ポケットにミステリを

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『三本の緑の小壜』

 年末ベスト連続1位作家D.M.ディヴァイン後期の逸品なのだとか。本邦初訳である。

 友人との海水浴からひとりで帰宅途中だった13歳の少女・ジャニスが無残な死体となって発見された。有力容疑者と目された青年医師・テリーが崖から転落死し良心の呵責による自殺として処理されかけるも、その弟・マークは納得できず独自に真相を追い始める。そしてマークの警告を嘲笑うかのように次の殺人が・・・

 密な関係の数名の容疑者、その間にある好悪感情。英国本格と言えばそれが醍醐味みたいなところがある私にとっては鉄板の好物だった。ちょっとロマンス部分が中途半端かなぁとは思うし、殺される側の少女たちやその子と容疑者集団の絡み描写にイヤったらしい臨場感が足りない気がするのは文章の書き方への個人的な好みだから批判するのはお門違いなのだろう。でも最後のシーンなんかはもっとこってりしていても良いんじゃないかと思わない?

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