星への誘い

自然が好きな天文マニア「星への誘い」の管理人のブログです。

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第38回木星会議の2日目、堀川氏の木星の近況報告の次は、以下の7件の研究発表が行われました。
1)明治大学天文部の惑星観測(明治大学 龍華氏)
2)RAW現像等を含むフリー画像処理ソフト「RawTheraphee」の紹介
  (月惑星研究会 三品氏)
3)イメージセンサーの基礎知識(月惑星研究会 山崎氏)
4)木星表面構造の分光観測計画(明治大学 岩崎氏)
5)木星面に見られる波動現象について(月惑星研究会 田部氏)
6)2000年から2014年までの大赤斑の緯度変化(月惑星研究会 鈴木氏)
7)NTrZの白斑WSZについて(月惑星研究会 堀川氏)

2日目<その2>では、上記の1)から4)の内容を紹介します。



1)
明治大学天文部の惑星観測
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明治大学の天文部惑星班では、口径30cmF4の反射望遠鏡に5倍バローレンズの光学系でセレストロンSkyris 618M&Skyris 618Cで惑星を撮影している。
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可視光だけでなく、赤外光・紫外光・メタンバンドでも撮影している。
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また、国立天文台の渡部副台長の指導、支援のもとで木星の閃光観測も精力的に行っている。
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2)RAW現像等を含むフリー画像処理ソフト「RawTheraphee」の紹介
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フリー画像処理ソフト「RawTheraphee」は各メーカーのカメラのRAW現像から、各種画像処理が行える便利なソフトであり、日本語表示が可能で、日本語のマニュアルも多いそうです。
PhotoShopやStraimageなど高価な画像処理ソフトが無くても、天体画像の処理が可能です。
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3)イメージセンサーの基礎知識
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まずは、光の性質とイメージセンサーでの受光原理の解説。
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次はイメージセンサーの原理と各種パラメータの解説
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イメージセンサーのノイズの説明
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最新のCMOSは以前のCCDを既に凌駕しており、ソニーはCCDの生産を終了した。
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CMOSセンサーは、輝度が高い太陽や月、長時間の露出が必要な星雲・星団、低照度の惑星など用途によって適否がある。最適なCMOSを選ぶには、各パラメータの比較が必要。
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4)木星表面構造の分光観測計画
CCDカメラと分光器を使って木星の大赤斑の分光観測を行うことを目的とした準備観測の報告です。
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較正実験で分光範囲を確認し、土星を対象として分光試験を実施。
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土星の観測結果から、分光性能の適切さが確認された。
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川崎市科学館の40cm反射望遠鏡を使い、来シーズンの木星で大赤斑の分光観測を実施する予定。
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今夜は疲れたので、これまで・・・研究発表5)から7)は、<その3>に続く

この記事に

木星会議2日目(8月30日)は、初日と同じリバティタワーでしたが、80名程度の教室でした。2日目の参加者も60名を越えたので、その教室はほぼ満員状態でした。
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2日目は、最初に2日目だけの参加者数名の自己紹介があり、その後、堀川氏から木星の近況報告と7件の研究発表がありました。
各発表とも紹介したい画像が多いので、何回かに分けてアップします。

2日目<その1>は、堀川氏からの「木星の近況報告」です。

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近況報告の内容は、上の画像に記載されているように、以下の6項目でした。
発表の内容に関しては、記憶している一部のみ記載しているので、その他は
報告された画像内の説明文を見て下さい。

1.大赤斑と循環気流(?)による暗部の発達
 
昨年の秋から冬の頃に大赤斑後方に循環気流が発生し、そこから前方に
 黒い筋が流れていた。その後、大赤斑後方の活動が終了し、大赤斑周辺の
 流れがスムーズにになった。
 循環気流が発生したのは、大赤斑の回転速度が速くなったことが原因かも。
 大赤斑の大きさは、2008年頃から縮小傾向で数十年後には消滅するかも。
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 1700年頃に、カッシーニが確認した赤斑は、1713年を最後に観測されていない。
 現在の大赤斑は1831年に発見されたもので、カッシーニの赤斑と別のもの。
 今の大赤斑もカッシーニの赤斑同様に縮小し、消える可能性もあるそうです。
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2.永続白斑BAとSTBの活動サイクル
 永続白斑BA後方の暗部(STB)が縮小し、次の5世代目のSTBになりそうな
 STBゴーストがBAの裏側にある。
 6世代目のSTBになりそうな暗部が既にある。
 STBゴーストが小暗斑からSTBに成長してBAに向かって前進し、BAに衝突する。
 BAに衝突するとBA前方の南北組織に沿って暗斑を放出しながらSTBは
 崩壊・縮小する。STBが縮小・消失すると次世代のSTBが発生しBAに
 向かう事が繰り返される。
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3.SSTBと高気圧的小白斑(AWO)
 SSTBの白斑(AWO)は、2000年には7個だったが、合体によって2003年には5個に
 減少。その後、少しずつ増えて現在は11個になった。

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4.SEBの活動
 2013年頃、SEBに発生していた明部は、大赤斑に接近したり離れたりしていたが
 2015年5月頃に東西に長く拡散した。
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 SEBの活動の解説画像です。
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5.NEBの拡幅現象とWSZ
 NEBの北側の乱れた様な凹凸部が顕著であり、NEBは拡幅傾向にある。
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 WSZは経度現象方向に前進している。
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6.北温帯地方の活動
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<その2に続く> 
コメントは最後の記事だけ可にしますので、質問などがあれば、そこにお願いします。

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