萩尾望都さんの
「なのはな」
を読みました。
3.11の大震災と原発事故のショックが治まらないままに花見に行った際、チェルノブイリが土壌浄化の為に
菜の花を植えた、という話題が出たそうです。
そして生まれたフクシマの少女の話
「なのはな」
放射性物質を擬人化し、ヒトとの共存と今現在の結果を描いた三部作
「プルート夫人」
「雨の夜-ウラノス伯爵」
「サロメ20××」
いずれも深い思考を読者に喚起させる作品だと感じました。
計り知れない痛手とそれに打ちひしがれる日々を生きる少女ナホが銀河鉄道の旅を経て、再生への一歩を
踏み出す表題作 「なのはな」 と 「なのはな-幻想『銀河鉄道の夜』」
とても萩尾さんらしい、抒情的な優しい、そして暖かく、悲しいお話でした。
そして賛否両論の話題を呼んだ三部作、「プルート夫人」、「雨の夜-ウラノス伯爵」、「サロメ20××」
いずれもヒトと相容れる事の難しい放射性物質に、もしも心が有ったなら?という擬人化三作品。
「完成度が低い」 「物語として言いたい事が不明」 「期待外れ」 との感想もあるようだけど、
ワタシは「原発の必要性を問う」というテーマが今の人類にとっていかに難しいかを再認識させられるとともに、
我々人類が背負った苦難はまだ始まったばかり、そしてこの問題は子子孫孫まで受け継がれなければ
いけないのだ、と多くの事を考えさせられる非常に意味深い作品群だと思いました。
原発再稼働と計画停電に揺れる今夏、絶世の美女、プルート夫人の
「望んで生まれさせておきながら、用が済んだら消えろというの?」
という台詞は読み終えた後もずっと心に響きます。
多くの方に一読を薦めしたい一冊です。
ところで萩尾さん、漫画家では初の紫綬褒章受けられたそうで、メデタイ〜 
かつて小学生だった腐界嬢に
「少女漫画界に初めてBL表現持ち込んだ人」と教え込んだものですが、
今後は「マンガ界で初めて紫綬褒章受賞した人」と言えるんですね、スバラシイ〜   
|