私的現代ビジネス論

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全6ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6]

[ 前のページ | 次のページ ]

イメージ 1

著者:クリストファー・H・ブラウン
発行:日経BP社


昨今の資源高・食糧高の煽りで、

避難が集中している、

”投機”マネー。

私自身は、どちらかというと

その投機が専門ですが、

今回のお話は、それとは真逆の

本物の”投資”についてです。

紹介する本は、かのウォーレン・バフェットでも有名な

バリュー投資に関する指南書。

バリュー投資自体は、非常に古くからある投資手法ですが、

この本は、内容からも割と最近書かれたもののようです。

例として挙げられている市場環境の時代も

21世紀に入ってからの状況も書かれていますし、

(エンロン破たんの話など・・・・)

401Kなどで、自分の年金の運用を余儀なくされている若い人には、

うってつけの本じゃないかと思います。

何より、バリュー投資ってのは

最近はやりの短期売買とは違って、

5年、10年、しいては30年かかるような投資ですからね。

投資の期間が長いほど、より大きな相場のサイクルの中で

戦えるため、昨年のサブプライムショックなどのような

市場環境の悪化にも耐えられる可能性があります。

もちろん、この本の作者クリストファー・H・ブラウンに言わせれば、

サブプライムショックなどは、最高の買い場であると云うかもしれませんが。

冒頭に、”本物の投資”という書き方をしましたが、

バリュー投資の基本は、潜在的に高い成長力がある企業なのに、

人気がない、市場自体に力がないなどの理由で、

本来的な企業価値より割安となっている企業の株に投資することです。

ある意味、株式会社制度の本来的なあり方に即したものと言えますが、

単なるバブルやテクニカル的手法からの買いではなく、

今後何十年と経済を引っ張って行ってくれる企業の価値を高めることにもなり、

投資家本来の役割を果たした上で、

自己の資産価値向上に努められる手法であるといえます。

昨年から続く、サブプライム問題は、過剰jに過大評価された担保証券が、

価値を失ったことにより発したものでした。

アイドルなんかと同様、本来さほど高い価値を持っていないものに

メイクや衣装、プロモーションで着飾って魅力的にしたのが、

不動産担保証券でした。

ですが、バリュー投資はいわば、

将来の本物のスターの原石を世界中から発掘しようというもので、

経済全体の向上にもつながる本物の投資といえます。



ここ数日、米国商品市場の下落が激しく、

コモディティバブルの崩壊が予感されます。

それと同時に、株式市場に資金が移動してきており、

もしかしたら、いまが参入のラストチャンスなんてことも

あるかもしれません。

”嘘”の話。

嘘には2種類ある。

ひとつは相手を騙すための嘘。

もうひとつは相手のためを想ってつく嘘。

前者は、つく方に利益をもたらすためであり、

後者は、つかれる方の利益になると考えるために嘘をつく。

金融市場でつかれる嘘はほとんどが前者である。

ひたすら利益を追求することが、

金融市場で生きるものの仕事である以上、

そしてそれが一個人に莫大な利益をもたらす以上、

”嘘”をつくことは平気でまかりとおる。

”ビジネス”は社会の利益をもたらすことを目的とするなど、

現実には、それこそが”嘘”である。

おととい9日そして、昨日11日に、

イランのミサイル発射、

敵対するイスラエルの軍事演習などといったニュースが流れた。

とくに昨日は、NY株式市場及び為替市場に大きなインパクトを

与え、NYダウは年初来安値を更新。ドル安が進行した。

これによって多くの人が大きな損失を被ったと同時に、

莫大な利益を得たものもいる。

その後、この”戦争危機”を予感させたニュースは否定され、

株は上昇。ドルも幾分戻す展開となった。

株式などの証券市場では、市場をかき回す”嘘”は厳重に規制されているが、

為替市場などのインターバンク市場では、

いわゆるインサイダーなど情報に関する規制が緩い。

そのため、市場では絶えず流言飛語が飛び交い、

今回のような”中東危機”関連の嘘は割と多く流される。

