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『人気者で行こう』(84年)
前作『綺麗』から1年後の84年の、これまた7月にリリースされた7枚目のオリジナル・アルバム。
ここのところ、サザン漬けになっているんだが、それにしてもこのアルバムは凄まじいねー。
「Japaneggae」、「よどみ萎え、枯れて舞え」、「ミス・ブランニュー・デイ」、「開きっぱなしのマシュルーム」、「あっという間の夢のTonight」、「シャボン」と、アナログA面曲だけ並べてみても、
サザンのある時期のベスト・アルバムのラインナップかと思う程の充実度。
このアルバムはヤバイでしょー。
まずは1曲目、独特の緊張感が素晴しい「Japaneggae」。
ライブ映像もあるのだが、音の細部までしっかり聴こえるスタジオ・テイクの方にした。
タイトルはジャパンのレゲエという造語だが、確かにそんな説明もいらない程、オリジナリティーのある完成された曲だ。
イントロのキーボードはおそらく日本の琴の音をイメージしているんだと思うんだが、ちょーかっちょいいー。
オレ達日本人のレゲエだよ〜!
こうした和的なアプローチは前作『綺麗』のあたりから顕著になり、非常に気持ちがいい。
アナログA面2曲目、「よどみ萎え、枯れて舞え」。
アルバム・ジャケの番傘を頭にかぶったへのへのもへじ、また、この2曲目の「よどみ萎え、枯れて舞え」というタイトルといい、また、前作の『綺麗』というタイトルだったり、GS調の曲やかの昔の昭和歌謡を演ったりと、日本への意識が非常に高いことがわかる。
このおそらく日本人の7割くらいが知っていると思われる「よどみ萎え、枯れて舞え」という曲が、「よどみ萎え、枯れて舞え」というタイトルだと知っている人となると、その1割くらいしかいないかもしれないが、このメロディーの素晴しい日本のAORがそんな純日本的なタイトルというのは考えさせられることが多い。
続くA面3曲目はこれまた大ヒット曲の「ミス・ブランニュー・デイ」。
普通であれば、これほど売れたシングルならアルバム1曲目に入れてその他は、ちょぼちょぼ、というパターンも多いと思うのだが、いきなりトップには持って来ず(この傾向は結構サザンは多いかも)、1曲目、2曲目の序奏を経て、どかーんと3曲目で。
やはり80年代らしく、キーボードが踊りまくってますが、やはりこの曲はこの音色のこの伴奏しか合わないと思う。
で、次の4曲目が「開きっ放しのマシュルーム」。
当時、何かの番組のオープニングかエンディングで使われていた様に思う。
統制がほとんどとれないくらいのギリギリのはっちゃけたリフが交錯し、突っ走るアヴァンギャルドな曲だが、不思議とポップスとして気持ちよく収まっているので、もう天才技としか思えない。
1曲目から4曲目まで、ハイテンションで飛ばして、5曲目にてやっと軽いカリプソ風の「あっという間の夢のTonight」で、一息つけそうなんだが、これまた超キュートな曲で、やられてしまう。
そして、続く超名曲「シャボン」でA面は幕が降りる。
B面は不思議なイントロのキーボードに誘われて始まるんだが、この曲はホント、1Stから貫かれているサザン節のミドル・ナンバー。
で、B面2曲目はオレはTVのスタジオ・ライブの様子が印象深いんだが、「夕方Hold on me」。
これはよくライブで演るらしいが、ライブ映えする曲だろうね。
昔からのスタンダード曲みたいな完成度だよね。
4曲目の「メリケン情緒は涙のカラー」もきてるねー。
足早に『人気者で行こう』を聴いてきたが、やはりこのアルバムはヤバイ。
次が1年後の秋の『KAMAKURA』という初の2枚組みのアルバムなんだが、これはオレはあんまり聴き込んだことがないんだけど、さっきちょっと聴いてみたら、ばりばりの気合が感じられた。
まだまだ、サザンの王道街道は続く。
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