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野いばらが足にからみ
悔のように痛い朝
僕は目に見えるもの 見えぬ
ものの境に踏み迷う…
…何も語りたくはない 語れば
存在を失うような夜の続きを
歩いて来た 散り落ちる
白い花・・山鳩は鳴きやまぬ
まなうらの白い道 過ぎる
ものは遠くに過ぎ去った
僕は孤りぼっちではなかったと
それらは囁きながら過ぎて行った
何処へ行く道だろう 淋しさの
雲のように湧く朝 他者の中に
明日があると気付いたのは 知りそめた
ひとりへの愛を知りそめた道…
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ビールorワインとサラダ
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月のうさぎに手をのべて
あなたがとらえようとしたものは
月のうさぎを信じていたころの
ぼくのたましいの光(かげ)
あなたはまるで月のうさぎを
あやすようなかっこうをして
遠ざかってゆくのだけれど
それは反対にこころと心とが
近くなってゆくあかしのよう
月のうさぎに 手をのべて
ぼくがとらえようとしたものは
まさしくあなたの 月のうさぎを
信じていたころの魂の光なのだから
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人が生きるためには
愛がなければなりません
人はそのために生きるのです
愛でたましいをいっぱいにするために
人が愛を生きうるのは
愛が見えないからです
人がたましいの存在であるのは
たましいに 形がないからです
愛が見えないのは
限りもないからです
たましいに形がないのは
つねに実存しなければならないからです
人が死んでゆくのは その
全存在をかけて 受け継ぐからです
愛のうつわである肉体を
いのちを受け継がせるために
いのちが生まれ 死んでゆくのは
宙が 限りがあって ないからです
たましいを 宙で満たし
広げてゆかねばならないからです
愛によりどころがあるのです
民族をこえて 人が地上に在ろうとするかぎり
人に生きるいわれがあるのです
たましいに 愛が淵もなく満ちようとするかぎり
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つつじ咲く公園
日だまりのベンチにすわって
きみは何を思っているのだろう
帰ることのない歳月に
ため息をついて きみは
まぶたの裏をぬらすものを
人知れずぬぐっている
ただ一度きりの人生を
きみはぼくに与えてくれた
砂場に忘れられたおもちゃの
小さなあわんやお皿 ままごとを
しようか 幼なじみのように
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きみのずじょうにさくさくら
きみのこころをそめあげて
きもをつつんでちるさくら
きみのからだをそめあげて
さきほこるさくら ちりかうさくら
らいねんもまた そぞろ行く道に
きみのいのちをそめあげよ
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