どきどき斎塾

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 どきどき斎塾2月の遊学会は京都大学霊長類研究所長の湯本 貴和さんをお迎えして、動植物の共生系としての森林についてお話を伺います。非常に興味深いお話になりそうです。多くの方々の参加申し込みをお待ちしています。

 ※今回は、いつもと会場が違います。ご注意ください。

○遊学会
日時 : 2月22日(金)18:00会場 18:30〜19:50

会場 : 大阪市立総合生涯学習センター 第7研修室
     大阪駅前第2ビル5階<大阪市大文化交流センターの1階下>
 https://osakademanabu.com/umeda/

講演テーマ : 「動植物の共生系としての森林」
講演の概要 : 熱帯雨林には非常に多くの生物が共存している.しかし人々が目を惹きつけられるのは,単なる数の多さではなく,そこに住む生物たちの奇抜さであろう.熱帯雨林の多様性の豊かさを実感するのは,巨大なラフレシアや,複雑な形や匂いをもったランの花などである.また,熱帯には幹生果とよばれる,枝ではなく幹に直接ついた果実があるが,温帯にはほとんど見られない.それは,生物の種数が多いから,なかには変わり者,はみだし者もいるといった単純な数の原理なのだろうか.わたしは,「たくさんの生物が共存していることの効果」として,温帯の生物とは異なった,奇妙な生物がみられるのではないかと考えている.
 植物は,人間の眼を楽しませるために花を咲かせているのではない.花は植物
の生殖器官であり,種子を結ぶとによって目的を果たす.花粉は,風,水,動物などによって,おしべの葯からめしべの柱頭に運ばれる.花の蜜や色,かたち,香りなどは花粉を媒介する送粉者を効率よく惹きつけ,花粉を運ばせるように進化してきた.花のさまざまな性質の多くは,何を送粉者としているかによって説明が可能である.動物を送粉者とするものはそれぞれの送粉者に対応した特徴を
もつのだ.種子を運ぶのにも,動物の助けを借りる植物がいる.おいしくて栄養がある果実は,植物が動物に種子散布というサービスをやってもらうために進化させてきたといえる.わたしたちのイメージで熱帯を楽園たらしめている彩り豊かな花と果実は,こうした動物との共進化で生まれてきたものである.
 自分のまわりに同じ種の個体がいない植物は,花粉を遠くまで運んでもらう必要がある.それには移動能力が高いだけではなく,他の花に寄り道しないで,まっすぐ同種の花を続けて訪れるような動物にだけ,花にきてもらわなければならない.途中で他の種の花を訪れると,花粉が他の植物について無駄になるばかりか,自分の柱頭にも他種の花粉がついてしまって,自種の花粉の付着や発芽を邪魔される花粉妨害が起こる可能性があるからである.このため,いわゆる熱帯風の植物は,熱帯に特異的な動物に送粉を依存して花を特殊化させていったのだと,わ
たしは考えている.
 果実と種子散布をおこなう動物についても似たような関係がある.しかし,花にくらべて,果実は特定の動物に特殊化した例は少ない.それは繰り返して同じ
花にきてもらわなければ効率が極端に下がる送粉と異なり,種子散布の場合は特定の動物だけに依存して他の動物を排除することによるメリットがほとんどなく,むしろ,いろいろな場所に拡がるためには多種多様な動物に運んでもらうほうが有利だからと考えられる.温帯域では,動物散布の担い手は主に鳥である.鳥は赤や黒に敏感に反応するので,果実は赤や黒のものが多い.それに対して熱帯域では,鳥に加えてオオコウモリやサルが種子散布をおこなう.サルが好んで食べる果実は,わたしたちが食べてもおいしいものが多い.商品として価値のあるトロピカル・フルーツは,おおむねサルが散布する植物から生まれている.熱帯雨林を支えているのは,栄養摂取や分解をおこなう菌類と,送粉や種子散布を助ける動物なのである.

講 師 : 湯本 貴和 京都大学霊長類研究所長

略 歴 :1959年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博
士)。専門分野は生態学。主要著書は『屋久島-巨木と水の森の生態学』(講談社ブルーバックス)、『熱帯雨林』(岩波新書)。屋久島の照葉樹林とヤクスギ林における樹木と送粉動物の関係で博士論文を発表。その後、アフリカ、南米、アジアの熱帯雨林で動物と植物との相互関係を研究、9年間在籍した総合地球環境学研究所では多様性領域プロジェクト「日本列島における人間-自然相互関係
の歴史的・文化的検討」で、日本列島の半自然草原や里山を含むさまざまな自然に成り立ちを、理系文系あわせて約130名で共同研究を行ってきた。2012年に京都大学霊長類研究所に異動し、大型類人猿を含む霊長類群集と植生構造の比較研究を始めている。

定 員 : 27名
参加費 : 無料(参加者のご厚志を運営費にさせていただいています)

○ゆうがく居酒屋 20:30〜22:00 <湯本さんを囲んで懇親会:梅田第2ビル近
くの居酒屋>  会費:4,500円程度

申し込み : 山田善春(世話人)goodharu@osk2.3web.ne.jp まで以下の書式に
記入して、2月20日(水)までに、件名を【参加申込み】第3回遊学会 としてメー
ルしてください。(FAX06-6698-1824でも可) 

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    '18第3回(通算52回)遊学会・ゆうがく居酒屋申込書


‘18第3回遊学会に参加します。
    ゆうがく居酒屋(  )<参加希望される方は○を記入して下さい>

氏名:           連絡先<               >

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