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『Blood & Chocolate』(86)
Elvis Costello
久しぶりに聴いたけど、いいアルバムだな〜、コレ。
コステロ自身が一番好きと言っているらしい『King of America』から約半年でリリースされたアルバム。
アトラクションズとの関係が最悪になり、94年リリースの『Brutal Youth』まで8年間の冷却期間をおくことになる。
本アルバム・リリース時はコステロは32才だから、40才になって和解ということか。
長い冷却期間だね。
こないだ『Goodbye Cruel World』(84年)の記事で書いたけど(左上の「前の記事へ」をクリすると見れます)、『Goodbye〜』の頃は離婚問題に振り回されていた時期だったらしいが、なんとこの『Blood〜』リリースの86年にはケイト・オリオーダンという方と結婚したらしい。
自分の音楽的ルーツを遡ったアルバムを作った後に、昔のバンド仲間と最悪な状況でレコーディングをし、私生活では新しい伴侶がみつかり、なんていうタイミングでリリースされた本作。
いま聴き直したけど、かなり傑作だと思う。
変な言い方だけど、平均的な、というか、みんながコステロに対して抱いているイメージにフィットする様な魅力的な曲が目白押しで、この1枚だけずーっと聴いていたいくらいだ。
どの曲からいこうかな〜。
B面4曲目、「Crimes of Paris」。
↑アルバムに入っているバージョンとは別のElectric Versionだけど、コステロ好きの方なら、にやっとしてしまうメロディ。もう聴いていると体がねじれてくるくらい、いいトコをついてくるんだよな〜、メロディが。
A面2曲目、「I Hope you’re Happy now」。
最悪に関係が悪かったとは思えないくらい、ギターやオルガンの音色からなにからいいバンド・サウンドだと思うんだよなー。
この歌詞は前のカミさんにでも向けられているんでしょうかね^^?
このアルバムの中では一番有名な曲かな?
A面ラスト、「I Want you」。
穏やかな序盤からは想像できないくらい濃いメロディの本編。
いま聴いてもやっぱりいいな。
ファンの中では名曲の誉れも高いB面2曲目、「Blue Chair」。
初期のパンキッシュな音が欲しければ、A面1曲目、「Uncomplicated」。
B面1曲目、「Honey are you Straight or are you Blind?」。
オールド・ロックン・ロール・タイプのゴキゲンな(笑)ナンバー。
私生活やバンド仲間との不和などもあったせいか、このアルバム・リリース後、多作のコステロには珍しく3年もブランクがあくことになる。
つまりポール・マッカトニーとの共作の「Veronica」を含む、89年リリースの『Spike』まで。
そうした意味でもこのアルバムは節目となったタイミングの素晴しいアルバムだと思う。
『Spike』以降はブロドスキー・カルテットという弦楽四重奏楽団とのコラボや、ビル・フリーゼルとのコラボ、バート・バカラックとのコラボ、『Kojak Variety』という全曲カバー・アルバムなど、90年代は多種多様な手法に果敢に攻めまくっている。
『Almost Blue』はカントリー・アルバムと言われているが、今回色々聴きなおしてみると(つまり90年代以降のコステロも聴いた耳で聴き直してみると)、それ程違和感は感じない。
むしろ、『King of America』の方がアメリカのルーツ・ミュージック臭がすると思った。
80年代のコステロは、『Almost Blue』と『King of America』というアルバムでブリティッシュ・ニュー・ウェヴとは違う音を出し、またアトラクションズとの共演に戻るといった作業により、音楽的追求を模索し、その振れ幅を広く持つことにより成功したと言えるかもしれない。
そうした意味で90年代以降の多種多様な音楽活動はさらにその守備範囲を広げ、更によりよい音楽を追求し、もがいている姿と言えるだろう。
オレはもうとにかくコステロがやっていれば何でもOKなクチなので、とりあえずリリースされたものはシングル集であれ、ライブ盤であれ、サントラに1曲だけ入っているものであれコンプリートしておきたいと思っている。
ここ数年はサボって、去年の『ふくすけ』(だっけ?)もまだ入手していないが、そろそろまいていこう(笑)。
2000年代のコステロってどんなだったのかな?
少し、集中的に聴いてみっか。
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