講演「少年と交わせ心のキャッチボ

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 次のページ ]

講演記録31

福岡県警では、非行少年対策で教育委員会や警察でチームを作っています。児童相談所に警察の少年係長OBがいたり、教育委員会に少年サポートセンター職員が出向したり、逆にサポートセンターに学校の先生が出向しています。

少年サポートチームの場合は、学校で親が怒鳴り込んでくるような、モンスターペアレントには、学校の校長先生のOBと警察官のOBからなるチームが学校に赴き対応する。このように組織間での連携からスタートし、さらに次の段階ではチーム化・システム化が進められています。

そういう点で少年警察におきましても、少年の補導や健全育成には、地域の皆さん方の力がこれからますます大きな影響力を発揮していくものと信じます。地域で、家庭で、子どもは小さい時から声をかけ、向きやってやることが、何より大事なことではなかろうかと痛感しているようなことでございます。

見捨てられず、向き合って貰っているという実感、そしてきずなを深め、子どもの主体的な力をつけるようなエンパワメントこそ、少年たちの回復力・復元力の基礎であることを再度強調して、そろそろお約束の時間となったようです。長時間、ご清聴頂きましたことに厚く御礼を申し上げまして、私の話を終わりたいと思います。誠にありがとうございました。

講演記録30

今、日本の社会の問題の1つは、家庭での子どもへの養育力低下の問題です。躾ができない。躾という字は、身が美しいと書くのですが、躾ができない。お母さん方が、「子育てが楽しくない。子育てが苦痛である。」とね。

これはどうにかしなければなりません。保育ママ制度を作って、保育士さんが、例えば保育園がわりに地域の子どもさんをみてあげましょうとね、保健師さんが生まれる前からお母さんを訪ねて行って、「お母さんどうですか。もうすぐですよ」ってね。

虐待する親にとっては、子どもがギャーと泣いていることが苦痛であるわけですね。あやすことができず、子どもをたたいたり殴ってしまう。そういう親の養育力の低下が著しい。社会全体で子育てを支える努力が求められています。

それと、鳥取県は違うとは思いますが、福岡県では、地域の力が落ちてきています。3〜4軒先の隣の人の名前も分からない。町内会をどんどん脱退しちゃって、3分の1ぐらいは出てしまって、隣の人の名前顔も分からない。何とかしなければならない、地域の力を。家庭においては親子の絆、そして養育力の脆弱化。地域と家庭とのブリッジを架ける必要があるということを痛感しているところでございます。

そうしたなかで、今日、お集まりの皆さんが日頃少年補導の立場からそうした子どもたちへの声かけをなさっている。やはり私は声をかけてやるということは非常に大事だと思っています。子ども達に「おはよう」、朝「おはよう」というのは当たり前のことですが、わが家に来る子は、「おはよう」というのを知らないですね。挨拶したことがない。親の顔が思い浮かばないんですから、親から挨拶をされたことがない。そして子どもたちが挨拶をするようになると変わってきます。

 子どもたちに、変わらぬ毎日、安心の毎日を保障してやることが私は非常に大切だと思います。そうした点で社会的な連携というのが非常に大切ですね。

開く トラックバック(1)

講演記録29

日本の社会は今日大変な不況ですね。平成18年度の社会保障給付金というのが、89兆1098億円、この89兆円のうち、高齢者に実は62兆2297億円という全体の69.8%、約70%を高齢者に使っているんですね。もちろん戦後の社会を支えた高齢者の方が安心して暮らせる社会が日本なんです。
 
ところがそれに対して、子どもに対して、子どもや家庭に対してどれくらい使われているかというと、3兆5391億円で全体のわずか4%なのです。2800万人の高齢者に対して70%近く使っているのに、2200万人の子ども達にはわずか4%しか使っていないのですね。いやなにも私は民主党の子ども手当の話をしているのでなくて、子どもに対しての社会の思いというのを私は言及したいのです。

私は先日、高齢者の学習クラブ、70歳以上の方がよく勉強しますよね、学習クラブに行ってお話しました。その中で、日本の人口は今、1億2000万ですが50年経ったら3分の1に減ってしまいます。7000万。それでもう50年、つまり100年経つと日本の人口は3分の1の4000万くらいになります。

