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ユジンさん!どこに行ってしまったんですか。
外を出来るだけ探してきたけど…見つからない。
戻っていてくれるといいんだが…
あ!…よかった、いた…
ユジンさん、疲れたんですね…よく寝てる。
さっきはあなたが、寝ている僕の眼鏡を外したんでしたね?
僕じゃなく、チュンサンに会うために。
今度は僕が、あなたに触れてもいいですか…
何をするわけじゃない、ただあなたの体温を感じて、
一緒に休みたいんです。
あなたのことを本当に愛してしまったから…
二人っきりでも手も出せないなんて、
向こうの友人が知ったら、笑うだろうな。
僕、今まで自分から女の人に告白したことなんか無かった。
いつもオンナのほうからアプローチしてきて…
なんとなく付き合うことになって。
「君しか見えない」なんて、
甘い言葉や軽い付き合いを楽しんでた。
チェリンとも上手く行ってたんだよ、そんな風に…
あなたと逢うまでは。
さ、抱き上げたのに…よく寝ていますね。
自分に告白した男と夜中に二人っきり。
それで寝れるなんて、ユジンさん…
僕じゃなかったら、もうめちゃくちゃにされてますよ。
暖炉の前で横になる…これ、山で遭難した時みたいですね。
ま、遭難みたいなもんか。
よく、裸で抱き合うとあったかいっていいますけど…
あなたにそんなこと、とても出来ない。
ただ、抱きしめて…あなたの匂いを感じて…
柔らかさを確かめる。
いい匂いだ…どこかで…昔…知っていたような…
…あ。ちょっと…ユジンさん、ごめんなさい。
これ、生理現象ですから。
好きな人を両手に抱いていたら、男ならこうなるんです。
よく寝ててくれて助かった。
あの様子だと…サンヒョクさんとは…まだ、ですよね?
ずっとチュンサンって人のことを、思っていたんでしょ?
28歳で処女…
今まで、僕と巡り会うまで守っててくれたって思いたいけど…
駄目ですか?
ああ、ユジンさん、起きてくれたら…
僕を受け入れて。
一晩中あなたを愛したい…僕とあなたが交じり合うほど…
いっぱいいっぱいしたい…
ふう、もう寝ないと…
このままあなたのコトを考えていたら…
いけないことをしてしまいそうです。
おやすみなさい、ユジンさん…
おやすみのキスくらいは、許してくれますよね?
ああ、あなたの唇…ずっと、こうしたかった。
これだけじゃ足りないのに…腫れ上がるほど吸い尽くしたい。
でも…この位にしておきます。
寝込みを襲うなんて、最低だから。
でもあなたの為なら、…最低な僕でもいいかな?
駄目だ、その先まで…してしまいたくなる。
…一緒に、眠りましょう。
「ん…ミニョンさん?
え、やだ、私…」
ユジンが目覚めた時…ミニョンは眠っているのに、
しっかりとユジンを抱きしめていた。
「ミニョンさん、離してください…」
「……あ…おはよう、ユジンさん」
「ミニョンさん、離して…」
「夕べは…外へ?
山で迷うと危険ですから、止めてください。
…ずいぶん外を探したんですよ。
それで、不思議なんですが…何だか…前も、
あなたを山で探したことがあるような…そんな気がしました」
「えっ……」
「ユジンさん、昨日のことは…謝りません。
苦しめてしまったけど、あれが、僕の本心です。
後悔はしてません」
「……ミニョンさん、あの…前も探したことがあるって?」
「ええ、おかしいんですが…
頭の中にもやがかかったようになって。
あなたを、必死に探しているイメージが浮かぶんです」
「あなた…やっぱり…まさか…チュンサン…
高校の時…そんなことが…あったんですけど…」
「僕が?…そうだったら、どんなに嬉しいか…
残念だけど、僕はイ・ミニョンです。
あなたを離せないで…こうして、ここにいるのは
イ・ミニョンなんです。
僕の気持ちに、答えてはもらえないですか?」
「考えていたんです。
チュンサンが生きてたら 今どんな姿だろうって。
18歳の姿しか知らないから、28歳になるとどんな姿か。
ミニョンさんを通じてチュンサンが見られて嬉しかった。
でも私、あなたの事は何とも思ってません。
誤解させてたら、ごめんなさい」
ユジンの身体に巻きつけた両腕が…ぎゅっときつくなり
耳元にミニョンが囁きかける。
「一度も無いですか?
カン・ジュンサンではなく
イ・ミニョンに惹かれた事は本当に一度も無い?」
耳の中に熱い吐息を吹きかけ…
たまらなくなったミニョンが、つい耳に口付ける。
「…っ…やめて…」
ユジンの白く小さな耳朶を、唇で軽く咥えて。
「どうです?」
「ありません。
イ・ミニョンさんに惹かれた事は、ありません!」
ミニョンの唇が、ユジンの頬に移っていく…
なめらかな肌を慈しむように
ミニョンの柔らかいキスが滑り出す。
「……本当に?」
唇のすぐ横を…ミニョンの舌がくすぐる。
…唇を合わせることはないけれど、
幾度も舌がユジンを掠める。
「あっ……ほん…とうです。
チュンサンの代わりには 誰もなれません…
ミニョンさん、お願いだから止めてください…
私、こんなこと……」
チュッと強い音をたてて…首筋に口付けられる。
「それじゃ、サンヒョクさんは?」
ミニョンの顔が降りていく…
鎖骨の上の窪みを味わうように、
唇を押し付け、少しだけ舌でくすぐる。
「…ユジンさんは…誰を愛しているんです?
