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世界政治の諸悪の根源は経済権力である。権力とはそもそも民主主義制度に於いては政治権力の事である。公正な選挙によって選ばれた政治家によって権力が行使される。ところが歴史の展開に於いて経済権力が政治権力を支配するようになった。米、欧、日その他多くの国でこの状況がある。経済権力支配下の国に於いては個々の政治家は政治屋に作り変えられる。それを拒む政治家はスキャンダルその他で排除される。最早政治に関わる者は経済権力の使い走りに過ぎなくなる。何とも情けない存在である。国民はそんな者しか選べない。選挙など何の意味もない。安倍政権などはその完璧な証左という事である。

経済権力はマスコミを支配しブラックマスコミとする。これが経済権力の決定的力の源と言える。マスコミを支配すれば、政治家など無力にできる。マスコミ支配は世論支配と同じである。それは正に民主主義支配に等しい。経済権力がマスコミを支配できるのは金融の力である。経済の血液を支配している経済権力はあらゆる企業体を支配できる。何しろ国家に利子をつけてドル、円等を貸し付けているのである。マスコミ支配など赤子の手をひねるが如しである。

経済金融の構造が経済権力による政治権力支配を可能にした。一般国民には無縁の世界の事である。国民が知らない所で経済権力による民主主義支配が行われた。選挙があろうと結果は同じである。本当に馬鹿馬鹿しい。形だけの民主主義で国民は完全に騙されている。

経済権力は民主主義否定と同義である。形骸化した民主主義の上で経済権力が権力を縦にする。経済権力は自らの利益の為に権力を利用する。国民の利益は完全に排除される。経済権力は国民が得るべき利益を合法的に強奪する。消費税10%もその小さな一例である。民主主義を否定し国民の生活を脅かす経済権力を排除する以外に、国民に幸福は訪れない。

諸悪の根源たる経済権力を打ち負かすべく立ち上がったのがプーチンであった。世界を支配する経済権力に単独で立ち向かうのは不可能で、プーチンは中国との連合に活路を見出した。中国さえも経済権力支配下にあった。これを脱経済権力に持って行ったのがプーチンである。プーチンの偉大さはここにある。将来の経済超大国を脱経済権力の方向に誘導したのである。中国の国内の腐敗粛清は厳しかった。習近平は厳格だった。プーチンとの共同戦線がそれを成さしめたのである。

中露連合は金融で経済権力を排除すべくBRICS開発銀行を立ち上げた。また中国は上海協力機構開発銀行設立も主導した。そして今回の華々しいアジアインフラ投資銀行設立である。何でこんなに幾種類もあるのか知らないが、IMFもあれば世界銀行もあり、アジア開発銀行もあるのと一緒だろう。銀行それぞれにカバー範囲が違うという事だ。中露連合主導のこれらの新銀行群が目指すのは、世界を支配してきた経済権力を権力の地位から排除する事にある。世界権力の座に2つは存在しない。中露連合は経済権力の追い落としを決意した。権力の旨味を失う経済権力は最早権力を維持できない。いびつな権力である経済権力は中露連合という政治権力によって支配者の地位を追い落とされる。

AIIBに世界中が参加した事は経済権力の権威失墜を意味した。絶対的権力が権威を失えば、どんどん権力は剥ぎ取られる。AIIBに参加しなかった米であるが、自ら権力を喪失する行為を行う筈はなかった。米は敗軍の将である。

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