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ランツクネヒト(Landsknecht)は1486年にマクシミリアン1世によって初めて編制された歩兵部隊です。その名の由来は「自分の国(ランツ:lands)」で徴募された皇帝に「仕える(クネヒト:knecht)」者達ということで、その他の傭兵部隊と区別するためのもでした。彼らは、先輩格であるスイス傭兵の手ほどきを受けて、戦術や戦い方を学び、次第にその名を高めていきます。しかし、その過程で、常に特別待遇を受けるスイス傭兵と犬猿の仲となり、両者は常に敵対する関係となりました。両者が戦場で出くわすと、捕虜を一切取らない“悪しき戦い”をくりひろげることになります。
ランツクネヒトの特徴はその派手な衣装にあります。服に見られる膨らみには切り込みがあり、その隙間から赤や黄色の原色地が顔を覗かしています。こうした装飾はズボンだけでなく上着にも見られます。しかも、上下、左右の色がちぐはぐになっていたりしました。彼らを目撃した同時代の記録には以下のようなものがあります。
「彼らの作らせるズボンには、覆いがついていて、それがくるぶしまで垂れている。それでもまだたらずに、子牛の頭ほどもある股袋をつけずにゃすまない。その下に布がひらひら。それはだぶだぶの絹の布。」
この時代の兵士は基本的に派手な衣装で戦いましたが、彼らのそれは、同時代の人たちが見ても眉をひそめるものでした。しかし、その装束は「身を危険にされす彼らの少しばかりの楽しみ」として帝国議会で承認されました。
彼らは基本的にはパイクとハルベルド、アルクビューズなどで戦い、腰には白兵専用の「カッツバルゲル」を所持しました。また、敵のパイクを叩き切るために、ツゥ・ハンド・ソード(ツヴァイハンデル)を好んで用いています。
このモデルは15世紀末〜16世紀中頃のランツクネヒトで、パイクを装備しています。前列には鎧を着込んだ完全武装の兵士が配されていますが、必ずそのような兵士が配されていたわけではありません。
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