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DV夫と長女の1年半ぶりの面会は、長女が父親を追い返して終了となった。
帰り際、彼は娘に捨て台詞を吐いて出て行った。
「裁判、絶対勝つからな!」
面会の最中、父親の態度に激怒した娘が「裁判は絶対勝つから」と言った。
でも、父親が子供に対して言うなど論外だと思った。
そんな父親が、また1つ屋根の下で4人で暮らそうなど…
DV夫の特徴とはいえ、その発想はいったいどこから来ているのだろう?
帰ろうとした彼が玄関で一度、娘の名前を呼んだのが聞こえた。
でも娘は行かなかった。
玄関ドアが閉められたのを確認して、私が廊下に出ると顔を両手で押さえた姪がいた。
「大丈夫?」という私の問いに姪は「辛かった…」と言いながら涙がとまらなかった。
その後、姪は母親の待つ家に戻ろうと玄関を出て外階段を下りていった。
すると、すごいスピードで戻ってきた。
「下の駐車場にまだいる!!」
そう、彼は停めた車の中にまだいたのだ。
しばらくして、我が家の電話が鳴る。
090から始まる携帯電話番号は、姪に尋ねると彼のものだった。
私は出なかった。
一言も言葉なく、家に入り出て行った無礼な男と話したいことは何もない。
裁判に入っているのだから余計な会話も控えたい。
留守電に切り替わった電話に「居留守つかいやがって」とでも怒っていたのではないだろうか。
少しして見に行くともう車はなかったが、何だか寒気を感じてしまった。
翌日、妹は弁護士に「散々な面会だった」と連絡する。
「面会が終わってから頭を冷やしたそうですよ。どうやらあなたの感想とは変わってきている
ようですよ」と、妹に弁護士から連絡が入る。
彼のほうも自身の弁護士に早くも連絡を入れていたのだった。
それを知った姪が「もしかして私の願いを聞いてくれるのかも」と期待するような表情をしたらしい。
だが、妹は言った。
「期待はしないほうがいい」
そう、自分に非があると思わぬ彼がそうそう簡単に意思を変えるはずもないのだから。
また<とんでもない提案>を思いついただけかもしれないのだから。
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DV夫と長女の面会は2時間だった。
長女の今回の主目的は「私立中学の費用を払って欲しい」という希望を取り付けることだった。
今通学している私立小学校を来春卒業、4月からそのまま上を進むか公立に転じなければならないのか、
決断が近づいていた。
長女を見た瞬間、彼は鼻水を垂らしながら号泣していたそうだ。
親ならば当然だと思う。
だが、進学の願いは叶えられなかった。
「なんで、俺だけが払わなきゃならねぇんだよ!」とそう言い放った。
父親からの「無償の愛」を期待していた子供の願いは見事に消えていった。
その他、色々話しをしたであろう中で一番驚いたのは…
「東京(彼の実家のこと)で4人で暮らしてパパの母校の中学校に通うの、OK??」というもの。
このところ、体調がおもわしくないらしい義母の面倒込みで一家ゼロからのスタートとでもいうのか?
裁判に突入している状況で、長女がこの案をのむとでも思っているのか?よくわからない。
それより、妹はあなたに愛情がまったく無いし、信用もないし、戻る気もまったくないんですよ!
もう違う道歩きはじめているんですよ。
「やだ!そんなの絶対無理!」と長女は当然言った。
泣いたり拗ねたりしていたDV夫だったが、基本自分が正しいと思っているから手に負えない。
「なんで?」
いい加減、自分の立場わかりなさいよ。
それから、妹や子供達は●●家(両親と私)に丸め込まれていると信じている彼。
そべて●●家が悪いと信じて疑っていないらしい。
しかも、とんでもない発言をする彼。
その内容は…
<私(姉)が妻(妹)側の証言人として出廷した際に、裁判官に嘘を言った>
というもので、
「□□□□さん(DV夫)はヤクザです!」
「□□□□さんはずっと前から妻に暴力をふるっていました!」
と私が証言したというのだ!
