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伊良林です。おはようございます。季節はもう初冬です。研究室の古ぼけた窓の外には、冬枯れの桜木立が見えます。ドライエリアに目を移せば、光沢を失った無数の枯れ葉が北風に乗って転がっていきます。思い起こせば、大学院修士課程に進学した時を研究者のスタートだとすれば、早いもので四半世紀以上の時間が経過してしまいました。実に平凡な研究者人生であったと思います。時には、そう、1998年でしたか、CELL に抜かれ、また2006年には Molecular Cell に先んじられて、思えばこのわずか二度のチャンスを手にすることが出来なかったというのが後悔といえば後悔だったのだと思います。まともにやっていれば、幾度かのチャンスというものに遭遇するものです。そのチャンスを手にすることが出来るかどうかを分ける分水嶺とは何なのでしょうか。最後の詰めが甘かったのかもしれません。年齢を重ねるに従って、肉体的な衰えは否応もなく訪れます。四十代の前半には、老眼になりました。実験を行なう上で、老眼というものはシリアスです。ピペットをはずしてしまう、なんてことは今でも起こります。さらには、回復力が衰えるということは実感としてあります。これからの残された研究者としての人生を、どのように自らに納得させて送るのか、時々にでも考えさせられます。順風満帆なキャリアを歩んで来たわけではありません。北海道大学理学研究科修士課程を出たあと、三井化学に入社、そのあと退職して大学院理学研究科博士課程に進学、京都大学への移動、そしてすぐに名古屋の研究所に移動、ポスドクとしてイギリスに移動、今ではこの関東地方の一角でかろうじて呼吸をしております。良かったことを挙げれば、イギリスに留学したおかげで英会話には不自由を感じないということでしょうか。その他、苦しいことの方が圧倒的に多かったようです。その極めつけが、鬱病を発症しての入院生活でしょう。ストレスの多い世界です。さて、本ブログにおいて、「ザ•研究室」なる小説を連載しておりましたが、事情によって中断せざるを得ませんでした。書くことがしんどくなったというのがその主たる理由なのですが、それでも少しずつ書き溜めており、このたび「星雲社」より出版させていただくことになりました。今回の作品では、閉鎖環境である研究室を舞台にしたサスペンス仕立てになっております。ヒントは、名古屋の研究所におりました頃に起こった事件にあります。迷宮入りになってしまいましたが。なにはともあれ、素人の小説です。文学的な表現、プロット、伏線など、至らぬ部分は多かろうと思いますが、これからの季節、皆様の読書遍歴の一ページに加えていただければ幸いです。また、どのページで、犯人が分かったなどの情報をいただきたく思います。よろしくお願い致します。 |
自費出版
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伊良林です。おはようございます。ご存知のように、私は「大学院生物語」および「権力への階段」という小説を自費出版で出版しております。いずれも、世間の方々にはあまり知られていない理系の研究の世界で生起する信じられないような出来事を小説として描きました。きっかけは、鬱病と診断され三ヶ月半の入院生活を送ったことにあります。ヒマな入院生活の中で、パソコンを開き、研究生活の上で見聞きしたことを書き留めておりました。ある程度、まとまったところで、この先、どうしようかなあと思いました。そこで、目に留まったのが「自費出版」という制度です。多くの方々に伝えたい思いで書き綴ったという思いが、私の背中を押しました。これから、自費出版をしたいとお考えの方は多いと思います。私の拙い経験から申し上げますと、自費出版で1000部を売ることはとても困難な現実があります。なので、自費出版で利益を得たいというのであれば、お勧めいたしません。そうではなく、やはり損得抜きで「伝えたい思い」があれば、素人の私達に開かれた道の一つは、この自費出版であると思います。自費出版にまつわるトラブルは多いと聴いております。本記事におきましては、自費出版の経験談なり、あるいは今後、自費出版をしてみたいという方々の思いを綴っていただければと思います。よろしくお願い致します。伊良林 |

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