ポケットにミステリを

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放課後探偵団

 青春ミステリが続く。「若い読者に本格ミステリを」の掛け声で東京創元社が自社デビューの若手作家に依頼した書き下ろし短編集。

 卒業以来15年ぶりの同窓会が行われた。タイムカプセルに託された無署名の“未来への手紙”のなかに、卒業式でのある悪戯の犯行声明が含まれていた。鳩村たち元放送部員は当日の様子を思い返し“犯人”を推理する。(梓崎優氏『スプリング・ハズ・カム』)

 なかでいちばん「上手い」印象を受けたのがこれ。若干くどいと言うか、もうちょっとさらっと短くすることもできるかなとは思ったが、「謎」の設定とその「解明」が本書の狙いである「若い世代のミステリ」ならではのものだし、読後の余韻も心地良い。

 好みだったのは市井豊氏『横槍ワイン』、タックシリーズからドロドロした家族のシガラミを抜いてライトにした感じと言ったら失礼か。それと相沢沙呼氏の『恋のおまじないのチンク・ア・チンク』は『午前零時のサンドリヨン』続編の“先行シングルカット”だそう。不覚にも『午前〜』は未読なのだが、この痛いキャラといい甘々な展開といい、なかなか買いである(←褒めている)。

 逆に個人的に苦手感が出たのが似鳥鶏氏『お届け先には不思議を添えて』。ミステリ小説はそもそも意図的に謎を設定するものに違いないが、とりわけ苦し紛れに見えて「それ謎か?」とテンションが下がってしまった。デビュー作を読んだときの印象とも通ずるものがあるから、自分としては当分はスルーでも良いのかも。

閉じる コメント(2)

『スプリング・ハズ・カム』は最後に思わず嘆息しました。お見事、と脱帽するしかないというか。青春と言うテーマの甘酸っぱさもピカイチで、昨年読んだ短編の中で一番楽しめました。
『サンドリヨン』は楽しく読めましたよ。今回収録された短編はキャラのデフォルメが進んでいる印象を受けました。
というわけで、ご無沙汰していました。

2011/4/29(金) 午前 1:03 かとちん

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>himaさん!!ご無沙汰していました。桜の季節になって、思いだされてなりませんでしたよ。
この短編にも「きっとhimaさんは好きだな」と頭をよぎったので、コメントしていただけたことに感無量です。

2011/4/30(土) 午後 9:23 冴


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