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脱『保守』宣言! 〜保守は思想ではない〜
https://blogs.yahoo.co.jp/s64_89_jpn/42615984.html

「人間理性に懐疑的」という点では、私は今でも保守派なのかもしれません。

人間の理性を過大に信仰し、ユートピアの実現を目指して革命を行った結果、世界の半分近くを大混乱に陥れた社会主義・共産主義などにみられる左翼に対しては、今でも嫌悪感しかありません。

しかし、近頃の保守派を見てきた感想としては、現状肯定ないし現実を無視した復古主義以上のものはなく、肝心の伝統・文化を次世代に継承させるための工夫や努力も期待できない、単なる『思考停止状態』であり、およそ思想と呼べるものは見当たりませんでした。

イデオロギーを絶対化し、それがドクマ(※教義)と化してしまっている点では、左翼のそれと大差はありません。

それだけ劣化しているということです。



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それは、天皇陛下が譲位(※退位)のご意志を示された際の保守派の態度に、ハッキリとあらわれてしまいました。




天皇陛下は お言葉のなかで、ご即位以来、天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごされてきたことについて述べられました。

過密なご公務のスケジュールは、陛下にとって肉体的にも精神的にも負担が大きかった筈でしたが、それでも我々国民とのふれあいのなかで、国民を思い、国民のために祈るという天皇の役割を「幸せでした」と仰有られたことは、とても有り難く、勿体無いお言葉でありました。

そして、高齢に伴い全身全霊を以て公務を今までのように行えなくなる可能性があること。

それでも、天皇が高齢であることを理由に公務を縮小していかなければならなくなることはあってはならないとされ、摂政を置く可能性に関しても、明確に否定されています。

(※後に明らかになったことでしたが、お気持ち表明の6年前の平成22年の段階から、天皇陛下は『譲位』について皇后陛下をはじめ親い方々に相談されており、宮内庁も既に検討をはじめていたそうです)

また、自らの崩御の後についても言及されるなど、国民生活を第一に考えておられる陛下の優しさに、仕事を休んで放送をリアルタイムで見ていた私は涙が止まりませんでした。

そして、

「始めにも述べましたように,憲法の下,天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。」

「国民の理解を得られることを,切に願っています。」

……我々のとるべき行動は、既に決まっている筈です。

ですが、天皇陛下の思いは保守派には正しく伝わらなかったようでした。



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日頃、忠君愛国を主張していた筈の彼らが、何故か、陛下にそっぽを向いてしまったのです。

自主憲法制定を主張していた者の中からも、彼らからしてみれば『押し付け憲法』である筈の現行憲法の条文を持ち出してまで、譲位を否定する詭弁を用いた者すらいました。

皇室典範を改正すれば済む話なのに。

「皇室典範改正反対!」

「女性宮家反対!」

この有り様で、皇室と国民が共に我が国の未来を築いてゆくこと、象徴天皇の務めが常に途切れることなく安定的に続いてほしいという天皇陛下の願いが果たされるかも怪しいものです……。

譲位に関しては『特例法』という形で、辛うじて、実現することになりましたが、言ってしまえばこれも『緊急避難』です。





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三島由紀夫も、昭和41年に林房雄との対談のなかで次のように述べています。

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「僕はどうしても天皇というのを、現状肯定のシンボルにするのはいやなんですよ」

「天皇というのは、僕の観念のなかでは世界に比類のないもので、現状肯定のシンボルでもあり得るが、いちばん先鋭な革新のシンボルでもあり得る二面性をもっておられる」



……やっぱり、良いこというな〜と思う。

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今上陛下に限らず、歴代の天皇陛下が率先して伝統を次世代に継承するための改革を進められてきました。

そして、平民からのお妃さま誕生のように、それが海外の帝室・王室の模範として取り入れられることにもなりました。
(※海外では、貴賎結婚によって王位継承権を失う可能性もありました)

自分好みの国家観や天皇観に皇室を押し込め続けようとする保守派のそれは、とてもじゃありませんが皇室を崇敬する者の態度とは言えませんよね?

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天皇陛下の公務に関しては、憲法上規定されている『国事行為』以外にも、法令上規定がない『公的行為』とよばれるものがあります。

天皇が国会開会式に臨席されることや、認証官任命式への臨席、オリンピックや国体・全国戦没者慰霊祭などの式典への参加、国内巡幸、外国への公式訪問などは『国事行為』ではなく『公的行為』であり、
国事行為と大きく異なるのは、最終的に天皇の公的行為に関しても内閣が責任を負うものの、内閣の『助言・承認』に拘束されるものではなく【天皇陛下のご意志に基づいて行われるものである】という点であります。

象徴天皇の行為は日本の元首そのものであり、決して政府の操り人形なんかではありません。



譲位に関しても、天皇陛下のご意志に基づいて行われるべきであります。

2019/2/19(火) 午前 10:26 [ 忍(しのび) ]


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