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不正資金疑惑で韓国最高検察庁の捜査を受けていた盧武鉉前大統領が故郷の自宅近くの
山から飛び降り自殺をしたようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090524-00000054-san-int
疑惑の「包括的賄賂」の一部は、米国在住の息子や娘に送られ、豪華マンション購入などに使われたと
みられており、韓国国民は、その偽善に驚き大きく失望したようだ。
最高検は、逮捕状を請求するかどうか最終判断をする予定だったが、
内部では在宅起訴の方向で意見をまとめつつあったらしい。
しかし「毎日のようにマスコミが容疑を伝える中、緊張感と圧迫感に耐えられなかったのだろう」と
金大中元大統領が言うように(24日朝日)、前大統領は精神的に追い詰められていたようだ。
「落ちた偶像」となった自らの「屈辱」の境遇に耐えられず死を選んだのだろう。
それならば、早く逮捕して身柄を拘束したほうがよかったと思うが、
おそらく韓国も日本と同様に「逮捕」という事実が重く、逮捕されただけで罪人とみなされてしまうが故
に、前大統領という肩書、経歴を持った人物を簡単に拘束することはできないなのだろうし、
大統領にまでなった政治家が自殺するとは思わなかったのだろう。
その点、欧米は「推定無罪」という原則が浸透しているのだろうし、逆に政府がまったく信用されてい
ない中国、その他欧米以外の諸国ではおそらくそれだけでは罪人とみなす風土はないだろう。
民主党の小沢一郎氏の秘書が逮捕されたことには、批判、非難が強いが、本人がかなり憔悴していたと
伝えられ(週刊文春 号 忘)、それが事実であるなら逮捕するのは仕方がなかったと思う。
現に長野県知事の秘書が自殺しているし、田中角栄元首相の秘書だった故早坂茂三氏が
「こんなことはもうたくさんだ」と突然泣き出したことを覚えている。
問題なのは、逮捕したことではなく「お上」に大きな権威がある日本の風土だろう。
盧武鉉前大統領を取材した経験のある記者は「心臓に毛が生えたような人柄で、自殺するなんて信じら
れない」と語っているようだ。(24日産経)
「心臓に毛が生えたような」と形容されるような人物でも、自ら死を選ぶこともある。
前大統領は、既得権批判には熱心だったが家族や血縁重視など自らを含む伝統社会の弊害には
関心がなかったようだ。
「法より人情」の伝統社会の強さから発した検察批判のうねりを和らげるために、
前大統領の実兄を一時釈放するらしい。
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