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そもそも、明治維新という偉業も一朝一夕に完成したわけではなく、当然ながら我が国の古代から続く歴史の延長線上にあるものであり、 その中でも、今に伝わる あらゆる日本文化が確立された『江戸時代』は決して無視することはできません。 しかし『明治維新の見直し』と嘯いて、木を見て森を見ないような『明治維新否定』の論説を最近よく見かけるようになりましたが、 それらが如何に旧幕府の優位性と、討幕派の不当を主張したところで、今現在の日本へと繋がる歴史を作ってきたのは新政府であることには変わりはありません。 歴史に『もしも[if]』は存在しないのです。 やはり、明治の否定は、近代国家の否定に他ならないと思います。 〜明治否定の背後にあるものの『正体』〜 官主導の近代化は、案の定、それに適応できない前近代による反発に晒されることになりました。 地租改正反対一揆……、 血税一揆……、 今となっては当たり前となっている義務教育制度も、はじめのうちは学制反対一揆に見られたように、地方では暴徒化した民衆によって小学校が焼き討ちに遭うなんてこともありました。 学校教育は、子供たちの持つ可能性や能力を高め、より良い社会をつくる人材を育成する上でも必要不可欠なものである筈なのですが、 当初、その教育内容の有用性を理解できない層にとっては、前近代的な『ムラ社会』に於ける『掟』から逸脱した人間をつくるものでしかなく、その費用負担は言うまでもなく、共同体の労働力でもある子供たちを学校に取られることは経済的にも到底受け入れられるものではなかったのです。 内閣や議会、憲法などのあらゆる近代国家のしくみを国民に教育し、それらを浸透させる際に、しばしば『方便』が用いられてきましたが、 結局、その方便を額面通りに受け止めた者達が『天皇機関説事件』のような形で勝手に暴走し、勝手に失敗し、勝手に失望した結果 生じた国家に対する不信感こそが、近年の明治維新否定論の正体であると私は見ています。 |

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初めまして。私と概ね同じ論調のようですので、記事論旨には賛同致します。
近年は原田伊織や星亮一といった人たちに代表されるような、「明治維新の再評価・見直し」と称しながら、その実は「憎悪」「呪詛」「破壊」しようとしているムーヴメントがあり、看過出来ません。
それに連動して、恰も「江戸幕府支配体制のままでも日本は十分乗り切れた」などと、根拠不明な感情論を平然と言ってのけるのには唖然とさせられます。
2018/12/1(土) 午後 9:08
故・渡部昇一氏が生前に自著内で新約聖書の中に記されている言葉を引き合いに出して、維新や倒幕を肯定していました。
新約聖書の中の『マタイによる福音書』の中にある以下の一節です。
『誰も織りたての布から布切れを取って、古い衣に継ぎ当てる事はしない。
何故なら新しい布切れが古い衣の生地を引き裂いてしまうので、綻びがより一層酷くなるからだ。
新しい酒(葡萄酒)を古くなった袋(皮袋)に入れる者はいない。
何故なら酒を入れたら古いせいで袋が破れてしまい、酒がこぼれた上に袋も使い物にならなくなるからだ。
だからこそ新しい酒は新しい袋にこそ入れるべきだ。そうすれば酒も袋もどちらも長くもたせられる。』
私はキリスト教徒ではありませんが、この言葉の趣旨には納得です。
要するに新時代を乗り切るには、旧体制や価値観のままでは衰退して行き、やがては亡国へと辿り着きます。
だからこその幕末の攘夷や開国、倒幕だったのですが。
2018/12/1(土) 午後 9:09
> ZODIAC12さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
結局、明治維新否定・江戸幕府再評価の根底にあるのは皇国史観に対する敵意であり、
それに国粋主義的な極右が加わった、ある種の『奇形』だと思います。
2018/12/1(土) 午後 10:18 [ 忍(しのび) ]
そして、幕藩体制の枠組みのままでは日本は欧米に対抗できませんでしたし、改めて『皇国』として纏まる必要が出てきたわけで、
どのみち、江戸幕府の終焉は必然だったと思いますよね(笑)。
2018/12/1(土) 午後 10:22 [ 忍(しのび) ]
再びここへ。
国粋主義的な極右思想が混ざっているのですか?申し訳ありませんが、そこは意味がよく理解出来かねますが。
もし西洋列強が我が国にチョッカイをかけて来なければ、江戸幕府の支配体制も後、数百年は続いたかも知れません。
要は「時代に適さなくなった」という事であって、「江戸幕府が全くどうしようもない政府だった」とか言ってる訳じゃなし、「良い悪い」の問題じゃないんですよね。
ところが薩長や維新を憎悪するあまり、藪睨みな幕府擁護を執拗に重ねる愚か者が、先日当方に現れました。gea_jpと名乗る輩ですが。
まあ拙い論理ながらも、どうにか論破してやりました。
コメ欄でそやつがしつこく絡んだ記事をTB致します。
興味がありましたら、どうぞTB先を御覧下さい。
2018/12/13(木) 午後 8:39
> ZODIAC12さん
コメントありがとうございます。
> 国粋主義的な極右思想が混ざっているのですか?申し訳ありませんが、そこは意味がよく理解出来かねますが。
此れに関しては、私も理解に苦しむところでありますが……、
彼らにとっては、明治維新から大東亜戦争(※太平洋戦争)終戦までの歴史というのは、言ってしまえば欧米に対する日本文化の敗北の歴史であり、それはそれは受け入れがたいものらしいのです。
我々にとっての愛国心の対象は現実の日本に対するものに他なりませんが、
連中の国粋主義の場合、その対象となる日本は歴史上存在しない虚構の日本に向けられたものであります。
理想化された幕府主導での近代化に成功した日本。
2018/12/14(金) 午前 1:18 [ 忍(しのび) ]
……要約すれば、
イギリスから購入した武器で幕府から権力を簒奪した薩長は売国奴である!