それを姪に言ったあと「嘘ばっかりつきやがって!!」等とさんざん私の悪口を言っていたらしい。
裁判には妹はじめDV夫もこれまで1度たりとも出席したことがない。
それなのに私が出向いて証言をするなどという機会があるわけないのだ。
まったくのデタラメが平然と姪に語られていることに驚いた。
というか、私は彼のことヤクザと思ったこともないし、嘘はつかないし、つく必要もない。
そんな3文字を口にすることすらはばかられるのに。
調べればすぐにわかることであり、自分の首を絞めることになるかもしれないのに。
これが彼の嘘なのか?妄想なのか?まさか妄想が現実と化しているのだろうか?
怖い!それならば普通ではない!
私はそれを聞いて、彼に対するある<怖い噂>を疑わずにはいられなかった。
テンションの浮き沈み、高揚、そしてある時には妄想か現実か見境がなくなり…
そして条件をあっけなく反故にされた長女は、言い放った!
「帰って!!!!もう絶対会わない!!」
彼が持ってきた子供達へのお土産も突き返し、それを手に家を出ていった。
<つづく>
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DV夫と長女の面会の時間は午前11時となっていたが、彼から入った電話を母が受ける。
「高速の事故渋滞で1時間から1時間半くらい遅れます」
そうすると到着予定は12時から12時半くらいだろう。
妹と相談をして、長女を我が家に来させるのは11時半にしようと決めた。
それならばと早めのお昼を済ませた11時半少し前「ピンポーン」チャイムが鳴った。
姪が来たかと「○○ちゃん?」と声をかけながら玄関に歩み寄るも、そこに映っていたのは
大きな人間のシルエットだった!
「うそ!!」心で叫ぶも出るしかない。
顔を見たくもなかったが、見るしかなくなったがどうにでもなれという気持ちになった。
「はい、どうぞ」精一杯そう言った。
鍵を開けると、いきなり憮然とした表情の妹の夫は入ってきた。
無言で、私と目を合わせるでもない彼は靴を脱いですごい勢いでそのまま突入。
人様の家に無言で上がる人間を初めて見た。
面会用のドアを開け「どうぞ」ともう一度言うと、そのまま無言で入室。
その無礼さに、つい思いっきり閉めたドアが大きく響いた。
「バタン!!!」
慌てて妹の携帯に「もう来てるんだよ」と連絡を入れると、姪ももう着くころだという。
玄関に戻ると、姪がどうしていいのか困ったように立っていた。
「もう来てるよ」と部屋のドア前に促すと、姪は2度ノックをした。
無礼なDV夫より、姪のほうがはるかに常識的ではないか!
その後はその部屋の隣に位置するリビングで私は様子を伺う。
突発的な事が起こった場合は、既に連絡済みの警察へと連絡することになっている。
面会は約2時間行われた。
その間、姪の声はトーンが高いので時々耳に入る。
泣きながら責めているといったような声が多く続き、心配になる。
対して彼のほうは、低い声のため漏れてくることはあまりなかった。
心配している妹に、現状を携帯やメールで連絡しながらの2時間となった。
姪は終わったその足で14時からの塾へ向かうことになっていたが、
妹に「かなり興奮して疲れているから休ませてあげたほうがいい」と伝え、休ませることになる。
約1年半ぶりに会った父親はかなり責められていた。
しかし、そんな中でも彼からの提案は耳を疑うべき内容だった。
<つづく>
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11月初旬、DV夫と長女(小6)の面会の日がやってきた。
私が彼にお茶出しをするのを断った理由、それは…
彼が私の娘にしてきた酷い仕打ちがあったことを知ったからである。
まだ夫婦関係がこのようになっていなかった時、まだ幼い(小学生低学年〜高学年)私の娘に
裏虐待とも思える言動を彼がしていたことを、妹がこちらに逃げてきた後になって娘の口から聞いた。
そういえば「私あの人きらい」とずっと娘は言っていた。
でも「良い人」という見解になっていた彼の本質を私は見抜くことが出来ず「気のせいだよ」と娘
を窘めていたように記憶している。
いつもいつも針のむしろだったという。
お泊りの時、泣いて電話をしてきたのは淋しさからと思っていた。
