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レース名称: 第6回富士山国際ヒルクライムレース
開催場所: 「ふじあざみライン」須走口〜五合目までの11.4km
開催日: 2009年6月28日
主宰: アール・アンド・アイ
コメント:
日本最大斜度を誇る激坂レースに向け自分が毎日読み返している素晴らしい記事をここに御紹介。
※以下「CYCLE SPORTS (2005年7月号)」記事より転載とさせて戴きました。
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- 優勝ライダー大解剖! 2005年TOJ富士山山岳TTステージでキャッチ!-
☆☆☆ トップ選手の激坂フォーム ☆☆☆
静岡県小山町の須走ICから富士山須走口五合目までの"ふじあざみライン”11.4kmでヒルクライムTT。スタート後の勾配は12%,最大勾配は22%。選手はこれまでに3ステージをこなしてきたうえ、翌日にはハードな伊豆ステージをひかえ、選手が使用するギヤやペダリングが注目された。
×× 前回からの続き ××
++ 「腰をサドルの後ろへ引きシッティングで走りきった」 ++
順位: 19位
選手: フレデリック・ヨハンソン
所属チーム: コニカミノルタ (スウェーデン)
タイム: 45分13秒27
平均時速: 15.13km
「傾斜12%のアプローチでは39×16Tで軽く回している。 上半身を使って低いハンドルを押して腰をしっかりサドルに固定。 上半身が低くなっているので、上死点で脚が上がったときの股関節周辺の詰まり感から解放するため、腰を後ろへ引く。 これで上死点の脚の通過をスムーズにしてクランクの回転数を高く保っている。
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++ 「シッティング中心の引き脚を使うペダリングで走った」 ++
順位: 21位
選手: ワン・カンポ
所属チーム: パラフォーム (香港)
タイム: 45分23秒30
平均時速: 15.07km
アジアのロードを牽引するベテランライダー。 39T×16TでトライアスロンやロードTTのDHバーポジションのような前乗りペダリングで、高いトルクを発生させている。 シマノのデュアルコントロールレバーのシフトワイヤを握り、二の腕の3分の1の位置をドロップバーの上の直線部分に乗せて上半身をしっかり固定している。
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++ 「呼吸を楽にできるよう上半身のリラックスが重要」 ++
順位: 22位
選手: アッサン・バザイエフ
所属チーム: カペック (カザフスタン)
タイム: 45分34秒97
平均時速: 15.01km
「傾斜の影響で踏み込み重視のペダリングになって、自然に前乗りになることが試走でわかっていた。 前乗りのポジションでいつものサドルの高さになるよう上げて走った。 胸を広げるようにして肩甲骨周りをリラックスさせて、楽に呼吸をできるよう力まないことを心がけた」と言う。
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++ 「回転重視でパワーを発揮する前乗りペダリング」 ++
順位: 23位
選手: 野寺 秀徳
所属チーム: シマノ・メモリーコープ (日本)
タイム: 45分39秒41
平均時速: 14.98km
腰椎をまっすぐにして骨盤をサドルにかぶせると、尿道がサドルに押し付けられる感じになる。 力強いペダリングの軸になる腰の固定力が増してくる。 上半身は深く折り曲げることなく楽な呼吸が確保されている。 20km前後のヒルクライムイベント参加を目指すライダーの手本になるフォームだ。 背筋や肩甲骨周りの発達が凄い。
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++ 「ダンシングでスピードを維持してシッティングへつなぐ」 ++
順位: 24位
選手: 阿部 良之
所属チーム: シマノ・メモリーコープ (日本)
タイム: 45分47秒91
平均時速: 14.94km
さすがにベテラン。 ふじあざみラインの傾斜の小さな変化を読みとって、リラックスしたシッティングからダンシングへ素早く切り換えてスピードをつなげるように走っている。 前は39Tでフリーのローギヤは27T。 22%のセクションを回して走りきり翌日のステージへダメージを引きずらない戦略ゆえのギヤ比選択だ。
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++ 「こんな急坂のTTなんて初めての経験だった」 ++
順位: 25位
選手: サイモン・クラーク
所属チーム: オーストラリアナショナルチーム (オーストラリア)
タイム: 45分55秒06
平均時速: 14.90km
「コースを試走して使うギヤも決めはしたけど、レースペースとは違うからどこから踏めばいいか不安だった。 スタートして暫くは力まないことを心がけてブラケットを軽く握り、39×23Tの無理しないギヤ比のシッティングで走った。 中盤の22%でダンシングして走ったところでやっと踏んでいくペースをつかめた」と言う。
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++ 「腰をサドルの前へ乗せ腰周りの筋肉を使うシッティング」 ++
順位: 27位
選手: 真鍋 和幸
所属チーム: チームNIPPO (日本)
タイム: 46分24秒95
平均時速: 14.85km
ブラケットをグリップして上半身を低く折り曲げ、骨盤がサドルへかぶさる姿勢を確保。 腰をサドルにしっかり固定すると同時に、腰周りや背筋や腹筋など体幹の広い範囲の筋肉を使ってペダリングしている。 腰の位置はサドルの前寄りで毎分90回の高回転を保ちながら踏む力をバランスさせてスピードを維持している。
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++ 「太ももの筋肉を使い分けるシッティングで走った」 ++
順位: 30位
選手: クリストファー・ブラッドフォード
所属チーム: ウィズミラック (オーストラリア)
タイム: 46分32秒87
平均時速: 14.70km
同じシッティングのポジションでも、ペダリングで使う筋肉を切り換えてストレスを分散して走っている。 太ももの前側中心のペダリング、もっとも大きなパワーを発揮する太ももの前後や腹筋や背筋を使うペダリング。 ペダルシャフトが描く円の接線方向へ脚を押し出すイメージで、膝から下の筋肉を使うペダリングだ。
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++ 「50×34Tのコンパクトドライブクランクで富士にアタック」 ++
順位: 35位
選手: 西谷 泰治
所属チーム: 愛三工業 (日本)
タイム: 47分39秒37
平均時速: 14.35km
ドロップバーの上の直線部分をグリップすることで、上半身を起こして楽な呼吸を確保。 腰椎をしっかり固定して、毎分90回転前後の高いケイデンスで走っている。 前はコンパクトドライブの34T、フリーは12〜25Tの組み合わせで回転とトルクのバランスを取りながら効率よく走ることが出来る。
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(次回更新に続く)
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