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CSSアラバマは、南北戦争時代に南軍が行った通商破壊作戦に従事した南軍遊撃艦の中でも最も有名な艦の一隻として知られています。北軍が南部の港や海岸線を封鎖する圧倒的な海軍力を誇示する中で、南軍は、わずかな海軍力しか持ちいえない国家として、十隻あまりの蒸気船を使った通商破壊作戦を行いました。これによって、北軍の封鎖艦隊の一部を自分たちに引きつけようとしたわけです。南軍の遊撃艦は、北太平洋はもとより、東インド海域にまでその活動範囲を広げて、北部連邦の商船を撃沈し、およそ5%におよぶ損害をもたらしましたが、北部連邦は中立国の商船を利用して、貿易を維持し拡大することさえできたのでした。
↓CSSアラバマ
アラバマは、イギリスで建造され、1862年8月下旬頃に活動を開始して、二ヶ月で20隻の北部商船を撃沈し、メキシコ湾ではUSSハッテラスを撃沈するなどの活躍をしましました。しかし、1864年6月に補給と船の修理のためにフランスのシェルブールに入港すると、その情報を受け取った北部連邦は、ドーバーで待機するスクリュー式蒸気スループ艦キアサージに命令を下し、迎撃に向かわせます。
↓USSキアサージ
1864年6月14日、フランスの官憲に中立港退去の要求を突きつけられたアラバマは、仕官は正装し、南部の旗を掲げて、シェルブールを後にし、キアサージと対決します。兵装からいえば、アラバマの方が砲が1門多く、8門の砲を備えていましたが、キアサージには口径でまさる11インチ砲が2門搭載されていました。砲撃戦は、午前11時10分に始まり、互角に近い戦いのように思えましたが、南軍の命中弾が不発であったり、逆に北軍の命中弾は機関室を直撃するなどして、12時52分にアラバマは沈没しました。南軍の死者は21人、北軍はわずか1人でした。ちなみに、アラバマが放ってキアサージの船尾に命中した不発弾は、ワシントンの海軍博物館に保存されています。
CSSアラバマ vs USSキアサージ
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2010年11月08日
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