もっと話をきちんと聞いてあげていたならと悔やまれる。
妹の提案で、妹家族のレジャーに娘がついていくことが度々あった。
それは妹が入っている時もあるし、彼・長女に娘がついていく3人の時もあった。
妹も一緒に5人でレジャーセンターに出掛けた時のこと…
妹は下の子を連れてトイレに出掛け、おのずと待つのは彼と娘だけとなった。
「おい、お前は行かないのか?じゃあ、お前はここで待ってろ!」
妹の前では名前で呼び言葉遣いも丁寧だが、妹がいない時には娘は「お前」と呼ばれていたのだ。
また、妹宅へ娘が泊まりに行っていた時にはこうだった。
料理している妹には隣室の様子は一切わからなかったという。
椅子に座ろうとした娘に「その椅子はお前のじゃねぇ!!」
少しこぼしてしまうと「こぼすんじゃねぇ!!雑巾もってきて拭け!!」
その後もグチグチネチネチは続く。
その後、自分の子がこぼしたら「こぼしたの〜?」と笑顔で言っていたそうだ。
また、妹ぬきで彼・長女・娘の3人で隣町まで映画を観に行くことになった時は…
2人は手を繋ぎバスを先に乗り、バス内での席も映画館の中の席も仲良く隣同志、娘がまったく存在
しないかのような扱いをされたという。
一番驚いたのは、玄関を出て帰宅するまで、彼は娘に一度も話しかけなかったということだ。
そして、帰宅すれば妹の前では良い人となっていたのだった。
そんな彼の顔は、金輪際2度と見たくない!
そう思った私は、お茶出しをきっぱり断った。
そして、いよいよDV夫がやってくる時間が近づいてきた。
<つづく>
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離婚裁判中の妹達は、つつましいながらも明るい毎日を送っている。
妹は10月からパートの仕事も始めた。
6月に第2回の裁判が行われた後、数回の裁判が済んでいる。
先方から届く内容は、「不知」「不認」といったフレーズが並ぶばかり。
DVについては「一切否認」、そのような事実は存在していないという呆れたものである。
また、昨年妹が家に置いていた貯蓄を持ち出した事件の際に、お金をすべて扇子状に並べて
撮影をしていたらしくその写真を添付してきた。
お金の写真ばかりではない、一緒に持ち出した通帳全ページの大量の写真とともに…。
それから子供達の写真や面会を求め、お決まりの「復縁の可能性もあり」という文章もあった。
妹は面会など論外、写真すら送る気持ちにはなれないようだった。
ただ、弁護士から「それくらいはしてあげてもいいのでは?」という言葉もあった。
このまま面会させないのは、裁判官に対して心証が悪くなるという意味合いもあるようだった。
ここでおわかりの方もいると思うのだが、DVから論点が既に移動してしまっている。
弁護士によると「DVの件は何回言ってもしようがない」「相手を納得させる必要はない、裁判官を
納得させるのだ」ということらしい。
また、想像通りDV夫は自分の弁護士にでさえ手を焼かせているらしかった。
敵対しているはずの弁護士2名が、「双方を歩み寄らせる」ことで早期終了を目指すという意図も
感じられた。
相手の弁護士は彼に「これが最後のチャンスだと思って下さい」といった言葉を伝えたと聞いた。
こちらの弁護士は妹に「懐柔すればいい方向になるかもしれない」と妹に言った。
そして、仕方なくも子供とDV夫との面会を了承した妹であったが、下の子供は何分年齢が低い。
現在の住まいなどを言われてしまう可能性もあった。
そこで、上の子供だけという事にしこちらの弁護士から相手の弁護士を通じてその旨を伝達した。
11月初旬、ついに面会の日がやってきた。
場所は子供の危険回避を考えて、やはりわが家(妹の実家)の1室になった。
両親不在につき、妹に頼まれた私が面会を見守らねばならない役目となってしまった。
”お茶を出すこと”を頼まれたが、さすがに私は「それは無理」とお断りした。
警察から「家に入れないように」と言われているDV夫に「どうぞ」とお茶を差し出すシチュ
エーションが私には<ありえない!>と思ったということもある。
そして、もう一つの理由…
それは妹達が別居になった後に、娘に聞かされた衝撃的な話にわだかまっていたからだ。
<つづく>
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