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夕べは…まずかったな…
ユジンさんを泣かせてしまった。
びっくりして…しばらく、落ち着くまで抱きしめてしまったけど…
泣かせたまま帰すなんてできないし…
最後にはユジンさんも笑ってくれたけど…
彼との想い出を聞かされて…
ファーストキスがこんな感じだったって。
そんなことを言いながら泣かれたら。
もう降参です。
夜中に部屋に入れて…ほぼ何もなしで帰すなんてなあ。
中学生みたいだけど…仕方ない。
「それで…夕べはどちらへ?」
「え?」
「とぼけないで…私にバレてないとでも?
ユジンさんと帰って来た」
「それは誰から?」
「ばあや。チョンアさんです。
王子と姫のお出かけには、ばあやが目を光らせる。
デートしてたんでしょ?」
「違いますよ。バスが終わってたから迎えに」
「なるほど〜そうですか。
白馬に乗って駆けつけたわけだ。
でもケンカした?」
「いいえ」
「そう?今日元気なかったけど」
「ユジンさんが?」
「なにか上の空で…てっきりケンカかと。
違うんですか?」
ユジンさん…
まさか昨日のキスのこと…ずっと気にしてるんじゃ?
随分真面目な人みたいだから…
やっぱり悪いことしたなあ。
少しは強引にしないと、振り向いてくれないと思ったんだけど。
探しに行ってみよう。
いたいた…
携帯を持たないで出るなんて。また随分探しましたよ。
二日続けて好きな人を探すって…ロマンチック…なのかな?
そうだ!
少し、笑ってもらわなきゃな。
あ、良かった…笑ってくれた。
僕のことで…元気がなかったんですか?
「ユジンさん、少し…歩きませんか?」
僕が誘ったんだけど…ユジンさん、寒い?
マフラーを貸してあげようかな。
あれ、ユジンさん、どうして…恥ずかしいですか?
あなたを掴まえて…
「寒いでしょう、じっとして」
マフラーを巻きながら…
昨日のあなたの、唇の感触を思い出す。
あれじゃあ、コーヒーの味はわからなかったけど。
今日、もしあなたが許してくれたら…
もう少し、大人なことを…しませんか?
「人生には分かれ道に立つ瞬間がある。
どちらへ進むべきか決めなきゃならない」
あなたの手をとる…あ、逃げちゃだめだ。
手ぐらいしっかり握らせて下さい。
ね、こんな風に…ああ。
本当にあなたのことが…好きだ。
これだけで、暖かいものが…あなたの体から流れ込んでくる。
これ以上のことをしたら…
どんな気分になるんだろう。
あなたを…このまま押し倒して…
僕の全部をあなたに注ぎ込んだら…
また、泣かせちゃうんだよな。
「ミニョンさん……あの、聞いて下さい。
今日は、ごめんなさい、あの、あんまり…仕事が進まなくて、
申し訳なかったんですけど」
「僕の…せいですね」
「違います!
このところ、いろいろあって…それで、…あの…
昨日お返事したように、私…まだ…
高校時代の彼のこと、忘れられなくて」
「……」
「…でも、今日、一日中考えていたのは…あの…えっと…」
「もしかして…僕の…こと?」
「………」
「ユジンさん…昨日の夜、悪い事をしたと思って。
すみません」
「そんな、私が、黙って帰ったりするから…
いけなかったんです」
「これから、また部屋に…来てもらえますか?」
「え……」
また手を握りなおす。
「決められない時は手を引かれてみて。
今みたいに」
ユジンさん…こんなにあっさり部屋に入ってしまって。
昨日のこと…嫌じゃなかったんですね?