それが例え嘘であろうと、市場のプライスが変動する以上、

そこには利益と損失の機会が生じ、

誰かが得をし、

誰かが損をする。

そういった市場の大きな変動に乗じて利益をつかむものもいるだろうが、

大きな市場リスクにさらされ損を被る人も多いはずである。

今回のニュースで、WTI原油先物相場は史上最高値を更新し、

この影響は、近いうちに多くの人に物価高というリスクをもたらすだろう。

市場原理の公平性と効率性が信じられて始めて、

資本主義社会でのビジネス活動は、正当化されるものなのに、

今回のような故意にマーケットに乖離をもたらし、

利益を得ようとする輩がいることには、非常に憤慨するところである。

これが現実なのなのだろう。

国内で起こっている”偽装”という”嘘”など、

まだかわいいものかもしれないが・・・・。

今回は、個人的な自論(たぶん?)から。

6/28の日経新聞文化欄にこんな記事がありました。

内容は、小説家が書く作品が時に時代を先取りするものになる、ということです。

フィクションを書いているはずの作家の感性が、

結果的に現実を予知してしまっているというものです。

具体的には、昨今頻発する無差別殺人事件を連想させるような作品を、

作家の平野啓一郎さんが、

それらの事件が報道される以前に作品ととして発表していた、

それは作家の感性が、時代を的確にとらえていることの証となるものです。

作家のみならず、芸術家と呼ばれる人たちには時に鋭い感覚で、

未だリアル化されていない時代の空気を表現することがあります。

それこそが、芸術家の芸術家たるゆえんだと思うのですが、

例えば、絵画の世界においても、ゴッホのように死後評価される芸術家は多くいます。

それは、それだけその芸術家の感性が、時代を先行していたことの証であり、

偉大な画家であったことを示しているのだと思います。

ピカソや現代の前衛芸術家の作品が、

一般にはあまり理解されないのも

未だ可視化できない時代の空気を作品という

抽象的な手法で表現しているからにほかなりません。

私自身は、金融市場で投機を主に仕事しているのですが、

マーケットでの仕事は常に未来を予測する能力を要求されます。

ですが、私には予知などという力は持ち合わせていません。

そこで、過去の価格や経済データといった数字、

チャートパターンなどというものをフィルタにして、

予測の拠り所とするわけですが、

所詮は過去のデータ。

そこから未来を読むためには、”感性”の力に頼らざるを得ません。

俗にテクニカル分析というものは、理論的で決まり切ったもののように

思われがちですが、

チャーチストはアーティストであるいわれるように、

個人の時代をとらえる感性がその優劣を左右します。


ですが、今だ現実に現われていない事象を捉えるということは、

何も芸術家や投資ビジネスに限ったことでなく、

ビジネス全体にとって非常に重要なことだと思うのです。

例えば、マーケティング業務に携わる人にとって、

顧客や時代のニーズを先行して、サービスを開発することは、

市場での競争に勝ち抜く為に大切な要件となります。

マネジメントや財務に関わる人にとっても、

業務成績やB/Sと言った経営に関わる数字は、

その後の経営戦略や方針を決定するために使われます。

ビジネス上の勝利とは、市場シェアの獲得競争であると

考えるならば、どこよりも先行して成功するサービスを

提供する必要があるからです。

もちろん、2番煎じがトップに立つパターンも多いですが、

それでも2番目に参入するタイミングを決めるのも、

時代に対する”感性”がなければ決断できません。


最近は、ビジネスのIT化、機械化が進み

人の力が求められる領域が狭められているのが現状です。

投資ビジネスの世界でも、外資系投資銀行のトレーディング部門や

一部の投資ファンドで、人工知能プログラムを利用した

ものは多く、例えば外資系銀行の外国為替直物(スポット)ディーラー

は、かって何百何千と世界中にいたのに、

今では数えるほどが存在していません。

これからの時代に求められるビジネスパーソンとは、

そういった機械化の流れにあっても必要とされる人材、

つまり”感性”において卓越したものをもつ人材であるといえるのです。



では、その”感性”はどうやったら身に付き、磨かれるのか。

その考察は、次の機会にすることにします。(いつになるかは未定です。)

