっていたのだが、

その件で先ほど上司から電話があったのだ。

処理は完璧に近いはずだった。

だが、どうやら完璧すぎたようだ。

自らが出した、その件に関する報告書が、

もしかしたら自分の退路を断つものに

なるかもしれない。

具体的な言及は、ここでは避けることにするが、

自らの責任に言及しすぎて、

逆に取り返しのつかないことになるかもしれない

というのだ。

したたかさに欠けるというのは、

ある意味私の短所でもあった。

だが、したたかでありすぎるのは、

性分として許せないのも事実である。

自分の中に、多くの矛盾の抱えたまま生きるのは、

とても苦しいことであり、

幾人かの部下を抱えるものとしても、

一貫性の欠く行動はできるだけ避けたい、

そう思ってきた。

ほんの8時間前まで、上昇気流に乗ってやると

意気込んでいたのに、

一気にダウンバーストに見舞われた格好だ。

このまま叩きつけられるか、

それとも寸前で新たな気流に乗れるかは、

現時点では分からない。

もはや自分ではコントロールの効かなくなった、

リアルに今はただ呆然とするだけである。

つづく

第3話

ここで、ひとつ断っておかなければならないのだが、

『そんな忙しそうな人が平日の昼間から

ブログなんて書いてる暇なんてあるの?』

なんて、前回までの内容を読まれた方は

突っ込むかもしれない。

断じて嘘を書いているわけではない。

今はたまたま休暇中なのである。

ちょっと遅い正月休みを頂いて、

心身ともにリフレッシュしよう、

ということなのである。

『じゃあせっかくの休みならどこか遊びに行けば』

などとまた突っ込まれそうだが、

休暇直前の仕事でありえないミスをしてしまい、

休暇初日にそれが発覚。

その処理を今の今までやっていたため、

遊びに行くこともできやしない。

しかも、今回は急な休みとなってしまったために、

いつもなら旅行にいってるはずなのに

その予定を立てる暇すらなかったのだ。

正直年初からうまくいかないことばかりだ。

きっと今は、人生のサイクルが底辺に位置している

に違いない。

たっぷり休んで再び上昇気流に乗るとしよう。

その為にまずは、髪を切らなければ・・・・。

つづく

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