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事件を起こして家庭裁判所の審判を受けるすべての少年に、援助者の「付添人」を国費でつける制度の実現を求めて、少年事件に取り組む弁護士らが二十九日、千代田区一ツ橋の日本教育会館でシンポジウムを開く。付添人がどんな活動をし、少年の更生にどう役立つのか−。書き下ろしの芝居「もがれた翼〜扉をひらいて」を上演し、制度への理解を呼び掛ける。 (佐藤直子)

 付添人の役割は、単なる代弁者ではなく「少年に非行を見つめ直させる」のが特徴。少年や家族に会って事件の原因を一緒に考えたり、更生のための環境調整をする。審判では、少年の言い分や気持ちが裁判所に伝わるように、少年に質問したり、どんな処分が適当なのかなどの意見を述べたりする。

 しかし、少年に国費で付添人がつけられるケースは、検察官関与決定がある殺人や強盗などの重大事件に限られている。経済力のない少年らは取り残される傾向にあり、「少年鑑別所に収容される約6%にとどまっている」(日弁連)という。

 弁護士らは、「少年は司法手続きがよく分かっていないことが多いために混乱もある。弁護士らの援助は何が起きているのかを理解させ、後の立ち直りにも役立つ」と、全面的な制度拡大を訴える。

 芝居は一九九四年から弁護士と少年らが創作、少年事件やいじめ、虐待などを題材に、内容を変えながら演じ続けている。今回は、家裁に送致された高校二年の少年の付添人になった女性弁護士が、少年の孤独と親子の問題に直面する−というストーリーだ。

 シンポジウムは午後一時半から。芝居の後、少年法研究者や少年審判の経験者、家裁調査官らによるリレートークがある。参加費は無料で、事前申し込みはいらない。


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