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中露間の大型事業と言えば、30年間総額4000億ドルの天然ガス供給契約がある。ぶったまげの巨大契約であった。そして今回負けず劣らずの巨大契約事業が明らかになった。中国が資金技術を出し、他国は資源を提供するという形になるようだ。経済超大国になった中国に相応しい巨大契約事業である。北京モスクワ間7000kmを従来の6日間から2日間に短縮するようである。所謂シベリア鉄道と言われるもののようだが、高速鉄道として完全に新線として事業化するようである。極寒冷地を通る為に技術的にも難しいようだが、こなしてしまうだろう。6日間が2日であるから北京モスクワ間の心理的距離は数字上の3分の1以下になる事は確実である。因みに米大陸横断鉄道は2800km程である。飛行機とも違う高速鉄道の影響は、人や物の往来に物凄い変化を齎すに違いない。日本が東京大阪3時間の新幹線で巨大な浮揚を得たが、中露という巨大国家間で同じ事が何倍もの巨大さで起きる事になる。中露連合の正に巨大な大動脈になる。これまでモスクワにとって極東は正に地の果てだった筈だが、2日で達するとなると正に極東は隣国感覚になる。ロシア人の意識に与える影響は物凄いものになるだろう。アジア人としてのロシア人という感覚が出てくるのではないか。

事業規模の巨大さでだけでなく中露連合のリアリティーの高まりが最大の注目点である。米欧は大西洋で隔てられているが、中露は地続きでその良さをフルに引き出すのが今回の巨大事業の最重要点である。地続きは一体感である。しかしあまりに巨大な地続きだと、却って海の方がマシとなる。高速鉄道は地続きのマイナスを打ち消しプラスを引き出す。北京モスクワが2日で結び付くと、巨大国家同士の連合が両国民の意識の連合にまで発展する効果を生む。これこそ正に中露連合の理想型である。中国の巨大な経済的エネルギーはこの高速鉄道に乗ってモスクワまで一気に拡大する。沿線の風景をガラリと変えるだろう。中国の経済も再浮揚し、ロシア経済には巨大な上昇気流が生じるだろう。世界経済の大中心が北京からモスクワにかけて広がる。次の50年間で中露連合の巨大な潜在力が確実に現実化する。北京モスクワ2日間の衝撃という事である。米は鉄道より飛行機の国だが、巨大人口の中国は完全に鉄道の国である。モスクワは高速鉄道で北京に吸い寄せられる。ロシア経済は中露連合で大発展する事は疑いない。天の同盟が高速鉄道で一気に加速である。

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