皆さん、高齢者の方は子どもの問題は自分とは関係ないと思うでしょう。まぁ孫さんが結婚したとか、それからわが子の子育てをフォロ−しなければいけないと誰しも思うのですが、実は日本社会でこのまま少子化が続き子どもが減るということは、
皆さんの年金制度が崩れるということですね。
年金制度、危ないですね、年金が危ない。支える人がいない。

だから、これからは皆さんね、8時と3時に庭に出て学校に行く小学生に、
「おはよう、行ってらっしゃい。」
と言ってね、それで3時に、
「お帰りなさい。」
と声をかけてください。8時と3時、「83運動」と言ってね。それで心の中で、
「おはよう、行ってらっしゃい、年金さん」
とね。
「おかえりなさい、年金さん」(笑)
と子ども達に声をかけてやってください。小さい頃から、小学校の頃から地域から声をかけてもらっているとずっと違ってくると思います。

そうした講演をしたら、後日学習クラブの会長から電話がかかってきましてね。
「実は、地域のお年寄りがみんな、あれから庭に出てやっていますよ。おはようございます。小さい声で年金さん、とやっています。」
とお礼の電話がかかってきました。 

講演記録28

そうした少年警察や少年司法の多くの「確かな大人」に求められている最も大事なことは何かというならば、少年の可塑性を信じ、少年は確かに直るのだという信念だと思うのです。少年の内面にある復元力、回復力、少年は確かに回復していく力があるのだと。それを信じてやる。信じ抜いてやる。これが今日お集まりの皆さんと私の共通の思いではないでしょうか。

 確かにその場面では、私は少年が非行から立ち直らなかったとしても、でも私はその少年という池に小石を投げ込んでやる。
「おお、元気にしているか。もう夜遅くなったぞ。早く帰りな。」
1つの小石を投げ、投げられたその石は確かに水面から水の中に沈んで見えなくなる。

 しかし、今日お集まりの方々、サポートセンターの職員達、里親、家庭裁判所の調査官、鑑別所の心理技官、いろいろな方々が言葉をかけ、思いをかけ、小石を少年の中に投げ込んでいった時に、だんだんと積み上がった小石がやがて水面の上に1つの顔を出す日が来るだろう。その姿を、その日を信じて、私たちは今日も小石を投げ込む。今日は成果なく沈んでいっただろうけれど、あるいは自分が関わっているときには日の目を見ないことがあるかもしれない。

しかし、そうした少年達の可塑性と復元力を信じてやる。これが私たちの共通項ではなかろうかと思うのであります。

講演記録27

今日お集まりの皆さんは、街頭、コンビニの前や繁華街で少年達と向き合い、声をかけ、寄り添っていらっしゃる方々です。社会は今、二つの方向が拮抗しています。少年への厳罰化という流れと少年の可塑性や回復力を信じようという流れです。

もちろん非行事実には厳しく、私は対処しなければならないと考えています。以前は少年院に行かせないように教育しようとしたものですが、もうそれは無理だ。土井ホームだけでどうにかなるという少年たちではない。

少年院も土井ホームにとっての社会的資源として位置付け、警察に行く、裁判所に行く、少年院に行く、そこにいる調査官や警察官の少年係など様々なところにいる、「確かな大人」との出会いを通して少年達の成長を図っていく。連携していく。すなわち、土井ホームだけの閉鎖された支援でなく、開放系の支援の環のなかで連携協働して少年たちを支え、自立へとつなげていく。そういうふうに考えています。

「警察に行って来い。」
「裁判所に行って来い。」
「少年院に行って来い。」
と。

そのかわり、
「また帰って来い。待っているぞ」。
 この円環の流れの中で更生や自立を果たしていくのが望ましいと考えています。

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 次のページ ]


.
foster881010
foster881010
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

検索 検索
友だち(6)
  • 村田新八
  • rrb*g61*
  • hir*****
  • eri*****
  • hir*****
  • pok*y*me1
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事