戦争を繰り返し、太平洋戦争に敗北したあとも岸や佐藤、安倍のような長州閥が総理大臣で居られるのは何かしらの密約があるからだ!
天皇家も、明治以降はフリーメーソン化してしまっている!
……とまあ、これは極端な例ですが、どうやら このようなユダヤ陰謀論的な世迷い言も背景にあるようです。
第1次大戦後のドイツに於いてナチスが台頭した際にも似ていますけど、
どの時代にも存在せず、現在にも繋がることのない『偉大なる民族』の理想をでっち上げ、それに陶酔する極右思想もあるってことだと思います。
2018/12/14(金) 午後 0:54 [ 忍(しのび) ]
なるほど、そういう意味でしたか。そこまで行ったらもうトンデモ過ぎて、雑誌『ムー』の世界じゃないですか。
その手の荒唐無稽な陰謀論なら聞いた事あります。今でもよくネット上で飛び交ってますし。
>>イギリスから購入した武器で幕府から権力を簒奪した薩長は売国奴である!<<
こういう捉え方自体がもう、最初から結論ありきのピンボケな評価なんですよね。
薩長は西洋から武器を購入しただけでなく、独自に近代的な藩営工場を建設して、そこで自分たちの手で兵器を製造してたんですよね。
だから確証はないんですけど、戊辰戦争の時なんかは、その独自製造の兵器も使ってたんじゃないかと思うんですけど・・・
明治維新はフリーメーソンが黒幕だとか、孝明天皇も明治天皇も実は維新勢に暗殺されていて、替え玉とすり替わっただとか、明治天皇は実は大室寅之助とかいう南朝の末裔だとか、よくまあここまで荒唐無稽な話を作れるなと・・・・。
2018/12/27(木) 午前 10:07
一応根拠らしきものを挙げてはいるんですけど、どうも眉唾な物ばかりですね。
逆に皇室の権威とか、明治維新の歴史的意義を不当に貶めようとしてるとしか思えません。
なのに「保守」を自任する者たちにも、この手の陳腐な与太話を真に受けてる者が多くいるのには辟易させられます。
ただ、「ユダヤ陰謀論」なるものは、別の意味で注意した方がいいかなと。
実際に現今の世界の惨状を裏から作り出してるのが、「国際金融マフィア」と呼ばれるユダヤ系の勢力だそうですから。
グローバリズムを裏から推進している黒幕が、そのユダヤ系の国際金融マフィアだとか。
アメリカとかは今までそ奴等に乗っ取られていたので、ナショナリズムの代表であるトランプが、それを覆そうとしている最中だそうで。
馬渕睦夫さんの論説を聴いて、得心しました。こちらは巷間に溢れた陳腐な陰謀論とは、一線を画す話でしたね。まあ信じる信じないは御自由なのですが。
2018/12/27(木) 午前 10:09
> ZODIAC12さん
外国製の兵器で武装していたのは佐幕派も一緒だった筈ですしね。
そして、孝明天皇暗殺説や明治天皇すり替え説に関しても矛盾が多すぎで、岩倉具視が最初から討幕派だったかのように主張してみたり、伊藤博文は忍者で宮中に忍び込んだとか時代劇か漫画の読みすぎとしか思えないような幼稚なものです。
そして、明治天皇すり替え説の中で登場する『本物の睦仁親王』とされる写真に関しても、伏見宮貞愛親王の写真を加工したものです。
2018/12/27(木) 午後 6:32 [ 忍(しのび) ]
そういった陰謀論を信じる人達に共通するのは、反知性主義です。
エリート層や科学に対する不信。
自分が上手くいかない理由を、自分が無能なだけなのに、やれユダヤがフリーメーソンがイルミナティーがレプティリアンがと、そういったもののせいにしたいわけです。
アメリカにおけるユダヤの影響力は無視できないのは確かですが……。
2018/12/28(金) 午前 5:57 [ 忍(しのび) ]