現代あきんどの心得。

第3回は、ちょっと面白いニュースから。

下記のリンクをクリックしてみて下さい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080506-00000002-fsi-bus_all

ヤフーニュースで見つけたのですが、

オフィスビルに”置き菓子”なるものを設置するという

サービスがブームになっているという記事です。

大手菓子メーカーが、オフィスビルの高層階で働く

会社員向けに、菓子を入れた箱を置き、

週に1回代金を回収に上がるというサービスを

始めているそうなのです。

お菓子はもともと子供をターゲットにした

ビジネスですが、少子化の進展とともに、

市場は縮小の傾向にあります。

そこで人口比率の高い大人向けに

菓子を売っていこうという発想のようですが、

面白いのが、只大人に売るのではなく、

オフィスビルのオフィスフロア内、

しかも高層階にターゲットを絞っているサービス

ということなのです。

お菓子は身近なところでは、コンビニなんかで

売っていますが、

最近のオフィスビルの高層化で、

お菓子を買いに行くのも一苦労。

だったらそのお菓子を上まで持ってっちゃえ!

ってことのようです。

ただお店に並べても売れるわけじゃない。

だったら買いやすくしてやりましょうってこと。

実に面白いと思いませんか。

買ってくれる人は、

実はこんなとこにいたのです。

ニーズは意外なところに隠れていたという実例でしょう。

子供から大人、お店から職場。

常識にとらわれず、買ってくれそうな人と場所を

探した結果生まれたサービスなのでしょう。

漫画雑誌なんかも最近は子供は買ってくれず、

大人向けのものが増えていますし、

携帯でも読めるようになっているものもあります。

売れない理由は何も商品だけのせいじゃなく、

買ってくれる人のもとに商品がなかっただけだったりするのです。

こういったニーズの隙間を埋められるかどうかも、

現代のあきんどには必要なことのようです。

イメージ 1

前回の同名タイトル記事で紹介した、

”『1秒!』で財務諸表を読む方法”という本にあった一文に、

顧客は『Q・P・S』で商品を選択する、

という内容が書かれていました。

”Q”は、Quality(品質)。

”P"は、Price(価格)。

”S"は、Service(サービス)、

を表すそうです。

言い換えると、

”安心”か

”安さ”か

”誠意”か、

というところでしょうか。

顧客のニーズがどこにあるのかは、

その時々の時代や景気、流行などに

左右されるのでしょうが、

少なくとも売るほうは、この3点のうち

何を重視すればいいかを

考えなければならないことになります。

かって、デフレが叫ばれ

価格破壊という言葉が進行した時代は、

ひたすら安いものが喜ばれました。

その後、景気が回復するとともに、

ただ安いだけでなく、

品質も良いものが最も売れる商品となりました。

また、格差社会が叫ばれるようになると、

安いだけのものと求める層と

品質やサービスといった付加価値を求める層とが

分かれ、売る方のアプローチの仕方も

多様化せざるを得ない状況になっています。

問題は、3つの内どれが正しいかではなく、

何を選択し、どうやって儲けにつなげるか

ということになります。

画像で紹介している本は、

林 總氏著作の会計入門書として、

ベストセラーになった本ですが、

安いものを売る餃子屋さんと

高いものを売るフレンチレストランでは、

稼ぐための方法が全く異なります。

この場合は、相手にする市場が全く異なるのです。

また、同一の市場においても、

例えば携帯電話市場のように、

価格を下げることで市場シェアを奪うという戦略が

ひたすらとられることもありますが、

次第にニーズの棲み分けが出てきて、

品質やサービスで顧客を獲得する

市場と分化していくこともあります。

何を選択し、いつそれを実行するか、

それが、現代の商売で成功する

秘訣の一つではないでしょうか。

・・・

全6ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
udy
udy
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ブログバナー

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事