|
久々の更新です。日々の仕事や研修やその他の活動が忙しく、ほったらかしになっていました。
今日は補助金などの話。
昨年度は不況の真っただ中であっても、この森林・林業の業界はまだマシなほうだったと思います。木材が売れなくても、補助金が国や市町村からどんどん入ってきて、かなり森林整備が進んでいました。県発注の工事や、森林総合研究所(旧緑資源機構)の仕事もふんだんにあり、かなりの事業量がありました。
が、今年度は事業仕分けの影響もさることながら、各自治体の予算が本当に厳しくなってきているのです。一年遅れで深刻な不況がやってきたという感じです。
林野庁が昨年12月に発表した「森林・林業再生プラン」では、今後10年で木材自給率を50%にするとか、ドイツ並みの路網整備を進めるとか、成長産業として林業を再生させる、などと言った輝かしい文言があちこちに並べられ、職場でも期待を寄せていました。
しかし、最近ある講演で聞いた話では、どうも林野庁の検討チームでは以前のような盛り上がりがないとのこと。先に挙げた林業再生プランが現実的でないことを、海外から来た専門家に指摘されたようです。
例えば路網の整備。ドイツは山が比較的なだらかで道を作り易いようですが、日本の場合はご存知のように急峻な山が多く、より多くのコストが掛ってしまいます。また、そもそもドイツが何十年もかけて整備してきた路網の仕組みをわずか10年で日本に取り入れられるわけがありません。
また、山になんとか道をあけて材を市場まで持ってきたとして、それが売れるがどうか。最近地元の新聞で読んだ記事には、県内で新しく家を建てる際に安い外材を使う傾向が強い事を示すいう数字が載っていました。木材が売れなければ搬出にかかったコストを回収できません。
日本というのはどうも海外の成功パターンのコピペが大好きで、林業の場合はドイツのパターンを拝借しようとしているわけですが、環境の違いが大きすぎて、適用できるものではないのです。
そんな現状でも、今日林業が成り立っているのは補助金があるからです。
1月に林業に関するとある講演会に参加したとき、ある小さな村の村長が「われわれは様々な補助金をうまく組み合わせて、立派な木造の学校をつくりました」などとパワーポイントで写真を見せながら力説していたが、なんというか、「補助金をとってきたものがすごい」みたいに言っているようで嫌でした。そういうことやってるから、国の財政がどんどん悪化するのです。
研修で知り合った人も「補助金目当てで林業に入ってきました」とこっそり打ち明けていました。まぁ、それだけ「森林整備」に後からくっついてくる補助金は魅力的なものだったわけです。
で、それがいよいよ立ち行かなくなって、林業における補助金バブルが崩壊する直前まできてしまっております。
補助金バブルで糊口をしのいできた上の世代は補助金がないと困る、と騒いでいますが、僕や最近入った職員はいきなりこの状況なので、もはや別のやり方を考えています。
でも行きつくところは「国破れて山河あり」かなぁと思ったりもします。
|