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ウクライナ停戦が合意した。明後日の15日から実施される。今回のイベントの際立った特徴は完全に独仏のイニシアチブによるものだったという事である。米は停戦とは真逆の動きを見せていた。即ち、ウクライナへの兵器供与計画である。これに対してEUの代表国である独仏が強引に停戦を方向づけた。オランドとメルケルが手を携えてウクライナへそしてロシアへと馳せ参じ、更に4者の電話会談も行い、そして今回の停戦4者会談に漕ぎつけた。正に独仏企画制作の停戦合意会談であった。

ウクライナクーデターは米の企画制作であった。EUは初め、今回と同様に穏やかに事を収めようとしていた。それを米がひっくり返したのである。手駒の極右暴力集団を使って一気に暴力革命に突き進んだ。あっという間のクーデター劇が完成した。米はこの為に長い準備と大きな金を使ってきた。ウクライナをロシアから切り離すという目的があった。偽ユダヤのNWOの目標に向けた大きな動きの一つがウクライナクーデターであった。偽ユダヤの世界支配という動きが根底にあるから、今回の独仏主導のウクライナ停戦会談は米の望むものとは真反対という事になる。それをEUの代表国独仏が強引にやり切ったのだ。米とEUの間に大きな距離ができた事は疑いない。メルケルは4者会談の直前にオバマに会いに馳せ参じている。米との距離を縮める目的があったのだろう。メルケルにはドイツ国内からも批判がある。基本は米にコントロールされた政治家のようだ。しかしそれでも米の強烈過ぎる行動には付いていけない。ヨーロッパと米は半分は繋がっているが、もう半分は違う存在だ。ウクライナとロシアの関係が緊迫するほどヨーロッパは痛みを覚える。ヨーロッパは限界を感じ始めていた。米は自ら企画制作したウクライナ問題を収めるつもりは全くない。ヨーロッパは遂に米から距離を取り始めた。それが今回の独仏イニシアチブである。

米欧の亀裂を孕んだ今回の4者会談であるから難しいのは当然である。ウクライナクーデター政権は米の企画制作である。当初の欧の動きに戻る今回の会談はウクライナ政権にとっては正にまた裂きを引き起こす。欧州の一国でありEU加盟を目指すウクライナは独仏イニシアチブに反対はできない。しかし政権自体は米の産物である。今回の会談はウクライナ政権にとってはまた裂き会談であった。

ポロシェンコはロシアの提案を断固拒絶した。内戦当事者のドンバス代表者も安易な決着に抵抗していたようだ。この会談の裏の真の交渉者はプーチンとオバマである。ポロシェンコはオバマの代理人である。プーチンによれば、ポロシェンコはドンバス代表者の存在を認める事すらしなかったようである。ポロシェンコはドンバス義勇軍をテロリストと言っているのである。テロリストを交渉相手とは認めまい。16時間に及んだと言われる会談は決裂も視野に入っていた。決裂は米の利益だ。これで最終戦争まで一直線という事になる。しかし、それは独仏の拒絶する所だ。

本当に決着の難しい会談だった。プーチンとオバマの心理戦であった。ヨーロッパは米に距離を取った。これ以上の米との二人三脚はもう無理。プーチンは米の野望を封じ込めなくてはならない。会談決裂では米を封じ込められない。全体の推移を見渡し事の本質を掴み勝負に出る。これが柔道の達人プーチンである。米を独仏イニシアチヴの中に封じ込める事こそ今回の会談の目的であった。もし米が暴走して合意破棄となれば、米は独仏イニシアチヴを葬る事になる。米欧内に亀裂が発生する。ロシアとの間の亀裂なら歓迎の米だが、仲間同士の亀裂は自らの痛みとなる。

プーチンはドンバス代表者に合意を受け入れさせたとメルケルが言っているようである。恐らく停戦合意はドンバス側には大きな不満が残る内容だった。しかし、停戦合意は独仏イニシアチヴの成功を意味し、米がその中に封じ込められる。EUが米を押さえ込むという形こそプーチンの理想形である。巨大な視野から戦局を眺め勝利のポイントを見極める。ウクライナ紛争は米の企画制作であり、米が欧の企画制作停戦合意の中に封じ込められる事は米の完全敗北である。

プーチンは会談後の会見で「最高の夜ではなかったが、素晴らしい朝だ」だったそうである。最高の夜でなかったのはドンバスへの配慮であり、素晴らしい朝だったのは米の封じ込めができたからである。独仏は米との亀裂問題を抱え素晴らしい朝とは言えない。ポロシェンコも同じである。一人プーチンだけが勝負に勝った実感を得ている。プーチンは全く格の違う政治家である。

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