新潟地本艦艇広報レポの3回目です。
「ひらしま」が出港した後、疲れが出てきたのでカキ氷を食べながらボーっとしていました。
ボーっとしていても仕方ないので「やくしま」を見学する事にしました。
「やくしま」の処分艇。
掃海電纜や掃海曳航索の繰り出し口。
見学です。思えばこの趣味を初めて掃海艇を見学するのは今回が初めて。現職の頃は仕事でよく掃海艇に行ったものですが。
TEM掃海具の概念図です。このTEM掃海具というのがよく分かりません。図を見ると掃海電纜による掃海(電纜によって磁場を造りあたかも大型船のように見せかけ、磁気機雷を処分する)と音響掃海(船舶の航行音に擬似したノイズを発し、音響機雷を処分する)を組み合わせたもののようです。隊員さんによく聞いてみようと思いましたが、忙しそうだったので遠慮しました。
係維掃海具の概念図です。海中に敷設された係維機雷を処分するためのオーソドックスな掃海方法で、爆破型切断器の付いた曳航索を浮標や沈降器、展開器によって曳航し、係維機雷の係維索を切断して浮上させます。浮上した機雷は機関砲で射撃爆破処分するのが一般的です。なお、爆破型切断器は内蔵されたタガネを火薬で撃ち出すもので、強固な係維索を瞬時に切断する事が出来るそうです。
掃海電纜等を繰り出すための巨大なリール。
曳航索が沈まないようにするための浮標(フロート)。簡単に言えば釣りの浮きみたいなものです。
こちらも浮標。目的に応じて数種類の浮標が搭載されていました。
沈降器。浮標だけでは曳航索が沈まないので、これを使って目的の深度まで曳航索を沈めます。
展開器。曳航索は掃海艇の後方に扇状に広げる必要があります。しかし浮標と沈降器だけでは、ただ真っ直ぐ引きずるだけになってしまいます。扇状に広げるためにはこの展開器が必要なわけです。
これもおそらく展開器だと思います。
音響掃海具。大型船に似せたノイズを出して音響機雷を反応させます。
訓練用の模擬機雷。沈底機雷を模しているものと思われます。
こちらも訓練用の模擬機雷。イタリア製のマンタ型機雷を模しているようです。マンタ型機雷は簡易かつ高性能で、機雷探知機を避けるためのステルス性も有しているそうです。起爆感応装置は磁気(船舶の金属船体に帯びた磁気に反応する)、音響(船舶の航行音に反応する)、水圧(船舶が通過した際の水圧の変化に反応する)に対応しており、主に沿岸における機雷原構成に使用されます。1991年の湾岸戦争時にイラク軍が大量に使用し、多国籍軍を大いに悩ませたそうです。ペルシャ湾に派遣された海上自衛隊の掃海部隊は当時マンタ型機雷に対応出来る掃海具を有しておらず、その探知・処分に非常に苦労したそうです。
掃海甲板から艦橋方向を見たところ。
(つづく)
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