言って。ユジンさんの心にいるのは誰?」
左手でしっかりユジンを掴まえながら…
右手はユジンの髪をゆっくりと撫でる。
何度も何度も。
「誰です?ユジンさんが本当に愛しているのは?」
柔らかく、でもしっかりと抱きしめていた手を緩めて…
ミニョンの躰がユジンの乳房を押しつぶすようにのしかかる。
「いや、ミニョンさん…こんな…やめてください。
離して!」
ユジンが身を捩って抵抗するけれど…
ますますしっかりと床に縫い付けられたように動けなくなり…
ミニョンの大きな手が…ユジンの顎を、優しく押さえつける。
「答えがまだです」
これ以上近づけないくらいそばに、ミニョンの瞳がある…
「答えて。誰を愛しているのか…」
あんなに待っていた人…その人と同じ視線が…
ユジンの目を…慈しむように覗きこむ。
「お願い、許して……」
この人を…ここで手放してしまったら。
もう二度と二人では逢ってもらえないかも…
そんな焦燥がミニョンを急かせる。
ユジンさん、あなたを失いたくないんです。
「僕は、ユジンさんを愛しています。
あなたが愛しているのが…チュンサンという人なら…
せめて…今だけでも。身代わりでもいいから。
…愛してくれませんか?
僕を見て……その人と、同じ顔なんですよね?
ここにいる僕が、チュンサンだと…思ってはくれませんか」
あの…雪だるまの前でキスした時と…同じ顔が
ユジンの目の前で哀願する。
…ユジンは目を閉じた。
瞼の上に…ゆっくりとミニョンのキスが落ちる。
「どうか…ユジンさん…逃げないで」
やっと…ミニョンの唇が…ユジンのそれと重なる。
かすかに左右に首を振って、ユジンが避けようとするが
ミニョンはそれを許さない。
ユジンの心が溶け出すのを…待つような、長い長いキス。
上唇も下唇も…舌も、歯も。
ミニョンの唇と舌ですべて確かめる。
「ユジンさん、あなたが欲しい」
朝日を浴び…昨日とはうってかわった静かな天気の下で
ユジンの着衣が一枚一枚脱がされる…
窓から入る、きらきらとした雪の反射光が、
ユジンの裸身を輝かせる。
「綺麗です…あなたの初めては…全部僕が…」
気が遠くなるような愛撫を…
時間をかけてミニョンが施していく。
ゴンドラが動き出す音が…二人に聞こえる訳もない。
「愛しています、ユジンさん…いや、ユジン…
いいですね?」
惚けたようにされるがままのユジンは…
太腿を開かれ…ミニョンの顔がソコに近付いた時、
やっと抗う素振りを見せたが…
ミニョンに目で問いかけられると、
チュンサンの暗いけれど温かい目を思い出して、
動けなくなる。
そのまま、彼の舌と唇で…くちゅくちゅ音を立てられる
気持ちよさと恥ずかしさに、震えが止まらなくなった。
「少しだけ、我慢して下さい…」
ミニョンが正確にユジンの真ん中をとらえ…貫く。
「イッ…タ…イ」
「ユジン…好きだよ…」
ミニョンの昂りを受け止めたユジンが…
涙をこぼしてそれに耐え抜こうとした瞬間…
「何をしているんだ!
離せ!!」
ミニョンは咄嗟に、自分のコートでユジンの裸身を庇うが…
離れようとはしない。
「ユジンは僕の婚約者だ!
それなのに…何てことを!」
蒼白になったサンヒョクは…二人を引き離そうと思うのに…
衝撃で、ぴくりとも動けない。
「あんまりよ!待った挙句が…これ?
やめて!離れて!もう見たくない!!!」
チェリンが泣きながら逃げ出していく。
離れようとしない二人に…
いたたまれなくったサンヒョクも、
チェリンを追うように去っていく。
もう一度二人だけになって…
ミニョンが静かに身体を離す。
ずずずっと大きなものが抜けていく感覚に、
ユジンが顔を歪める。
「ユジンさん…あなたをこんな目にあわせて…」
衝動のままに、あなたを抱いてしまった…
「でも…僕は…ユジンさんには…
ごめんなさいなんて言いません。
ユジンさんの一番大切なものを今、僕は受け取ったんです。
そして、僕の心を持っていった…あなたには…謝りません。
愛しています…」
ミニョンはもう、ユジンの身体に押し入ろうとはしなかった。
ただ優しく抱きしめて、泣き出したユジンの心を暖めた…
「チュンサンだと…思ってください。
それで、あなたと一緒にいられるなら…
いつかは、僕を、イ・ミニョンを見て欲しいけど。
負担に思わないで。
ただ、いつまでも…待っています」
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