ポケットにミステリを

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わが目の悪魔  ☆

 皆さま、ご無沙汰いたしました(←どっかで聞いたフレーズ・・・)。24日にライカエジソン原宿&東京店にてセクアンさんの新譜イベント(原宿:撮影&サイン会、東京:トーク&サイン&握手会)があったので、その数日前から美容院だ!お手紙だ!マスコット作りだ!と超多忙、さらに終了してからはリーダーの手の感触を忘れられず正気を失っていた(現在進行形)ものですから本どころでなく、結果的に長編1冊読むのに1週間を費やすという私らしからぬ状態に陥っていたのです。やっと終わったから霧舎に行ける(嬉)。でも明日(もう今日)から北海道2daysだからお友達のレポを漁りまくってまた本どころじゃない週末になるよな。たぶんなる。

 閑話休題。

 ルース・レンデル氏を集中的に読んでいるが、ウェクスフォード警部ものはちょっと作風に慣れ過ぎてマンネリ気味なものでノンシリーズを挟むことにした。しろねこさんやもねさんからタイトルが上がっていた“英国推理作家協会最優秀長編賞”受賞の代表作にチャレンジ。

 厳格な伯母・グレーシーに育てられ融通の利かない真面目人間に仕上がったアーサー・ジョンソンは、女性への愛憎を正常に消化できず、通りすがりに女性を絞殺した過去を持つ。自らの異常性を認識する彼は地下室でみつけたマネキンを痛めつけることで衝動を抑えていたが、ある日同じフラットに間借りするアントニー・ジョンソンがそれとしらず彼の安息空間をめちゃめちゃにしてしまう。誤解と妄想の果てにアーサーは再び“絞殺魔”と化した。

 犯罪者を生みだした生い立ちの設定がさりげなくだが丁寧になされていくこと、またアントニーの無意識の言動がアーサーの被害妄想を煽る様を繰り返し叙述することにより、アーサーが悲劇に追い込まれる展開に強い説得力が与えられている。アーサーの事情、アントニーの事情を交互に語ってすれ違いの悲劇をいっそ笑えるほどに盛り上げて行くのに加え、アントニーを異常犯罪者に関する論文で哲学修士を得ようとしている青年に設定し、本来は具体例に結びつかないはずの彼の著述の中身でアーサーの異常性を解説するテクニックも巧い。こういう結末はサスペンス小説には一種「お約束」なのだけれど、終盤の緊迫感がなかなかなので☆。

閉じる コメント(6)

これが唯一読んだことのあるレンデル作品なんです^^。精緻な筆勢がまるでキングのようだなと思いながら読んだことを思い出しました。

2010/10/30(土) 午後 7:31 beck

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>beckさん。確かに“代表作”と言われるだろうな、と思わせるものでした。こうしていろいろ読んでみると「推理もの」より「サスペンス」のひとなんですねえ。まだいくつもあるので、ゆっくり読もうと思っています。

2010/10/31(日) 午前 11:15 冴

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こんばんは、冴さん。これはレンデルを読み始めて最初のころ読んだ作品です。サスペンス小説でレンデルの作品の中では好きな作品です。このころの女流作家・・レンデルもジェムズも本格謎解きにあまり興味がないようでした。唯一デクスターが謎解き型の本格推理を発表していたころでした。

2010/11/1(月) 午後 10:13 kms*30

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>もねさん、こんばんは。お薦めありがとうございました。たいへん面白く読みました。デクスターのモース警部ものにも惹かれるのですが、たまたまレンデルをまとめて手に入れたのですっかりハマっております。まだしばらくあるのですが、そろそろ他のものを入れてきたくなっています^^;

2010/11/2(火) 午前 0:23 冴

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「わが目の悪魔」って、もうこのタイトルが怖いですね。本は当然のように読んでないんですが、映画は見てるんです。といっても、レンタルビデオだかDVDで、アンソニー・パーキンスの登場するやつ、これがもう怖い、怖い^^

2010/11/5(金) 午後 2:24 月の骨

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>月野さん。日本語訳としてぴったりくるかと言うとそうでもない感じはするのですが・・・。この作品は映画っぽいと思いました。むしろ“ノベライズ”と言われたら信じたと思います。アンソニー・パーキンスは全くイメージ通りで、既にそんな人物を思い描いていました。

2010/11/5(金) 午後 3:15 冴


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