それとも…僕がどんなことを考えているのか…
想像もできないのかな。
「ユジンさんはいい人だ」
「え?」
「いい人すぎる…でも、それが人を苦しめる事もありますよ。
誰も傷付けないように、自分を抑える本人も大変。
周りも混乱して大変だ。
わかります?」
「私が、優柔不断って事ですね」
「責めてはいません。
そんな所も好きですよ。
でも今は…思っている事を言わないと。
サンヒョクさんも僕も辛い。
なによりユジンさん自身が」
「私、どうすれば?」
「はっきり決めて。
どちらを選んでも僕は味方です」
「笑わないで…聞いてもらえますか?」
「どうぞ、何でも」
「高校の時の彼、チュンサンですけど…
彼を好きになった時…
急にふうっと吸い込まれる感じがしたんです。
私の心が全部、
チュンサンに向かって吸い込まれて落ちて行く感覚。
ああ…これが愛。運命なんだ…って思いました。
でもチュンサンが死んで、
そんなこと二度と無いと…思ってたんです」
「何だか、笑うどころか…辛い話ですね」
「でもミニョンさんと、昨日…この部屋で…
あの時、ふうっと…吸い込まれた」
ユジンさん、ああ、本当ですか?
もう、僕、自分を抑えられなくなっちゃうけど…
「ユジンさん…」
あなたをまた、抱きしめる…
今日は…今日こそ、もう…離さない。
僕のものに…なって…もらえますね?
ユジンさん…これが本当のキスです…
初めて感じるあなたの味は…ああ…
チュンサンの想い出なんて…もう聞きたくない。
「んん……っ、ミニョンさんっ……はな…して…っ」
離さない。
「ユジンさん、愛しています…」
あなたを組み伏せて…
あなたの言葉が出なくなるまで…
ずうっと続けたい、このキスを。
ね、……この先も……いいよね?
「ミニョンさん、いや……」
本当の「いや」に聞こえませんよ、ユジンさん。
「もっともっと」って…聞こえます。
では、お望み通り……ああ。
誰も見たことないんだろうな、あなたの下着姿……
サンヒョクさんは…どうだったのかな…
いや、彼のことは…考えない。
今、あなたがここにいて…潤んだ目で僕を見上げている。
それだけで…
「恥ずかしいの…お願い、やめて……」
ああ、ユジンさん…でも、一つ聞いておかないと。
「ユジンさん…こんなことを聞くべきじゃないかもしれない…
でも、聞いておきたいんです」
あなたの躰が…生まれたままの姿になって…
僕を受け入れる前に…
お互いの為に、聞いておくべきだと思う。
もう…こんなにいやらしくって綺麗な胸が見えてるのに…
僕って…損な性分かな。
でも。あなたに後悔ばかり…させたくないから。
「顔が…似てるせいなのかな?
僕、彼の…身代わりなんですか?」
「違います。顔が似てるからってわけじゃ…ないの」
ユジンさん。
もう、止まらないですよ。
「きのう、急にドキドキして胸が苦しくなって…」
覚悟…してくださいね。
今日であなたはもう…初恋からは卒業です。
「初めてのキスの時の…胸が温かくなる感覚を…
ミニョンさんは、呼び起こしてくれたの…」
嬉しいことを言ってくれるけど…
僕が二人目だっていうのが…
気に入らないといえば、気に入らない…
亡くなった人に嫉妬するのも、おかしなものですね。
でも…今日、これから僕のすることは…
あなたの初めて…ですよね?
今度は僕のことが…忘れられなくなるように。
大切に…大切にします、ユジンさん…
「あっ…そんな、ミニョンさん…」
もう何も身に着けていないあなたの…
全身を…隈なく…僕の舌と指で探る。
ここは?ここ…は?
どうですか?
感じて…いますね。
いくらしても足りないな…
でも…そろそろ僕も、限界です。
あなたのココも…これ以上したら…溶けちゃいそうだ。
入れますよ…
ああ、やっと…あなたのナカに…
でも…やっぱり泣かせちゃったか。
「ユジンさん…我慢しないで…
すごく痛かったら…ここまでにしますから」
そんなことを言いながら…
ちょっとひどいかな?僕…
もっともっと奥へ…あなたに擦りつけるように…
山頂に閉じ込められた時から、ずっと我慢していた分です。
ぜんぶ、返してもらいますよ…
ああ、僕がどんなにこうしたかったか判る?
今まで…こんな苦労したこと、なかったし…
そのせいなのかな…もの凄くいいよ、ユジンさん。
ふう…っ、ああ、もうイキそうだなんて…
ね、明日は…休んでいいです。
僕も…休んじゃおうかな…
だから…朝まで…繋がっていましょう。
ダメって言っても…聞きません。
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