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四季の花庭へ
身近な花と木と実の世界へようこそ。ブログ開設から10年が経ちました。

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ブルーフラッシュって?

太陽が沈む最後の瞬間に青く光る現象です。

 日が暮れる有様は直視してはいけません。太陽はまぶしくて、目を痛めます。その際は、特殊な装備をしたカメラをセッティングし、ライブビューで見ることなら可能です。私は年末になると、ダイヤモンド富士の観察に、高尾山に出かける事がしばしばあります。大体12月中旬から下旬には何日も観察に出かけています。ダイヤモンド富士の一部始終をカメラに収めます。カメラを2〜3台、セットすることもあります。インターバル撮影をし、タイムラプス映像をつくります。ダイヤモンド富士の映像はテレビでも放送していただくなど、おかげさまでこれまでにも何回かチャンスをいただいております。SSP展でも映像展示をさせていただきました。今回は、まだ早い12月16日(2016年)に撮影に出かけました。ダイヤモンド富士以外のものを撮影しにでかけ、まだ早い時期でしたのでそんなに気負うことなく、その場所に行きますと、思ったより素晴らしい撮影条件でした。ああ、しまった、もっと早くこの場所にたどり着くのだったと思いましたが後の祭りです。セッティングにそれなりの時間がかかるのですが、すでにかなり太陽が富士山の山頂近くに迫っていました。そうこうするうちにショーが始まってしまいました。こうなったら仕方がありません。手動!!です。ピントを合わせ、手動で撮影を行いました。約20分間、カンで押すしかありませんでした。家に帰り、画像をパソコンに入れ一カットずつ確認していきました。そうすると、なんと!沈む直前の2カットにブルーの光が映っていました。肉眼では認識しずらいのです。当然、その発光は1秒よりはるかに短い時間です。私がシャッターを押したタイミングが少しでもずれていたらうつらなかった光だと思われます。とても驚きました。グリーンでさえ貴重なところ、ブルー、左右の際はがかっていたのですから本当に驚きました。
ところが、その「原理」がわからなくて困っていました。ネットの中にもあまり情報がありませんでした。ただ、SSP会員でもいらっしゃる武田さんの御本の中にその記述が3Pにわたってありましたので、それが拠り所でした。


このたび、SSP副会長の伊知地国夫先生に詳しいお話を伺いました。

 プリズムってご存知ですか?三角形に近い形をした透明な塊が教材としてよく使われます。光をその塊に当てると、その光が分光されて虹のように見えます。(小学校や中学校の時に学校で習った記憶があります。)
それと同じような理由で、太陽の光が地上に届くまでに「空気の層」で屈折します。太陽の光は外線〜外線などが含まれています。空気の層で屈折した光は色によって屈折の割合が違うためにスペクトルに分かれます。
太陽が沈む、最後の一瞬にこのような現象「グリーンフラッシュ」や「ブルーフラッシュ」が見えることがあります。太陽が沈む最後の瞬間は光がスリット状になります。まるで線、もしくは点のように見えます。その直前までは白く見えた光、強くまぶしかった光が、複雑な条件が合った場合のみグリーンブルーに一瞬見え、その後太陽は沈みます。
点や線状に見えるほど狭いところから光が出る場合はその(分光された)スペクトルが明瞭になります。
ブルーフラッシュ」の場合、青いスペクトルが到達している場所から撮影したということになります。「グリーンフラッシュ」ではグリーンのスペクトルが到達した場所にいたことになります。理論上は同時に色、オレンジ色、色、色、色、色に見えた場所があると考えられます。
プリズムと同じ原理です。「空気」がそのプリズムのような役目をしています。(ガラスなどとは違い、分光する(スペクトル)力は弱いです。)

スリットの幅が広い場合は、そこを通る光がたくさんあり、分光されたとしても交じりあい、白、無色に見えます。日中の太陽光と同じです。(伊知地国夫先生)


ブルーフラッシュ」が見られた場所に、南極があり、今回のように太陽が富士山の山頂近くに沈んだ時などを考えますと、空気の澄んだ場所、気温の大変低い場所等いろいろな特別な条件がありそうです。スペクトルがそんな場所を通った場合に、適所にいた人のみが見ることができる現象。「空気のプリズム」の何かが特別な条件の時に、ブルーフラッシュが現れるのかもしれないとも考えています。(石黒久美)

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